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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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105/519

駿河から来た奇跡の声 杉山ひかり、ここに降臨!

富士山の裾野に広がる工業都市・富士市。

かつて後楽園球場や東京ドームを沸かした

社会人野球の名門チームが存在した、静岡県内でも屈指の“スポーツの街”。

その一角にある――

**「国家特務戦隊ヒロイン中央研修複合学習センター富士川分室」**の会議室が今日もざわついていた。



小春、麗奈、みのり、美音、美月、綾乃、彩香。

主力戦隊ヒロインがずらりと揃い、

「なんか今日、来るらしいよ」

「新人かな?」

「すごい即戦力って聞いたで」

などと、社会科見学の中学生みたいな空気になっている。


そんなざわめきを断ち切るように、

遥広報官が静かに入室した。

その後ろには、すでに腕組みモードのすみれコーチ。


「みんな、今日は重大発表があるらぁ」


遥の駿河弁が柔らかく響く。

すみれコーチもニヤリと笑いながら一歩前へ。


「紹介しよう。**“10年に一人の逸材”**だ。

戦力、即戦力、超戦力……全部持ち合わせてる新人よ」


「そんな褒めんでもいいだら〜」

遥広報官が照れ笑いしつつ身を引く。


そして――

会議室のドアが、音もなく開いた。


透き通るような黒髪。

知的で上品な顔立ち。

テレビライトなしでも輝いて見える、静岡特有の“駿河の光”。


杉山ひかりは、そこに立っていた。


彼女は軽く一礼し、そして――


「杉山ひかりです。

静岡市から来ました。

みなさんと力を合わせて、

静岡から全国に元気を届けられたら、嬉しいです。

よろしくお願いします。」


……その声。

“澄み渡る”という日本語が実在したんだなと思わせる声。

会議室の空気が一瞬、清流みたいに変わる。


「……観たことある。知ってる。」

美音がぽつり。


「あ、あの静岡ローカルの?」

美月が目を丸くする。


「そう。静岡朝の情報番組でレポーターやってる人だよね?

すっごい落ち着いとるし、声めちゃ綺麗な……」

彩香も感心しきり。


「県内じゃ知らない人いないんじゃない。“駿河の朝の顔”でしょ?」

みのりは誇らしげ。千葉の人だけど、なぜか誇らしげ。


綾乃は目を細めて言う。

「ほぉ……これはまた、気品のあるヒロインやねぇ。

京都にも負けへんわ……悔しいけど」


麗奈は腕を組んだまま、

「ふーん、美人で声がいい……敵に回したくないタイプね」

と、なぜかライバル視していた。


小春だけはにこにこ。

「声がきれいな子はいい子、これ常識ね」


すみれコーチが皆を見渡し、ドンと胸を叩く。


「今日からひかりはチームの一員や。

即戦力? そんな言葉じゃ足りねぇ。

こいつは“ヒロインプロジェクトの中心人物”になる器だ。

お前ら、しっかり吸収しろよ」


遥広報官も微笑みながら続ける。


「私と同じ駿河の子だら〜。

優しさも、根性も、静岡のお茶みたいに深い味あるで。

期待してるら」


会議室は拍手に包まれる。

ひかりは少し頬を赤らめながら、

その拍手を静かに受け止めた。


その瞬間――

戦隊ヒロインプロジェクトに、新しい光が灯った。


駿河の良心・杉山ひかり。

ここに、戦隊世界の中心へ歩み始める――。


今後この光が、どんなドラマを照らすのか。

それはまだ誰も知らない。


…ただ一つだけ言える。

この初登場、伝説の始まりである。


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