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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク
プロローグ

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101/457

特務戦隊ヒロイン最高戦略会議 〜修善寺温泉、静寂の夜に聞こえる“ロン”の声〜

静岡県の山あい、伊豆・修善寺温泉。

「平安の昔から文人墨客が愛した静かな湯の里」——らしいが、

今夜だけは静寂など微塵もない。


戦隊ヒロインプロジェクト一行の宿がここにあり、

夜になればこう呼ばれる。


「国家特務戦隊ヒロインプロジェクト

  最高戦略会議」


名前は国家機密レベル、

しかし実態は雀卓全開である。


最高戦略会議の出席者はこの5人。


・波田司令長官

・葛城司令官

・隼人司令補佐官

・太田すみれコーチ

・遥広報官


すみれコーチ「北関東スリーアローズ、順調ッス! フル加速ッス!」

隼人補佐官「自治体、警察、消防、自衛隊との連携も問題ありません」

まさにゃん「総合的かつ俯瞰的観点から前広に検討しつつ——」


脳裏に美月のツッコミがこだまする。

《また始まったで、この人!!》


波田司令長官「ハイ次ッ! んじゃ今後の予定確認すっぞ!」


……はい、終了。

開始から5分の“最高”戦略会議。


真の会議はここからだった。


徹マン本部、開帳!


波田司令長官「雀卓だしてェェ!」

隼人補佐官「通常ルールでいきましょう」

すみれコーチ「今日も全ツッパでいくでぇ〜!」

まさにゃん「……手加減を……」


遥広報官は静かに席を立つ。


遥広報官「また始まったのら……わたしは部屋に戻るら……」


(静かになるわけがない)


開始1分。

すみれコーチ、開幕ツモ。


「リー即赤赤裏2ッ!」


8,000点、まさにゃんからぶん取る。


まさにゃん「ちょ、ちょっ……!?」

すみれコーチ「まだまだ序盤だがね〜♡」


隼人補佐官は手堅く守り、

波田司令長官は親番になると目がギラギラし、


「国士ォォォ! こいやァァァ!」


……と言って大体すみれに振り込む。


そして深夜1時。

旅館の廊下に響くのは、

牌の音と昭和オヤジたちの雄叫び。


パチーン!

ロンッッ!

グワハハハ!!


遥広報官(怒号)

「もーーーーーうるさいのらぁぁぁ!!!」


(駿河弁の怒声が修善寺に木霊)


しかし、彼女が立ち去ると再び牌が動き始めるのが

“最高戦略会議”クオリティ。


やがて明け方5時。


点棒ゼロ。

魂が抜けたような顔のまさにゃん。


まさにゃん「……も、もうダメ……」

すみれコーチ「ほら立て! 上州の風はお前を鍛えるっ!」

波田司令長官「葛城ィ! 気合い入れろや!」

隼人補佐官「最後まで戦うのが武士道です」


昭和スポ根そのままの世界。


そしてイベント当日。


波田司令長官 → 死んだ魚の目

隼人補佐官 → ネクタイ曲がってる

まさにゃん → 霊体

遥広報官 → ため息の美人

すみれコーチだけは絶好調。


すみれコーチ「はい唯奈! 結花! 全力で行くでぇぇッ!!」


唯奈「コーチ、徹マン明けで元気すぎだっぺ……」

結花「スタミナ……人間の域を超えてますわ……」


波田司令長官「すみれ……スタミナモンスターだ……」



遥広報官(小声)

「……これ、戦略会議じゃなくてただの徹マンら……」


◆無駄に重厚なナレーション

「——戦隊ヒロイン最高戦略会議。

 重厚な名を持ちながら、

 その実態は……

 “雀卓を囲む大人4人の徹夜の戦い”であった。

 国家の未来は、意外と牌と笑いの中で

 決まっている……のかもしれない。」


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