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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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ヒロヒロ公式“戦隊ヒロインしゃもじ”――世界を救い、米も救う!?

♪チャララララ〜ン♪


「さあ始まりました、ヒロヒロ・スペシャルショッピング!」


画面中央に立つのは、広島支部長・江波のどか。

背後で腕を組むのはブラックキャブプロダクション社長・ノムさん。


のどかが力強く掲げる。


「こちらが話題沸騰中の――戦隊ヒロインしゃもじじゃ!」


画面ドアップ。


・ご飯粒がくっつきにくい特殊加工

・軽量設計

・絶妙なカーブ

・そしてヒロインのロゴ入り


ノムさんが頷く。


「応援グッズであり、実用品。二刀流だ」


のどかがしゃもじで炊き立てご飯をよそう。


スッ。


ご飯粒、付かない。


「見てつかぁさい!この滑り!」


画面切り替え。


【東京都港区・某高層マンション】


キッチンでエプロン姿の隼人補佐官。


「今日はボクが作るよ、遥さん」


遥室長はソファで資料と格闘中。


隼人がしゃもじを手に取る。


「これ、よそりやすいな」


すくう。


ふわり。


粒立ち、完璧。


「ご飯が立っている」


遥室長が微笑む。


「ちゃんと企画すれば、ええら」


隼人、真顔でカメラ目線。


「これは、戦力だ」


【大阪府東大阪市・赤嶺製作所】


町工場の奥、ちゃぶ台。


美月の祖母・花さんがしゃもじを握る。


「これはええわ」


さっとよそう。


「ほんまに付かへん」


美月の祖父・清一さんも頷く。


「技術やな」


職人目線の合格。


【埼玉県上尾市・大宮ふとん店】


大宮麗奈の母・紀子さんがご飯をよそう。


「ご飯粒が付かない!!」


感動の声。


隣でクロじいが「にゃ」


(いいね〜)


なぜか拍手SE。


【千葉県千葉市花見川区・花見川沿い】


戦隊ヒロイン・神代なつめが炊飯器前で叫ぶ。


「こじゃんとえいがやき!」


力強くよそう。


「これ、戦いの後でも楽!」


謎の説得力。


スタジオに戻る。


のどかが胸を張る。


「応援にも、台所にも!」


ノムさんが一歩前へ。


「ヒロヒロが生んだ奇跡だ」


のどかが続ける。


「しゃもじを叩けば会場が沸く!

しゃもじでよそえば家族が沸く!」


画面下にテロップ。


“戦隊ヒロインしゃもじ

お求めはブラックキャブプロダクションまで

(東京)03-3XXX-XXXX”


電話音SE。


ジリリリリ!


オペレーター席では、氷見ゆりえが受話器を持つ。


「はい、ブラックキャブです〜」


「今なら限定紫モデルもございます〜」


背後で段ボールの山。


発送三か月待ち。


のどかが力強く宣言。


「しゃもじで世界を救え!」


ノムさん、カメラに向かって人差し指。


「ワタシニデンワシテクダサイ。ドウゾヨロシク」


なぜか外国人風イントネーション。


のどかがツッコむ。


「なんで片言なん!」


スタジオ爆笑。


最後はヒロイン達がしゃもじを掲げる。


パチパチパチパチ!


ご飯も、応援も、人生も。


すくいやすい。


それが戦隊ヒロインしゃもじ。


広島から始まった悪ノリは、

ついに台所まで制圧した。


そしてノムさんは小声でつぶやく。


「次は炊飯器だな」


ヒロヒロは止まらない。

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