グレースフォース出動! ――房総の暴走×駿河の良心、そのシンクロ率はほぼ夫婦――
戦隊ヒロイン界に突如として現れた“最強の仲良し派生ユニット”。
その名も――グレースフォース。
杉山ひかりと館山みのり、この二人の活躍があまりにも「夫婦」めいていて、
周囲はすでに引くに引けないレベルで口をあんぐりさせていた。
訓練場ではいつもこうだ。
ひかり
「みのりさん、左から来るよ。はいっ、お願い!」
みのり
「はいは〜い!!」
みのりが少林寺拳法の蹴りを放つタイミングに合わせて、
ひかりは冷静に角度調整するように声をかける。
その合わせ方が、まるで“あぶないの刑事”のタカ&ユージ級の絶妙コンビ。
美音
「息が合いすぎて逆に怖い……」
美月
「いや完全に夫婦やん……」
地域のステージでのトークイベント。
見に来た子どもたちは、ひかりとみのりのやり取りに大爆笑。
ひかり
「みのりさん、今日は千葉の良い所を紹介してください!」
みのり
「任せてっ! 千葉はねぇ……海が綺麗で!」
ひかり
「静岡も海が綺麗ですっ!!」
二人
「海、好きーーー!!!」
“仲良し幼馴染み芸”が自然発生しているのだが、
出会ってまだ数週間である。
綾乃
「どないな化学反応どすの……?」
ジェネラス・リンクの妖怪のような怪人が出没した任務。
敵が千葉をちょっとディスった瞬間――
怪人
「チバは東京のオマケみたいなも――」
みのり
「誰がオマケやーーーー!!!」
完全にスイッチON。
房総ならぬ暴走特急のごとく突進していくみのり。
まさに“マツ”の暴れっぷり。
しかし、すかさずひかりが背後から声を飛ばす。
ひかり
「みのりさん、そこです! いま右にステップ!!」
言われた通り動くと、見事に敵は瓦解。
波田司令長官
「……あれはトミーとマツの再来だな……」
隼人司令補佐官
「いえ、タカ&ユージの方が近いかもしれません」
遥広報官
「どっちでもいいから、とにかく強いらぁ……」
訓練が終われば――
仲良く手を繋いで帰るし、メッセージ交換は1日5往復以上。
美月
「……やっぱ夫婦やん」
彩香
「結婚届けだけまだ出してへんタイプやな」
ひかりとみのりはまったく気にしていない。
むしろ「心のバディだから」と楽しそうである。
グレースフォースの連携力は、
新婚夫婦の炊事レベルで噛み合っている。
イベントは笑いの渦、戦闘では無敵の連携。
ひかりとみのり――
房総の暴走娘と、駿河の良心。
この二人が肩を並べた瞬間、
戦隊ヒロイン界に新たな風が生まれた。
そして波田司令長官は静かに呟いた。
「……あいつら、完全にバディであり夫婦だな……」
グレースフォース――
今日もどこかで、愛より強い相棒愛を撒き散らしながら出動する。




