オレがミシシッピー・バーニングを悪いとは思わない理由
ミシシッピーバーニングについて思うこと
これは、逆説的な言い方になるかもしれないけど、
オレがアメリカ南部の敬虔なクリスチャンたちに好感を持っているのは、
オレ自身が日本在住の高圧的クリスチャンにイヤな思いをさせられてきたからなんだ。
最近も、ネットでいかに日本人が悪いか、キリシタンが被害者か。
キリシタンは清廉潔白な聖者で、日本人は悪魔の殺戮者で、
汚くて無価値で、おぞましい汚物か。みたいな宣伝動画を見たので、
本当に気分が悪くなったところだ。
でも、反対に考えると、南部の敬虔なクリスチャンたちも、自由民権運動家たちに
加害者扱いされ、罵倒され、罵られつづけていたんだと思うよ。
お前ら白人は加害者だ!俺たちユダヤ人や黒人は被害者だ!永遠に謝罪しつづけろ!
お前らは悪魔だ!みたに。
オレは普通に生活していて、誰に差別したわけでもない。
クリスチャンとも普通に会話して普通に接している。
でも、ある日突然、加害者にしたてあげられ、罵倒して、「お前は人間じゃない!悪魔だ」
って言われる。
そら、たまらんよ。
アメリカの南部の白人たちも同じ事されたんだろ。
そりゃ、気持ちは分かるよ。
別にアメリカから来た宣教師や牧師は、俺たちに向かって「お前ら日本人は悪魔だ!」とか
言わないよ。
最近、入信したばっかりの連中が大いばりで「オレの罪は許されたんだ!だからおまえらも入信しろ!
入信しない連中は全員罪人だ!日本人が歴史上どれだけクリスチャンに悪いことをしてきたか
知っているのか!土下座して謝罪しろ、劣等民族の悪魔どもが!」とか言うひとがたまにいるんだよ。
そんな事されたら、絶対キリスト教に対して敵意を持つよね。
アメリカの南部の白人たちも、きっと、自由民権運動家たちに同じ事をされたと思う。
普通に、善良に、何も悪いことをせずに普通に生きてきただけなのに、
ある日突然、いきった自由民権運動家がやってきて、自分の子供たちを洗脳しにくる。
洗脳された子供がイエスキリストや聖母マリアの瀬戸物の像をもちあげて、
「これは悪魔の像だ!」とかいいながら床にたたきつける。
そら、自由民権運動家、ぶっ殺す!って思うわな。
うちの家は、実は先祖の氏神様がキリシタンに襲われて、民衆が殺戮されて、
氏神様が焼き払われた家なんだ。
これは、リアルであり、事実であり、自分たち家族にとって、実際にあった出来事なんだ。
だけど、それを表だって「オレは被害者なんだぞ!」なんて大声で叫びたいなんて思わないよ。
実際にあったことだから、とにかく、鎮魂と弔いをしてじっと、永遠に家族以外には言いたくない。
だけど、急にクリスチャンになった奴が「おまえたち劣等民族日本人は(こいつも日本人なんだけど)
クリスチャンを殺戮した悪魔だ!今すぐクリスチャンに入信するか、土下座してオレの前で永遠に詫び続けろ!」とか言われたらどう思う?
殺したくなるよね?
そういう発言をしている奴は、ただのごっこ遊びなんだ。
ただ、自分がクリスチャンになって、今までもっていたコンプレックスがすべて解消されて、
大アメリカ様の宗教という大権威を背景にして、言い返してこない日本人に対して、
威張り散らしたいだけなんだ。
そいつも日本人なんだけどさ。
自分のコンプレックスを解消するための、ただのゲームなんだな。
だけど、オレにとっちゃ、それはリアルなんだ。
実際に起こったことなんだ。
そら、ほんとうにいたたまれない気持ちになるよ。
相手は、ごっこ遊びだけど、こっちは本当にあったことだからな。
だから、自分の先祖がインディアンに襲撃されて殺された人だったりしたら、
黒人から「おまえら加害者はいますぐオレに土下座して謝罪しろ!」とか
言われたら、ぶっ殺したくなるわな。
その気持ちはものすごく分かるんだ。
たぶん、黒人にしたら今まで散々『二グロ」と言われて馬鹿にされてたのが、
自由民権運動と出会って「被害者」という神に祭り上げられて、
周囲の白人から崇拝されるようになったら、そりゃ、天にも上る気持ちだろうさ。
そして、威張り散らして「オレは偉いんだぞ!被害者様だぞ!おまえら土下座してオレにわびろ!」
ってやっちゃったんだろなあって思うわ。
日本でクリスチャンになりたてで、周囲に「ユーアーシナー!」とか怒鳴りまくってる連中みるとさ。
そういう「オレは被害者様だぞ!」ってのやめませんか?
実際は罪もない近隣住民を皆殺しとかしてんのにさ、
それが原因で迫害されてるのに、
マウントとって「自分たちは被害者様だぞー!」ってネットで拡散して。
実際に殺戮された本人の俺たちにしたらいたたまれないわ。
そんな事してるから、信者が増えないんだよ。
アメリカの南部もそうだと思うよ。
自由民権運動家が嘘ついて、威張り散らして、謝罪を要求すればするほど、
反リベラルが増えていって、ついにはトランプが政権をとった。
それは、そういう自由民権運動家たちがいばりちらして、マウントとって、
普通に生活している一般の白人を罵倒しつづけたからでしょ。
黙って、罵倒に耐えている人でも、心の中では憎しみににえたぎっているよ。
だから、オレはアメリカの南部の白人たちに心から共感してるんだよ。
わかるかなあ。わかんねえだろうなあ。いいぇい。
オレは心から南部の白人たちを愛している。
オレが南部に行ったら殴られたり、鉄砲で撃たれたりするかもしれないけどな。(笑)
でも、南部にはいかないから大丈夫だよ。
遠い日本の地から彼ら、普通に生き、平凡に暮らしている平和な一般市民たちに
心からエールを送るよ。
あと、オレは聖書を熟読している。
聖書を読むということは、その知識をひけらかすことじゃないんだ。
神とともに生き、神の教えを実行すること。
ルカの福音書を読んでいれば、絶対に日本のクリスチャンみたいな態度はとれないよ。
オレは聖書の言葉をできるだけ実行できるよう努力している。
聖書を読むということは、読んで知識をひけらかすことではなく、
そこに書かれている教えを実際に実行するということなんだ。
だから、オレは聖書を愛する。
そしてアメリカ南部の平凡な一般しみんたちを愛している。