⑬ 救世主現る その名はヒロイン part2
エミリーの話を聞いた私は感心した。
彼女の推理力、半端ねぇ。
でも補足しなければ。
「凄いわ!エミリー。まず初めにお詫びをさせて、ほんとに申し訳なかったわ。あなたの人生を変えてしまって」
「いいんですよ、メリー様。頭を上げてください。それにタリスティアに行ったからうちって貴族になれたんです。うちにとってはいい事尽くしだったので、実は感謝してます」
「そう言ってくれると救われるわ。
ただ少し補足させてもらうわね。実はオーランも2度目なんだけど、その事をお互いに話し合ったのが最近なの。
それで貴方が前世を覚えてるって事を初めて知ったの。同胞としか聞いてなかったから⋯⋯しかもカイル経由で だからなんの事だろうって思ってたけど、1度目では聴けずじまいだったわ」
「そうだったんですね」
「貴方をタリスティアに移住するように父に頼んだのは 確かにカイルを攻略して欲しくなかったのもあるんだけど、それ以外にも理由があって。
1度目にヒロインが途中退場してしまって、ゲームに関係ないリリーが事件に巻き込まれた。その時にヒロインが退場にならなければよかったのにと思ってしまったの。
関係ないリリーがオーランに好かれたからアリーの憎悪がリリーに向けられたの。
でもリリーを守る為に、ヒロインを犠牲にするのは間違ってるって思って。アリーとオーランが結婚まで行くのは1度目で見てて最初から無理だとわかってるから、あの二人は合わないのよ。遅かれ早かれ婚約解消になる。だからアリーをどうにかしなきゃならなくて、何も知らないヒロインに私の邪魔をして欲しくなかったの。勝手な理由でホントにごめんなさい。貴方が前世持ちって知ってたら、他の方法を考えられたんだけど。私、知らなくて⋯⋯」
「謝らなくても大丈夫です。
そっかメリー様はツーの存在を知らなかったんですね」
「ツー?」
「あのゲームホントは第2弾が発売される予定だったんですよ。まぁ、出なかったんですけどね。その予告で見かけたんですけど、リリーベル様、登場人物でした」
「えっ?じゃあリリーは、まるっきり関係ないわけじゃなかったのね」
「んーそこは難しいとこですけどね。登場人物っていっても予告のみだから」
「そうだったの。私2弾が発売って知らなかったわ。前世の自分のこともあまり覚えてないのよ。ただ日本人だったってだけしか」
「そうなんですね⋯⋯⋯。私がこの国に来た理由なんですけど、結構調べたので怒んないでくださいね。ありとあらゆる伝手使っちゃいましたよ。メリー様やオーラン様はアリー様に婚約者をたてようと思ってますよね」
「えぇ。でもアリーが断るからなかなか決まらなくて⋯⋯オーランはアリーのプライドと愛され欲求を満たせる相手じゃないと駄目だと言ってたわ」
「それを解決できる相手を見繕って来ました!
しかも物理的にアリー様を遠ざけられます!」
「詳しく聞かせて!」
私は前のめりにエミリーに詰め寄った。
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