麗奈とみのり、東京に降る 〜関東新星ヒロイン初登場〜
――内閣府・戦隊ヒロイン推進室、ブリーフィングルーム。
波田司令長官が腕を組み、にやりと笑った。
「小春、今日から関東に新星が二つ落ちてくるぞ。眩しすぎるやつと、静かすぎるやつや」
小春は書類をめくりながら、
「……また温度差でチーム壊さないでくださいよ」
バタン、とドアが勢いよく開く。
「やっほ〜ん♡ 大宮レイナ、埼玉代表っ☆ みんなのハートにスマイル注入〜♪」
ピンヒールの音、香水の残り香、眩しすぎる笑顔。
波田は思わず「照明いらんな……」と目を細めた。
続いて、静かに扉が開く。
「館山みのりです。千葉県内の国立大学文学部在学中です。よろしくお願いします」
穏やかな声、控えめな笑顔。
手には文庫本とノート。空気が一気に落ち着く。
麗奈が一歩近づき、にこっと笑う。
「ちょっと〜、そのノート、プロフィール帳じゃないよね?」
みのり「……記録用です。観察対象が多そうなので」
「観察対象!?」と麗奈が声を上げ、波田が爆笑。
「よっしゃ、小春! これで“関東前線”ができたな!」
小春「……爆弾低気圧の間違いじゃないですか?」
麗奈は自信満々に言う。
「MCもステージも任せて! 盛り上げるのは得意なの♡」
みのりは淡々とノートをめくる。
「では、事前に進行表を10パターンほど作っておきます」
「真面目〜っ!」と麗奈が叫び、再び場が沸く。
波田は満足そうに腕を組む。
「いいぞ。光と知の融合、関東の未来は明るい!」
小春「眩しすぎて誰も直視できませんけどね……」
――こうして、
埼玉の太陽・大宮麗奈と、
千葉の叡智・館山みのりが東京に降り立つ。
その瞬間、戦隊ヒロインプロジェクトの空気が変わった。
それはまるで、春の東京に突然降りそそぐ
まぶしくも穏やかな“関東二星”の夜明けだった。




