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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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29/668

着替えて応援して正義のヒロイン!

「うわ、めっちゃ入ってるやん……東京都、気合い入りすぎやろ……」


都市対抗野球の会場となる東京の某ドーム球場。

一回戦のカードは、関西都市ガステック(大阪市) vs 帝都電信ソリューションズ(東京都)。

相手は“元国営”という重厚感ある看板企業、都市対抗常連、しかも優勝候補。

そして――


「一塁側、ぎっしり……!二階も外野も、真っ白な応援帽で埋まっとるやん……!」


対する三塁側、大阪市のスタンドも決して寂しくはない。

が、関西名物・のんびり応援隊のせいか、どこかゆる〜い空気も漂っている。


「まぁええわ。こっちは中身で勝負や!」


美月はチアユニフォーム姿でポンポンを握り直し、気合を入れた。


試合が始まると、東京都代表は早々に2点を先制。

そのたびに一塁側スタンドからは揃った拍手とトランペットの音色が響く。


「うわ、整ってるなぁ……動員力がガチやん……」


美月は焦る。が、焦ってる暇はない。

4回表が終わるとすぐに**「5回裏終了時ステージ出番」**の準備。


「もぉ〜〜なんでうちだけ、またこんな早替えせなアカンねん!」


グラウンド裏の控室で、チアから戦隊ヒロイン・レッドフレイムへチェンジ。

まるで宝塚の舞台裏のような秒単位の早着替えだ。


そして、五回裏終了。


「赤嶺美月!いや、レッド・フレイム、参上やーー!!」


スタンドの応援ステージに現れたヒロインに、チビッ子たちが歓声を上げる。


「正義とはな!負けてても諦めへん気持ちやでぇ!!」

「みんな、ヒロインポーズで応援やっ!!」


観客も巻き込んだヒーローショーは、まさかの大ウケ。

スタンド全体がひとつになったような、そんな空気に包まれる。


そして迎えた終盤、7回裏。


「打ったぁーーー!!」

「逆転や!!関西都市ガステック、見事に逆転!!」


大阪市の応援席は立ち上がり、どよめきと歓声が入り混じる熱狂の渦。

ついには 6-4で大阪市が逆転勝利!


美月はヒロイン服のままガッツポーズ。

でもその直後――


「あっ、ヤバ、またチアに着替えなアカンやん!!うちだけ常にバックステージやんか!」


叫びながらも、顔は笑っていた。


「ふぅ〜〜〜、……しんどいけど、めっちゃ楽しいな、これ!」


試合後のスタンド裏。

ハンディファンで汗を飛ばしながら、美月はアイスティー片手にひと言。


「……ヒーローとチアと応援団、全部兼任するヒロインなんて、うちぐらいやろな。

ええやん、なんかオイシイ気もするし!」


誰よりも汗をかいて、誰よりも動いて、誰よりも楽しんだ戦隊ヒロイン。


こうして美月の「東京ドーム正義大作戦」一回戦は、大成功に終わったのだった。


-----

この試合の通信社による報道


【都市対抗】大阪市が優勝候補下す ヒロインの応援に沸く


(東京ドーム発)


社会人野球の都市対抗大会1回戦で、大阪市代表・関西都市ガステックが、優勝候補の東京都代表・帝都電信ソリューションズを6-4で逆転勝ち。二回戦進出を決めた。


試合の転機となったのは、五回裏終了時。

国家プロジェクト「戦隊ヒロイン」の一員であり、大阪市のチア応援隊でもある赤嶺美月さんが、応援ステージでミニヒーローショーを披露。

赤い戦隊制服姿で登場し、子どもたちと共に正義のポーズでスタンドを沸かせた。


美月さんは「着替えが大変でしたけど(笑)、楽しかったです。

大阪の底力、見せられたと思います」とコメントした。


観客の反応も上々で、

「子どもがヒロインの真似して応援してました」「東京まで来てよかった」(大阪市・40代女性)

「今日からファンになります!」(東京都・小学生男子)などの声が寄せられた。


“皆さまの戦隊ヒロイン”として注目を集める赤嶺さんの次なる活躍に、早くも期待が高まっている。

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