グレースフォース無双! 泣き虫アナと房総暴走娘の“尊いシンクロ事件簿” ――児童館からイベント会場まで爆笑と感涙のオンパレード!――
富士市の戦隊ヒロイン研修所で結成された、
静岡の駿河美声アナ・杉山ひかりと、
千葉の房総キック職人・館山みのりの仲良しユニット
「グレースフォース」。
この日ふたりは、静岡県東部の児童館で紙芝居イベント→
その足で静岡駅前のミニステージという弾丸スケジュール。
だが、そんなハードさはふたりの“シンクロ芸”にかかれば屁でもない。
最初の現場は沼津市の児童館。
「観覧無料」の看板につられた子どもたちでぎゅうぎゅう詰め。
ひかりは声の仕事が本職みたいなもの。
透き通る駿河美声で、紙芝居を読み始めると――
子どもたちはビシッと正座、保護者は涙ぐむほどの説得力。
ところが。
可哀そうな小猿が迷子になるシーンに差し掛かった瞬間、
ひかりの声が震えた。
「……お、おかーさんは……ど、どこだら……」
読みながら、もう泣いてる。
次のページをめくった途端、
ひかりの目からポロポロ涙が落ちた。
みのり
「ひかりちゃん!? 泣くんかい!」
子どもたち
「ひかりちゃんがんばれーーー!!!」
「泣かないでーーーー!!!」
もはや紙芝居は「応援イベント」に変貌。
みのりは横で台本をのぞき込みながら
「ここは“お母さんが見つかる伏線”あるから大丈夫!もうすぐ朗報くるからね!」
と、謎のネタバレ励まし。
そのフォローが的確すぎて、
児童館スタッフも拍手する始末。
ひかり
「……ありがと、みのりちゃん……ふえぇ……」
みのり
「泣きながら読むなんて初めて見たかも……でも、そこがいいよ」
子ども+大人全員の心がほっこり湧き立つ大成功となった。
児童館を出てすぐ、
次の現場・静岡駅前のイベント広場へ直行。
会場には若いファンも高齢者も集まり、
ふたりのトークショーは大盛況。
ひかり
「今日はありがとうございます、皆さん~」
みのり
「本日はよろしくお願いいたします」
理性的で知的なみのりの丁寧語。
ひかりの柔らかい駿河弁。
この“ゆるふわ×知的”の相乗効果に会場はほっこりムード。
だが、事件は起きた。
男性ファン(冗談のつもり)
「千葉って、ディズニー以外なんもないっすよね?」
みのりの背後に、見えた。
炎のエフェクト。
暴走ゲージ急上昇。
みのり
「……訂正をお願いします。千葉は農業も漁業も盛んで、自然公園も多数あります。
それを“何もない”と断じるのは、あまりにも乱暴です」
観客
「え? 真面目に怒ってる?」
なおみのりの語調は丁寧語のまま。
しかし論理が鋭すぎて迫力がすごい。
このままでは“丁寧な説教30分”コース。
そこで、ひかりが後ろから抱きついた。
「みのりちゃん、落ち着くんだら~。
千葉の良さ、ちゃんと伝わったから大丈夫だよ」
みのり
「……そ、そうですかね。少々熱くなりました。申し訳ありません」
会場
「ひかりに抱きつかれたら誰でも落ち着くわ」
「夫婦か?」
「安定のシンクロ芸」
場は笑いに包まれ、イベントは大成功。
司令部からも「バディ力は今トップクラス」と評価されるほど。
児童館ではひかりが泣いて、
みのりがフォロー。
駅前ではみのりが暴走し、
ひかりがフォロー。
ふたりの連携はまるで長年のバディのよう。
波田司令長官も
「お前ら、これからプロジェクトの屋台骨になるで」
と太鼓判を押すほど。
帰りの電車で。
ひかりはまだ少し紙芝居の猿を思い出して涙ぐむ。
みのりは笑いながら
「ほんとピュアだなぁ」と肩を貸す。
ひかり
「みのりちゃんがいれば、なんとかなるら」
みのり
「ひかりがいれば、私もなんとかなる」
まさに――
グレースフォース、シンクロ率100%。
戦隊ヒロインプロジェクトの未来を支える、
最強で最高のコンビ誕生である。




