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婚約者が好きなのです  作者: maruko


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番外編エミリー 目覚め

番外編エミリーゆっくりですが投稿して行きます。

お楽しみ頂けますと嬉しいです。


「おはよう、いつまで寝てるの?早く起きて朝食食べちゃってよ」


「ん〜んん、わっ。もう剥がさないでよっ⋯⋯えっ?」


お母さん?えっなんで?私、アジェストに看取られて死んだよね、なんでお母さん?

⋯⋯⋯うわぁこれって死に戻り?

乙女ゲームに異世界転生、そして死に戻り⋯⋯

ちょっと待って、一旦落ち着こう。

頭を整理しないと⋯⋯痛っ!

突然、色んな意味で目覚めたから、ビックリして頭整理しようと思ったら、お母さんに頭叩かれた。


「起きた早々ボケッとしない!!

支度して食堂にいらっしゃい。メイドが片付かなくて困ってるわ、私も仕事に行かなきゃなのよ。

商会軌道に乗るまで弟達の子守してって言ったでしょ」


「はぁい」


頭はまだ働かないけどしょうがない。

食事しながら考えよう、なんで死に戻ったのかは追々わかるかな?

身支度をして気付く、今私は何歳の時に戻ってるのかな〜。

体の大きさを見ると9歳か10歳ってとこかな?


私はエミリー・バートン転生者だ。

この世界は乙女ゲーム、そしてありがたい?事に私はヒロイン。

私は乙女ゲーム大好きで、結構色々遊んだ。

この作品は嵌ったけれどかなり前のゲームだ、遊んだ中では2作目位かな?

まぁ嵌ったなりに割と覚えてるんだけど、細かいとこは怪しい。

攻略対象も色々手を出した作品だ。

乙女ゲームの初期の頃の作品なので逆ハーの設定がなかったから、攻略も一人一人じっくりとやった。

王太子が一番苦労したなぁ、婚約者が謎で解らないのにモブがわんさか出てきて、誰なの婚約者!って悲鳴上げたもんね。

まぁ、あとで解ったけれども。

最初に転生わかった時は、あまりヒロインってガラじゃないし、困ったなぁ誰か攻略しなきゃなのかなぁ、めんど〜って思ってた。

そんな感じだったからなのか早々に強制離脱。

離脱の仕方がイマイチ理不尽ではあったけど、まぁいっか〜あとは好きに生きようってなって結構楽しんだ人生だったっけ途中まで、知り合いの悲劇を聞くまではね。

でも起きた後の事は私にはどうしようもなくて、ただ悲しむ事しか出来なかったのが1回目の人生。

で、多分今目覚めたのが2回目の人生。

さぁ、まず何をしなければ行けないのかな?

きっと死に戻ったのには何か理由があるはず、今の私の状況を確かめよう。


──────────────


状況を確かめて、ちょっと困惑してる。

乙女ゲームの舞台は『スルベージュ王国』の学園だったのだけど、今現在、私が生きてる場所は『タリスティア王国』なんだって。

1回目の時には学園の2年生の時に、タリスティアに移住になったんだけど、この2回目の人生では、この年でもう移住してる。

早くね?因みに、食堂でメイドになんとな〜くって感じで私の歳を聞いたら10歳だった。

なんだろう、何が遭ったのかな?

これって誰に聞こうかな、ヘタに色々話すのは面倒だし、ちょっとややこしい。

やっぱり両親だろうなぁ、弟妹とボールの投げっこしながら考えてたら顔面にボール強打した。


顔面ボールで鼻血を出したので、ボール投げはフェードアウトして、庭のベンチに腰掛ける。

良かった、子守しながらとかゆっくり考えられないから、顔面ボールはちょっと痛かったけどグッジョブ弟。


ヒロイン=私は平民でかなり大きな商会のお嬢だったはず、この広い庭を見ると移住してからも大きな商会設定は変わってないみたい。

1回目の時も移住した後でも結構なお金持ちだったもんね。

私は男爵家の嫡男と結婚したんだ、アジェスト二つ上だったから今12歳か〜何してるかな?

今度コソッと見に行ってみよう。

取りあえず両親に何故タリスティアに移住になったのか、その辺の事情を聞くことからだと考えが纏まり、止まった鼻血をハンカチに鼻かみして、ボール投げに戻った。


──────────────


夕食の時、お父さんに聞いた話でまた悩みが増えた。

その時に両親からちょっと怪しまれたけどスルー。

湯浴みもそこそこにベッドに潜り込み思考。


まず、移住の影にスワロ伯爵家。

これがおかしい&怪しい。

スワロ伯爵家は1度目の人生でもこちらに移住する時に、何かと力を貸してくれた大恩人ではある。

でも、それはオーランが間に入ってた。

今回はドートル侯爵家は一切関係ない、何ならお父さんはドートル様の名前は知ってても会ったことないって言ってた。

って事はスワロ伯爵家のみが、うちに移住を薦めて販路拡大の後ろ盾になってくれている。

それにお父さんが飛びついて今に至る。

絶対偶然じゃない。

私がヒロインって事に関わりあるはず、オーランなら解るよ、転生者だもん。

⋯⋯⋯あっそうか、スワロ伯爵ってオーランが執拗く私に聞いていたリリーベル様の御生家だ。

そうだそうだ、思い出した、オーランの自死に関係してるはずなんだよね。

そうか死に戻ったのもリリーベル様なのかも。

乙女ゲームの謎のキーワード白いアネモネ、結局の所は憶測だけど、オーランの自死の場所が白いアネモネに囲まれていたのは調べて知ってる。

あれって死に戻りのキーワードだったんかな?

って事は、オーランも死に戻りしてるかもだね。

でも今回の私の件には関わりない、じゃあリリーベル様か。

でもこちらに私達が移住したのは4年前、私が6歳の時って聞いたからリリーベル様は2つ下、4歳!

えっ4歳でこれ画策出来る?

だって親動かさないと無理だよね、子供に言われたからって親動くかな〜。

ちょっと待った。

私1回目の時リリーベル様に会ったことないよ。

なのになんで私動かされてるの?

私がヒロインって知ってなきゃ動かす意味がわかんない、リリーベル様って転生者だったんかな?

転生者なのにみすみす殺されちゃう?

正直、ツーに登場予定の主要かモブかも解らない人が死んじゃった意味もわかんないし、しかもキーワードだし。

なんだこれ、謎深まる。

乙女ゲームの主要人物はお姉さんの方だったよね。

カイルルートの悪役令嬢。

⋯⋯そうか!転生者はお姉さんだ、そして死に戻りもしてる。

妹を守る為だね、序にヒロインも邪魔じゃねって感じで隣国に飛ばしたって事ね。

じゃあ今回もヒロイン離脱してるから好きに生きていいんだろうけど、リリーベル様の悲劇を止めるのはお手伝いしたいな。

それがオーランの自死を止めることにも繋がるはず。

後悔してんだよね。

私が乙女ゲームの話をオーランにしなければ、彼は死ななかったのかもしれないのに、安直に話した私は馬鹿だ。

ゲームの話が出来て浮かれちゃってたのかも。

今回も離脱させられたけど、困った時に手を差し伸べることが出来るように、準備だけはしておこう。

まずは、ちょっと成長してからだな、10歳じゃあ話にならない。

前世の記憶フル活動して、商会の手伝いでもしてみるか!


ここまでお読み頂きありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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