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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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577/694

【しゃもじで世界を救え!ヒロヒロ大暴走、紫の必勝大集結!

広島市内、川沿いにある大型イベントホール。

近くには緑豊かな公園と路面電車がゆったり走る、観光客も地元民も集うエリア。

イベント会場としては使い勝手がよく、物産展や音楽フェスも開かれる“それっぽい”場所だ。


そこに掲げられた横断幕。


「ヒロ室広島ヒロヒロ第一弾イベント!」


広島支部長・江波のどかが腕を組む。


「紫の血が騒ぐのう」


隣にはブラックキャブプロダクション社長、ノムさん。

ニヤニヤしている。


「今回は堅いのはナシだ。自由にやる」


遥室長から「ちゃんと企画すればええら」と言われたのを、都合よく解釈している男。


そしてノムさんが“勝手に”決めた公式応援グッズ。


戦隊ヒロインしゃもじ。


「必勝祈願と広島名物の融合だ!」


色違い。

名言入り。

金箔風プリント。

レア紫仕様。


ステージ上でのどかが叫ぶ。


「ヒロヒロ公式応援は、しゃもじを叩くんじゃ!」


梨乃が横で振り回す。


「叩けー!」


観客が戸惑う。


だがノムさんがマイクを握る。


「戦隊ヒロインしゃもじ、今なら限定販売!振って叩いて世界を救え!」


一瞬の沈黙。


次の瞬間――


売店が爆発。


「ください!」


「紫二本!」


「必勝セット!」


飛ぶように売れる。


スタッフが叫ぶ。


「完売間近!」


美月モデル完売。

綾乃モデル完売。

ひかり・みのりのグレースフォースしゃもじ完売。

麗奈モデル完売。


……美音モデルだけ残る。


スタッフが小声で。


「なぜだ」


ノムさんが肩を叩く。


「在庫は希望だ」


ステージは大盛り上がり。


大阪の赤嶺美月がしゃもじを豪快に振る。


「これええやん!」


西園寺綾乃が上品に叩く。


「ええ風情どすなぁ」


ひかりとみのりのグレースフォースはリズムを刻む。


麗奈が美しくポーズ。


観客のしゃもじが一斉に鳴る。


パチパチパチパチパチ!


異様な光景。


ヒロインイベントというより、必勝祈願の集会。


だが熱気がすごい。


のどかが叫ぶ。


「広島、いけるじゃろ!」


梨乃も叫ぶ。


「しゃもじで怪人倒せる!」


「倒せん!」


美月がツッコむ。


途中、しゃもじスマッシュ体験コーナー。


怪人役のスタッフにしゃもじを振り下ろす。


軽い。


だが観客は大笑い。


SNSで拡散。


「しゃもじヒロイン爆誕」


「紫しゃもじ欲しい」


会場外まで行列。


スポンサー企業もニヤニヤ。


「追加発注しましょうか?」


ノムさん、ホクホク顔。


「言っただろ?くだらないほど売れる」


ヒロ室本部はモニター越しに絶句。


「……成功してる」


ラストは全員集合。


しゃもじを掲げるヒロイン達。


のどかが宣言する。


「ヒロ室広島、始動じゃ!」


梨乃が叫ぶ。


「ヒロヒロ最高!」


観客のしゃもじが鳴り響く。


パチパチパチパチパチ!


広島の空に響く木の音。


想定外の大人気。


美音しゃもじだけ少し残るが、それもご愛敬。


ノムさんが腕を組む。


「次はもみじ饅頭だな」


のどかの目が光る。


「まだまだやるで」


ヒロヒロ第一弾。


しゃもじで世界は救えない。


だが、広島は救われた。


そしてノムさんは、さらに悪ノリを始めている。


紫の風は、まだ止まらない。

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