グレースフォース恋慕録 ひかりとみのり、ゼロ距離シンクロのふたり
静岡の“駿河美声キャスター”杉山ひかりと、
千葉の“理知的武闘少女”館山みのり。
結成わずか数週間で、
仲良しユニット「グレースフォース」は
距離ゼロセンチの超至近バディへと進化していた。
沼津市内のショッピングモールでのイベント。
グレースフォースの二人が並ぶと、
会場のファンの声が騒がしい。
「え?ひかりちゃんどっち?」
「みのりちゃん、実は二人いるんじゃ?」
「待って、双子だったっけ?」
司会の美音まで混乱。
「み、みのりさん!? ひかりさん!? …誰が誰だら!?」
髪型、背丈、メイク。
なぜか全て似てきている。
本人たちに悪気はない。
ただ一緒にいるうちに、自然に寄ってきただけ。
困り果てた遥広報官が対策を出した。
「みのりちゃんは“千葉の菜の花カラー”で黄色シュシュ。
ひかりちゃんは“静岡名物みかんカラー”で橙色シュシュ。
これで見分けてください」
結果、案外ウケた。
特にシニア層から「ちょうどいい目印だ」と大評判。
みのり
「見分けていただけると助かりますので…」
ひかり
「だらねぇ~、うちら似てるってよく言われるんだら~」
開き直りも尊い。
静岡市内のショッピングモール。
“私服トークショー”企画の日。
登場した二人を見て、
観客がどよめく。
「被ってる!完全に被ってる!」
「双子コーデやん!」
「偶然でこれは無理やて!!」
白トップスに淡色カーディガン。
黒のスリムパンツ。
靴まで全く同じ系統。
どう見ても打ち合わせ済み。
しかし実態はこう。
みのり
「ひかりさんがこれを着そうだと思って……」
ひかり
「みのりちゃんがこういう色好きだからって……」
お互いを思って違う服にしようとしたはずが、
“相手に合わせた”結果、完全一致。
小春
「いや、尊すぎるやろ。もう結婚しぃ」
彩香
「シンクロ率100%!」
美音
「ペアルックとか羨ましすぎるだら~」
控室の飲み物も、
現場での立ち位置も、
ファッションセンスさえも。
二人はいつのまにか距離ゼロセンチのバディへ。
戦闘では呼吸ひとつで連携し、
イベントでは漫才のような掛け合い、
日常では完全なる以心伝心。
司令部でもこう言われ始める。
波田司令長官
「ひかりとみのりは……熟年夫婦か?」
隼人司令補佐官
「いや、熟年より息合ってますね」
すみれコーチ
「まあ、ほっとけ。あの二人は相棒を超えてる」
シンクロが進めば進むほど、
輝きは加速していく。
それがグレースフォース。
静岡と千葉、
駿河と房総、
キャスターと武闘少女。
交じり合うはずがないふたりが、
今や“ひとつの光”になりつつある。
今日もどこかで二人は並んでいる。
同じ歩幅、同じ呼吸、同じ笑顔。
――それはもう、
恋より強い“運命のバディ”だった。




