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詩*祈りのようなもの*

煙/夕焼け

作者: a i o

煙草を呑んでいた

もしくは

その茜色の時間を


もの思う

思わざるの手前に

広がる街並みを

瞳いっぱいに映し


ぽっかりと

空いてしまった胸に

夕陽を押し込めて

沈む光の名残だけで

照らせたのなら


最後の一筋に

いったい

何を見るだろう


途切れ途切れの雲が

迫り来る群青に

同化し

たゆまぬ一つの

絵であり続ける横で


燻った切っ先が

赤く燃えている


のぼる煙の向こう

うす白く光る星と

目が合えば


今この時が

時の砂粒に

紛れてもなお


残る光は

そこに

射して行けるよう













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― 新着の感想 ―
[良い点] ぽっかりと空いてしまった胸に夕陽を押し込めたとき、最後の一筋に何を見るだろう、という表現が切なくて、心に響きました。そして、煙草の煙と夕焼けが、このように調和するとは思いませんでした。 […
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