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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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48/444

戦隊ヒロイン麗奈の“ふとん店メソッド”〜MC業界を震撼させた自虐アゲ芸〜

戦隊ヒロインとして、そしてイベントコンパニオンとして、

大宮麗奈の人気は今日もじわじわ上昇中である。


理由は明快。


「来なくていいから〜!!!」


──この自虐ワードが強烈だからだ。


彼女が叫ぶのはもちろん、

実家・大宮ふとん店のこと。


商店街の外れで、レジは死んでいて、

値札はガチャで、営業時間は天気次第──

そんな混沌の象徴みたいな店を背負って

今日も麗奈はステージに立っている。


◆麗奈、モビリティショーに殴り込み


都内で開催された大型モビリティショー。

会場には最新EVや自動運転システムがひしめき、

各メーカーの自信作がズラリと並ぶ。


その中でひときわ光を放つのが、

赤と白の戦隊ヒロイン制服に身を包んだ麗奈。


MCとしてステージに立つや否や、いきなりブチ込む。


「えー、わたしの実家、大宮ふとん店は

 朝開くか夕方開くか、誰にも予測不可能です!」


客、爆笑。

しかし彼女の本当の狙いはここから。


「でもこちらの最新EVは、

 AIが優秀なのでちゃんと開きます。

 ──うちの店と違って。」


メーカー社員、うなずくうなずく。


“ふとん店の不安定さで商品をアゲる”

完全に新ジャンルである。


観客A「このお姉さん面白い!」

観客B「商品がめっちゃ良く見える!」

メーカー社員「助かる……!」


◆ビジネスショーでも天下を取る


別の展示会。

BtoB向けの真面目なビジネスショーでさえ

麗奈の自虐アゲ芸は冴え渡る。


「こちらの業務用クラウドサービス!

 大宮ふとん店の在庫管理に導入したいくらいです!」


観客「在庫管理してないの?」

麗奈「はい、タイムカプセルみたいになってます!」


クライアント「その正直さ、好き!!!」


気づけば麗奈は“商品を引き立てるMC”として

各企業から指名される人気者に。


◆人気コンパニオン投票、順位上昇


華やかな容姿に、

現場で鍛えた安定MC、

そして謎の家業・大宮ふとん店。


そのトリプルパンチがウケて、

今回の人気イベントコンパニオン投票では

前回よりも順位をひとつ上げた。


「え〜!?

 みんな、大宮ふとん店の話しかしてないのに!?

 ありがと〜!!」


本人は困惑しているが、

もはや“ふとん店は武器”である。


◆クライアントの評価


「ウチの商品の良さを一番引き出してくれた」

「大宮ふとん店との比較が絶妙」

「ブランドの親しみやすさが爆増した」


企業側の評価は軒並み高い。


いまや展示会のスタッフはこう囁く。


「麗奈さんにMCしてもらうと、

  なんかウチの商品が“まとも”に見えるんだよね……」


大宮ふとん店の“カオス”が

あらゆる最新テクノロジーを輝かせる。


◆麗奈、頂点が見えてきた。


人気コンパニオン投票は混戦だ。

だが麗奈は今、

トップを射程圏内に捉えつつある。


しかも、


「来なくていいから〜!」

「うちの店と比べたらなんでも優秀です!」


このセリフだけで会場を掴むのだから、

勢いが桁違い。


月島小春が横で呟く。


「……麗奈って、もしかして……

 ふとん店の広告塔としては天才なんじゃ?」


みのりは苦笑いしながら言う。


「いや、千葉の叡智から見ても……

 あれは天才です。」


◆エピローグ


大宮麗奈は今日も言う。


「大宮ふとん店、来なくていいからー!!」


だが、

その言葉を聞くたびに

ファンはみんなニヤニヤしながら想う。


──そう言われると行きたくなるじゃん。


そして今日も上尾の商店街の外れで

値札ガチャが回っているのだった。

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