『こちらブラック商事魔界支部』
『こちらブラック商事魔界支部』
人間界から左遷された俺は、魔界支部営業課長として働くこととなった。
ここでの業務は激務そのもの。超過勤務やサービス残業・セクハラ・パワハラは当たり前。
それでも真面目に働く魔族リーマン達。
それには魔族にしか分からない秘密がある。
とにかくこいつらは負の感情を好むのだ。
苦しみや悲しみや嫉妬や怒り。そんな感情で魔界は秩序を保っているらしい。
部下たちは、残務を与えれば与えるほどに恍惚の表情を浮かべる。
唯一の人間で上司である俺は、こいつらへの劣悪な労働環境に心配すら抱く。
「こ、こいつら本当に大丈夫なのか・・・・・・?」
ケース①《OL魔あ子》
天使のような見た目をしたツノがキュートな悪魔のOL『魔あ子ちゃん』。
あどけない顔つきにわがままボディ。営業部の花だ。
俺はことあるごとに彼女にセクハラをして楽しんでいるってわけ。
「ちょっと、そこのボールペンを拾ってくれないかな?」
かがんだ先のスカートを覗いてみたり。
「お茶が飲みたいな。ちょっと給湯室に行こうか。」
うちの給湯室は実に狭くてひと目につかない。
「そんなに大きな胸をして、肩がだいぶん凝ってるんじゃないかな?」
必要以上のボディタッチは欠かさない。これも大切な部下とのコミュニケーションの一部だからな。
以下、魔あ子の証言である。
セ、セクハラされることは嫌なんです。
エッチなことも嫌いじゃないけど、やっぱり好きな人からされたいっていうのは当たり前のことですよね?
でも、もしセクハラされてることを公表したらどうなると思いますか?
会社にバレたら課長は恐らくクビ。私は平穏な生活を取り戻す・・・・・・。
平穏な生活?・・・・・・違う。
それじゃあ気持ちよくなれないんですぅ!!
魔あ子の鼻の穴が少しだけ広がったのを俺は見逃さなかった。
吐息が漏れるその小さな口に、給湯室の冷蔵庫で保存(忘れられていたかのように)されていた、太くて立派な竹輪ぶち込んだ。
「にごwsv:あ」
言葉にならない声を発する魔あ子。
俺は竹輪を強引にピストンさせた。
唾液がだらしなく伝うそれを抜き取ると。
「セクハラ、公表するのか?」
「し、しぃまぁへんんん」
表情はなおも嬉しそうだ。
そうだ。魔あ子はもはや俺の性奴隷。
だが肉体的な苦痛などは与えない。
精神的な苦痛で支配するのだ。
まんざらでもない魔あ子は、とうとう俺をご主人様だと認めたようだ。
新年会の帰り道、物欲しそうにする魔あ子。
「お前ばかりに構ってはいられないのだよ。」
そうだ俺は中間管理職。
沢山の部下が俺のことを待っている。
二次会のカラオケでは大人しい魔津田にEX○LEを無理やり歌わせた。
魔あ子には?
俺とのデュエットだ。
デュエットソングの定番『オークとメデューサ2021』を、魔あ子の華奢な肩を抱きながら、魔あ子に気がある魔木村の目の前で、見せ付けるように歌い上げる。
強引なやり方に魔あ子の腰が小刻みに震えているのを俺は見逃さなかった!
タンバリンのジングル(金具の部分)を魔あ子の腰回りに這わせた。
じりじりとスカートの先の尻肉を爪でなぞるように。
そうまるで愛撫しているかのように。
「あ、あふんっ」
よーし色っぽい声になってきたぞ。
最後は皮張りのヘッド部分でケツにリズミカルな打撃を!
ぱん!ぱん!ぱん!
その快活で楽しげな音と共にだらしなく涎が垂れる。
いいぞいいぞ!
お前は今夜ポルノスターだ!
魔木村の表情が嫉妬から悦びに変わっていくのを俺は見逃さない!
寝取られ感覚を味わってやがる。このド変態め。
今夜もこうして、魔界の秩序は保たれているのだった。
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