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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛は嘘を吐く

作者: 夜鶴 詩音

この物語の結末に貴方は何を思う……。

初夏のある日のことの話。

蝉の声が煩く怒鳴りつけるそんな日。


少年の哀しい 輪廻の物語。


そして 少年は 繰り返す 同じ過ちを…。

その先に何があるかなんて知らずに……。
































第一章 親


僕のいる世界は あまりに残酷だ。


成績がいい弟だけを 可愛がる母親。


弟なんていなければ 僕を 可愛がってくれるだろうか?


僕は 正直そんな世界に疲れきっている。


でも この世界は 終わりなく続く。


僕は 独りで そんな事を 考えていた。


すると 一階から


「早くしなさい! 真鎖留は もう行ったのに。 なんで あんたは 真鎖留みたいに なれないの!!」


と 朝から 煩い怒鳴り声。


正直 耳障りだ。


僕は 急いで下に降りて行く。


煩い母を 無視して 行こうとした。


そしたら 背後から サランラップやナイフが 沢山飛んできた。


ほら また 始まった 虐待。


でも 僕は 抵抗しない。 いや 出来ない。


だって しても めんどくさいだけだから。


それから 30分続く


それからの 学校だ。 正直 学校も 嫌いだ。


煩い先生に なんでも 押し付ける先生。


と 考えてると 背後から聞きなれた声がして振り替える。


「おはよ 朝から 難しい顔して 何かあったのか? 俺で 良ければ聞くぞ! ダチだからな!!」


と ほらやっぱり 友だち?の櫂だ。


めんどいやつに 遭遇したな。


僕は


「おはよう 朝から 元気だね 悩んでないよ。 ありがとう。」


と 一応笑ってみた。


櫂は


「そうか。 いや良かった~。 心配した。 お前すぐなにかと 悩むからな。」


と 頭を くしゃっと掻いた。


僕は 内心こいつが バカで良かったと思った。


「 ところで 今日もやられたのか? 母親に。」


と 心配してくれた。


「うん。 まぁ少しね。 足だから 大丈夫 心配 ありがとう。」


と 笑って見せた。


何だかんだで 学校に着いた。


僕の家から 学校までは 距離が近いんだ。 徒歩で15分くらい。


僕の通う 学校は 私立鵲高等高校だ。


名門中の名門だ。 表向きはね。


実際は クズばっかの学校だ。


僕は そう思いながら 教室の扉を開ける。


「あいつ 来たんだ。 来なくてもいいに。 邪魔だからな。」


と 影でこそこそ 言ってる奴等を 煩いと思いながら 自分の席に座る。


回りは 自由すぎる。 僕は 朝から 疲れているのに。


今朝 母から投げられた所が 今頃痛みだす。


あぁ どこもここも煩い。 頭がいたい。


僕の居場所は 何処にもないんだ。


《あぁ 死にたい。》


心の中で そう思った。


一時限目が始まる。


僕は めんどくさいから 寝る。


そしたら 横から


「神劉 絶傷 起きなさい。 本当に 弟君とは 大違い。 いつも寝て って 言ってるそばから ヘッドホンを つけない!」


と 怒鳴り散らす。


ほら 始まった。 煩い 先生の話


僕は


「すいません。 皆がしてるので いいのかなと思ったんです。 それに 弟と僕は関係ないし。 邪魔は してません。 それとも 先生には 邪魔でしたか? 僕も 好きで居るんじゃないんで。 じゃ 僕は 帰ります。」


「何だよ!あいつ 感じ悪。 死ねばいいのに。」


誰かが そう言ったのを 無視して席を立った。


弟。弟。煩いな! 死ね!!クソババア!!


僕は そう思いながら 近くのゲーセンで遊んで帰った。


ゲームしてるときだけが 幸せな時間だ。 自分の世界に入れる。


現実逃避には 持ってこいの場所だ。


今更ながら 僕の親は 有名な政治家だ。


そのせいか 僕は いつもなんでもこなす弟と比べられてしまう。


うんざりだ。


家に帰ったら 死んでればいいに。


何て 思いながら ゲーセンを 出た。


嫌な家に 到着。


「ただいま」


と 玄関を開けた直後だった。


「あら なんで 帰ってきたの? あんたなんて 産まなければ良かったのに」


と また 弟だけを可愛がり 僕のことは 怒鳴り散らした。


「そんな言い方ないよ。母さん。 お兄ちゃんだって 辛いんだから。 でも 仕方ないよね。 実際 僕の方が頭いいし お兄ちゃんなんて いなくても 良かったのに。」


と からかうように笑う。


僕は


「煩いんだよ! 毎日毎日 僕だってこんな家に産まなければ良かった! そんなに 真鎖留が大事なら 二人とも消えてしまえ!!」


と 抑えきれなくて言ってやった。


少しだけスッキリした。


そして 自分の部屋に戻る。


部屋には沢山のゲームがあって ゲームの中で 怪物を殺して ストレスを発散する。


それから 眠りにつく。


次の日。


嫌な臭いで 目が覚めた。


一階に降りると


ドロッとした液体と生臭い匂いと共に 親と弟が 死んでるのを見つけた。


僕は やった~と思ったが


一応警察に 連絡した。


それから 数分後 警察が来た。


「何か 変わったことはありましたか?」


と 警察が問いかける


「寝てたから解りません。」


と 答えた。


マスコミも似たような質問をする


「なんで 貴方だけ 生きてるんですか?」


と 迫り来る。


「あまり 話したくありません。 ひとつだけ言うなら 早く犯人を 捕まえてほしいです。」


と 言って 警察の車に乗った。


それから 僕は 施設に入り 可哀想な子供のフリをして 復讐を 願った。






























第二章 謎の女


あれから もう一週間が立った。


学校にもちゃんと行けてる。 相変わらず煩いが 前よりはマシになった。


「大丈夫か? お前の親と弟が殺されたんだろ? めった刺しで 残虐な事件だったな。」


と 櫂が 心配そうに聞いてきた。


「うん。 僕も まだ 信じきれてないんだ。 あんな親でも 一応肉親だから。 復讐を するつもりだよ。」


と 涙ながらに話して


「今日は 帰るよ。」


と 言って教室を 出ていった。


それから いつものゲーセンデ 暇潰しをしてた。


その時だった。 一人の女が話しかけてきた。


「すいません。 政治家殺しの事件で 死んだ家族の息子さんですよね? 私は こうゆう 者なんです。」


と 渡された名刺には 獣李と 書かれていた。


「えっと…僕に 何か用ですか?」


と 聞いた。


「いきなりですが 知りたくないですか? 犯人のこと。」


と 長い前髪から 顔を覗かせて 不気味に聞いてきた。


「知っているのですか? 誰なのか?」


と 聞き返した。


「犯人は 殺し屋の中でも一番指名率が高い コードネーム ロビンとゆうやつです。」


と 教えてくれた。


「そいつが?」


と 聞き返す。


「はい。」


と 言って どこかに 消えた。


僕は 急いで 施設に帰り 自分の部屋に戻り パソコンを 広げた。


それから 一時間くらい必死に調べてくうちに 本当に ロビンとゆうやつを 見つけた。


得意な殺し方は ナイフらしい。


他の人に比べてみても 断トツ 指名が多い。


僕は 依頼を頼むフリをして書き込んだ。


「お願いします。 殺したい人がいます。 会ってから 詳しいことは話します。


明日の夜


鵲公園で待ってます


時間は 23:00です」































最終章 真実


僕は 鞄に ナイフを隠して ロビンに会いに行った。


予定より 少し着いてしまった。 人影が 見えた。


なにも知らない ロビンは のこのこと 公園に立って 待っていた。


「すいません。 貴方が コードネーム ロビン?」


と 問い掛けた。


「そうだ。 俺が ロビンだ。 誰を殺せばいい?」


と 鋭い目付きで 聞き返された。


「お前が 僕の親を殺したのか?」


と 怒りを込めたフリで言ってみた。


「 あぁ? あっ!お前があの政治家の息子か。 そうだ。 もし そうなら 殺すか?」


と からかうように 笑う。


「そうだよ 今すぐに 殺してやる!」


そう言って 僕は 隠していたナイフでロビンを 刺した。


そのとたん 自分の胸に 痛みが走る。


「なんで?僕が…」


と 息を 切らしながら言った。


「なんでって?


教えてやろうか


俺が お前だからだよ。


お前が 俺を 造ったんだ。


親と弟を殺してと 願ったから 俺が生まれたんだ。


だから お前が死ぬんだ。」


と 笑いながら 言った。


僕は やっと気づいた。


「そっか


あの時 本当は ゲーセンで遊んでなかったんだ。


最初から 櫂も獣李さんもロビンもいなかった。


僕は 愛されたくて 頑張ってたのに。


見てくれないから そんな親必要ない。


そして 僕に変わってお前が 殺してくれたんだ。


僕は どこで間違ったんだろう?


ただ…愛して…欲しかった…」


と 言って 重たい瞼を 閉じる。


《今更 気づくなんて バカだな。 次は 幸せに なれたらいいな。》


と 誰かが 微かに泪を流しながら 言った。


その影が 誰なのか。


知る人はいない。


この物語は 私が小説を始めて最初のストーリです。

小学生の頃に書き上げたものになります。

至らぬ部分もあると思いますが 暖かい目で見てください。

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