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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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310/463

理屈は正しい。空気は最悪――播州理系・西川彩香、盛岡で派手に転ぶ

新橋ヒロ室のミーティングスペース。

この日、異様な緊張感を放っていたのは――西川彩香だった。


ノートPC、タブレット、資料の束。

机に置く音からして攻撃的である。


「今日はな、

 はっきり言わしてもらうで」


一同、察する。


「最近このヒロ室で流行っとる

 “盛岡的にどうこう”とかいうアレや」


柚希が湯のみを置く。


「……すみません」


「中野さん、あんたのことちゃう。

 それを便利に使っとる赤嶺美月の話や」


美月が即反応。


「ちょ、いきなり喧嘩腰やん!」


「当たり前や!

 非科学的!非論理的!再現性ゼロ!」


彩香、資料を一枚叩く。


「まずな、

 “運が悪い配置”なんて概念は存在せえへん」


綾乃が涼しく一言。


「正論どすえ」


彩香は完全にエンジンがかかっていた。


「人が“当たった”言うとるのはな、

 認知バイアス、後付け解釈、確率の勘違いや」


「昨日の音響トラブルもそうや」


画面を映す。


「原因はケーブル劣化。

 湿度?色?方角?

 関係あるかいな!」


美月が腕を組む。


「でも直ったやろ?」


「そらスタッフさんが優秀やからや!

 オカルトちゃう!人間の力や!」


正論。

完璧。

誰も口を挟めない。


……はずだった。


事故は理屈の途中で起きる


「ほな次――」


レーザーポインターを持ち替えた瞬間。


パチッ


照明が落ちた。


沈黙。


非常灯。


彩香、硬直。


美月がゆっくり言う。


「……ほらな」


「ちゃうちゃうちゃう!

 ただの偶然や!」


柚希が小声で。


「説明長い人が喋ると

 電気止まるって……盛岡では……」


「言うな!

 言わんでええ!」


播州理系、空気に絡め取られる


照明はすぐ復旧。


だが、流れは戻らない。


「……続けるで」


彩香、強行。


「この“盛岡ルール”とやらは――」


ゴトン


PCがスリープ。


「なんでやねん!?」


美月、即。


「理屈詰めすぎ言うサインや」


「偶然や言うとるやろ!!」


柚希、淡々。


「理屈で押す日、

 機械が拗ねるのも盛岡です」


「知らんがな!!」


完全敗北


最終的に。


彩香は資料を閉じた。


「……もうええ」


全員が見る。


「私が言いたかったんはな」


「科学で説明できへんから言うて、

 雑に使うんは違う、っちゅう話や」


「けどな」


美月を見る。


「今日の私は、空気読めてへんかった」


美月、満足げ。


「それ盛岡的に一番アカンやつ」


「……言うな」


会議後。


彩香は柚希の隣に座る。


「……中野さん」


「はい」


「盛岡的に、

 私が一番やったらアカンかったこと、何や」


柚希、少し考えて。


「勝ちに来たことです」


「……」


美月「ほら見ぃ」


綾乃が静かに締める。


「理屈も伝承も、

 相手をねじ伏せにいった瞬間、負けどすなぁ」


彩香、深いため息。


「次からは……

 検証やのうて、観測にしとくわ」


美月「それもう信じかけとるやん」


柚希「言ってません」

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