駿河の良心 vs 遠州の勇者――静岡が誇るダブルエース、人気の明暗ここにあり!?――
静岡県民の朝は、富士山とお茶とサッカーと…そして戦隊ヒロインで始まる。
そんなご当地文化のど真ん中に、今まさに王者決定戦のような“静岡県内人気バトル”が勃発していた。
その名も――
「駿河の良心・杉山ひかり」 vs 「遠州の勇者・河合美音」
杉山ひかりはもともと静岡ローカル番組でキャスターを務めていただけあって、
県内の知名度は知らぬものが居ない程。
ひかり
「皆さん、こんにちは。杉山ひかりです」
この一言だけで――
静岡市内ではお年寄りから子どもまで拍手が起こる。
牧之原市の茶畑では作業中の農家が顔を上げ、
三島市のうなぎ屋では職人が包丁の手を止め、
沼津港ではブリまで跳ねる。
完璧な容姿、完璧な声、完璧なキャスターぶり。
でも――
ひかり
「昔話って泣けるんですよぉぉ…」
泣く。よく泣く。
紙芝居で“かわいそうなおサル”が出てきた瞬間に号泣する。
この人間味の可愛らしさが人気を支えているのだ。
美月
「ひかりはええよな~泣くだけで人気出るんやもん」
綾乃
「涙は最高のプロモーションどすなぁ」
一方その頃――
美音は、静岡県西部を中心に圧倒的な支持を集めていた。
なにしろ、戦闘は無双。
演奏は天才。
運転技術はプロレーサー。
船もバイクもダンプも乗れる。
しかし――
美音
「本日はお集まりいただきありがとうございます。安全第一で頑張ります」
トークが……優等生すぎる。
**“教科書の挨拶”**と言われるほど優等生。
サイン会でも――
美音列
→ 3人
ひかり列
→ 50人
物販コーナー
→ ひかりグッズが売り切れ
→ 美音グッズは塔を築く(毎回富士山型)
※三ケ日みかんは即完売
それでも最近は、隼人司令補佐官と遥広報官が
微妙にズレた美音人気プロジェクトを連発したおかげで、
徐々にファンが増えてきた。
(なお、美音の人気急上昇の理由は「ハーモニカ娘のコスプレをした紀州の舞姫・麻衣が可愛いかったから」説もある)
ある調査によれば――
静岡県東部〜中部 → ひかり圧勝
(特に静岡市・清水区、駿河区は完全にひかり帝国)
静岡県西部 → 美音が独走
(浜松〜湖西は美音信者の牙城)
つまり静岡は、
駿河派ひかり vs 遠州派美音
という“県内分裂状態”である。
なお、島田市は「どっちも好き」という平和路線。
さすが静岡のハブ都市。
御殿場市からは県東部からもヒロイン誕生をという声が強かった。
波田司令長官
「静岡が誇るダブルエースや。
駿河の良心と遠州の勇者で、
この県全体を盛り上げてくれりゃ文句なしよ」
遥広報官
「うちら静岡県民はね、
東も西も関係なく“良い子は好き”ら?」
美月
「静岡は静岡でええやんか、まとめて応援したるで!」
綾乃
「駿河も遠州も素晴らしゅうおすし」
色んな意味で静岡が一つになった瞬間である。
最後に“恒例”無駄に重厚なナレーション
――駿河の良心・杉山ひかり。
遠州の勇者・河合美音。
その輝きは静岡の海より深く、
富士の峰より高い。
ふたりが並び立つ時、
静岡はかつてない伝説に包まれるであろう。
次回――ふたりの軌跡が交わるとき、
新たな戦隊ヒロイン史が動き出す!
静岡県民よ、刮目せよ。
ダブルエースの時代が、いま始まった。




