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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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582/695

ヒロヒロ運動会~紫と砂丘の決戦!しゃもじより軽い勝負の行方~

広島市内某所の多目的グラウンド。

瀬戸内の風がゆるく吹き、テントは町内会レベル。

だが横断幕だけはやたら大きい。


「ヒロヒロ運動会~紫と砂丘の決戦~」


広島支部長・江波のどかが腕を組む。


「ついにこの日が来たけぇの」


隣でノムさんがサングラスを外す。


「視聴数は前回超えを狙う」


そして対戦カード発表。


紫チーム(のどか)

VS

砂丘チーム(梨乃)


梨乃のチームカラーは――


サンドイエロー。


「砂の色だよ!」


と本人は満面の笑み。


のどかは紫ハチマキ。

梨乃は黄色のタオルを頭に巻いている。


全国からスケジュールの合ったヒロインが続々集合。


美月(大阪)

綾乃(京都)

ひかり・みのり(グレースフォース)

麗奈(埼玉)

沙羅(横浜)

なつめ(千葉花見川)


「なんでこんな本気のメンバーが町内運動会に」


美月がツッコむ。


第一競技――しゃもじリレー。


しゃもじにピンポン玉を乗せて走る。


のどかが叫ぶ。


「紫の安定感見せちゃる!」


梨乃が全力疾走。


「砂は軽い!」


玉が落ちる。


「待って!」


観客爆笑。


第二競技――方言借り物競争。


お題:「“お好み焼き”を違う呼び方で言え」


美月が叫ぶ。


「粉もん!」


綾乃が優雅に。


「お好みさん」


梨乃が真顔で。


「丸いの」


ノムさんが笑い転げる。


第三競技――ドキドキ玉入れ。


玉ではなく、もみじ饅頭レプリカを投げる。


なぜか高得点ゾーンは低い位置。


紫チーム優勢。


のどかがドヤ顔。


「地の利じゃ」


砂丘チームは団結。


梨乃が必死。


「砂丘魂!」


競技の合間に動画配信のコメントが流れる。


「ゆるくて最高」

「このメンバーでこれやるのか」

「広島攻めすぎ」


同時視聴数、急上昇。


ノムさんが小声で言う。


「伸びてる」


最終競技――二人三脚障害物リレー。


のどか&美月。

梨乃&ひかり。


砂丘チーム、転ぶ。


「痛い!」


のどかが叫ぶ。


「立てぇ!」


最後はほぼ同着。


結果発表。


僅差で紫チーム勝利。


のどかが拳を上げる。


「紫は負けん!」


梨乃も笑う。


「楽しかった!」


動画配信、トレンド入り。


スポンサー席で整骨院の院長が拍手。


「来年もやってくれ」


ノムさん、満足げ。


「次はだな……」


マイクを握る。


「戦隊ヒロイン水泳大会やるぞ~!」


一瞬の静寂。


のどかが固まる。


「え?」


画面越し、ヒロ室本部。


遥室長が顔をしかめる。


「それはダメなのら~」


真帆が笑いをこらえる。


「確かにそれはちょっと」


ノムさんは止まらない。


「ナイトプールだ」


のどかが慌てて止める。


「待てぇ!」


梨乃がキラキラ。


「泳げる!」


「泳がん!」


全員爆笑。


ヒロヒロ運動会は大成功。


チープ。

だが異様に楽しい。


紫と砂丘の決戦は、誰も傷つかない戦いだった。


ノムさんはもう次のボードを書いている。


のどかは腕を組み、にやりと笑う。


梨乃は砂色のハチマキを締め直す。


広島の悪ノリは止まらない。


ヒロヒロは今日も全力でくだらない。

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