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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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45/453

ふとん屋コールが止まらない!〜トークショー炎上(盛況)事件〜

都内某所のショッピングモール。

休日の午後、親子連れやヒーローオタクでごった返す中――

特設ステージでは「戦隊ヒロイントークショー」が始まろうとしていた。


MCは江戸前ヒロイン・月島小春。

進行もツッコミも完璧で、会場の空気を瞬時に掌握する女。

ゲストは千葉の叡智・館山みのり、そして埼玉のオシャレ番長・大宮麗奈。


みのりはいつものおっとり知的トークで観客を癒し、

麗奈は華やかな笑顔で観客を引きつける。

――のはずだった。


事件は、中盤の質問コーナーで起こった。


観客A(中年男性)「麗奈ちゃーん! ふとん屋まだやってるのー!?」

観客B(女子高生)「この前行ったよー! 大宮ふとん店!」

観客C(親子)「レジ壊れてたよー!」


会場が爆笑に包まれる中、麗奈がマイクを握る。

「ちょっ……! ふとん屋はいいからっ!!」

半笑いで返すその姿がまたツボに入り、

観客は拍手と歓声の嵐。


館山みのりがにっこり笑ってフォローする。

「埼玉の皆さんに愛されてる証拠ですね」

小春がすかさず乗っかる。

「さあ皆さん、今日のイベントのあとは――」

間をためて、マイクを掲げる。


「みんなで! 大宮ふとん店に買い物行くぞー!!」


観客「オーーーーーッ!!」


麗奈「来なくていいから〜〜〜っ!! やめてぇぇぇっ!!」


この瞬間、ショッピングモールの天井が揺れた。

いや、実際に揺れた。2階のカフェのカップが震えた。


その後のSNSは「#ふとん屋コール」で大炎上(良い意味で)。

「麗奈さんの“来るな〜!”が可愛すぎた」

「大宮ふとん店、行ったけど閉まってた」

「営業時間は神のみぞ知るらしい」

トレンド1位を記録。


以降、このやりとりはトークショーの名物フィナーレとなった。


――ステージ終盤。

MC小春「さあ、最後に行きましょう! せーの!」

観客「みんなで大宮ふとん店に買い物行くぞー!!」

麗奈「来なくていいから〜! 本当に来るな〜!」

会場「オオオオオーーーッ!!」


スタッフ「……毎回これで締まるな」

みのり「千葉の誇りも入れてくださいね」

小春「じゃあ次は“ふとんと落花生のコラボフェア”でも!」

麗奈「やめろってばーっ!!」


――その日の夜。上尾の商店街では祖母がぼそりと呟いた。

「なんだか知らんけど、今日電話いっぱい鳴るねぇ」

母「テレビ出たのかしら」


布団屋の電気がポツンと灯る上尾の夜。

そしてまた、どこかのショッピングモールで響く――


「みんなで大宮ふとん店に買い物行くぞー!!」

「来なくていいから〜〜っ!!」


観客、爆笑。

スタッフ、肩を震わせる。

そして麗奈――顔を真っ赤にしてマイクを握る。


――だが、誰も止められない。

大宮ふとん店伝説は、今日も全国を駆け抜けている。

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