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Aerial Wing -ある暗殺者の物語-  作者: ちゃーりー
滅び行く国と皇女エリシア
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ー滅び行くオーディアⅡー

―皇居宮殿内―


 宮殿内ではすでに、クーデター軍と政府軍が衝突し、多数の死者を出しているようだ。いたる所に、正規兵やクーデター軍の兵士の遺体が放置されてしまっている。以前訪れた際は、なんとも絢爛豪華な贅を尽くした造りだと感心した物だが、今じゃ地獄絵図に他ならない。


「──神隠し」


 神隠しの法、それは自分の姿を消し、足音すら消し去る魔法だ。この時、実は俺のフードマントが役に立つ。


 S級レアアイテムである、シルフィードマント。


 このマント事態に強いステルス性の魔術が施されており、このマントを装備したまま、さらに神隠しの法を行うと、このマントで物や人を隠したとき、その対象物も外からは見えなくなる上に、熱源感知センサーや動体反応センサーすらもスルーするという脅威のステルス性を発揮する。


 もちろん、アサシンの連中の中にもこのマントを羨む奴らが多い。だが、使用中は魔力を消費するので、多用は禁物だ。隠れる場所があるのなら、神隠しを解いてから姿を隠し、魔力はなるべく温存する。


 俺は周囲を警戒しながらエリシア皇女を探し続ける。未だに宮殿内では、いたる所で兵士たちが衝突し、大広間で見覚えのある姿を見かけた俺は、即座に跳躍して、天井の梁へと身を潜め、その様子を伺う。


 そこには、この国の重鎮が二人。互いの顔を睨み付けあいながら対峙していた。


 片や小太りで、整った立派な髭を顎の下に生えさせている、煌びやかな皇族の衣装に身を包んだこの国の王、ラジール=バレンタイン皇。


 対するは、紫色の軍服を着た細身の男。厭らしい目つきをして、金縁の丸メガネを掛けたそいつは、この国の将軍、ネブラ将軍だ。



「おのれネブラ! 何故だ!? なぜ裏切りおった!」


 ラジール皇の怒声が大広間に響き渡った。だがネブラ将軍はそれに臆することなく、にやにやといやらしい薄ら笑いを浮かべていた。


「長いものには巻かれろということです、陛下。かのアルデバラン王は私がクーデターを起こさずとも、この国を近々侵略する予定だったのですよ。だから言ったではないですか、エリシア様を彼の妻として送り出し、同盟を組むという話を受けましょうと。私の言うことに耳を貸さないからこうなるのですよ。あなた本当に愚かな王だ」


 ──呆れるくらい強欲な奴だな。ラジールさえ死ねば、オーディアの豊富な鉱物資源と技術力だけでなく、レオニード侵攻への足がかりとなる上に、絶世の美女と謳われるエリシア皇女を側室に迎えて毎晩お楽しみってか。


「あの禿げゴキブリ親父め……」


 俺はアルデバラン帝国の帝王、ヒドラー=アルデバラン三世に実際会ったことがある。


 ルキフィスやラジールと並んで、世界三大暴君とされる狂人だ。もちろんアルデバランは、バリバリの独裁政権国家。はっきり言って、大嫌いな部類の王族だ。


「──こりゃ、意地でも皇女助け出して、残り少ない毛髪も散らしてもらわないとな。エリシア皇女が不憫でならないぜ」


 爺さんが国境を越えて助けを求める理由も頷ける。あんなのに嫁いだ日には、エリシア皇女のような女性は自害しかねない。


 今ここでネブラ将軍を俺が暗殺したとしても、事態が好転する事はないだろう。もうこの国は滅びを受け入れるしかない。ならば、俺は、自分の任務を全うするまでだ。


 俺は発見されないよう素早く大広間を離れ、エリシア皇女の捜索に戻ることにした。闇雲に探してる時間はない。まずは少しでも手がかりを見つけるべきだ。


 世の中の男達に知られたら、嫉妬で殺されそうだが、今はそうも言ってられない。俺はまず、エリシア皇女の寝室の前へとやってきた。


「──ま、居るはずないよな。寝室、ねぇ? 俺んちのリビング程度には広いんですが?」


 豪華な金の装飾が施された調度品や、立派な寝具。そして部屋の床は皇家の紋章が刺繍された巨大な美しい絨毯。天蓋つきの豪華なベッド。その上に鎮座する熊のぬいぐるみ。なんだ、女の子らしい一面もあるじゃないか。


 俺はちょっと申し訳ないなと思いつつ、彼女のタンスを開いた。


「ちょっと!!! レイちゃん何やってるのよ!? 女の子のタンスを勝手に男の子が開けるんじゃありません!!!」


 途端に、耳につけた通信水晶から、キーンと耳に響くほどのマスターの怒号が入り込んでくる。背後を見れば、いつの間にマスターが飛ばしたのだろう。妖精型通信映像水晶(通称、フェアリーカメラ)が俺の姿を映し出していた。


「他意はありませんって。ちょっと体毛とか体液とか、俗に言う生体サンプルを回収させてもらうだけですって」


「殺されたいの!? ねぇ殺されたいの!? お姉ちゃんそんな変態の弟は殺さなきゃって今思っちゃったわよ!!!」


 ごつんごつんと、水晶玉が結構な勢いで俺の頭に体当たりしてくる。割と痛い。


「──あのなぁ、ちょっと冷静に聞けよ馬鹿姉。アサシンのツールには、対象者の魔力からある程度居場所を割り出す追跡用ツールがあるんだよ。毛髪やら体毛、生体サンプルには魔力が残留してる可能性が高い。もちろん、エリシア皇女に魔力ってもんが備わってればの話だけどな。まぁ魔力がないだなんて、グレンのような科学文明圏の人間じゃない限り、ありえない話なんで、十中八九追跡出来る。……くっそ、ここのメイドいい仕事してやがる。コレだけドレスが並んでるってのに、どのドレスにも髪の毛一本残っちゃいねぇ。……あと可能性があるとしたら……。あー、流石に下着は気が引けるなぁ。いやいや、任務優先。お仕事お仕事……頑張れ、俺」


「却下です!!! 何があっても、天地がひっくり返っても、その下の引き出しは開けちゃダメ!!! ベッドから回収しなさい!!! ほら、あのぬいぐるみ!!! あのキュートなクマちゃんなら絶対エリシア皇女の髪の毛が残ってる筈よ! きっと皇女はあの子を夜な夜な抱き締めて眠るんだわ!」


「ああそうか。あれなら体毛だけじゃない、唾液とかの生体サンプルも回収できるかもしれないな」


「言い方ぁ!!!!!! ちょっと大概にしておきなさいよ!?」


「レイさんほんっとサイテー! さっきから私鳥肌たちっぱなしなんですけど!?」


 さっきから何を怒ってるんだこの二人は。俺が好き好んで見知らぬ女の生体サンプルなんて回収してると思っているのだろうか。なんて失敬な連中だ。


「お、グッジョブくまちゃん。マスター、エリシア皇女のものと思われる毛髪を回収しました。状態も良好。この色艶、本人の物に間違いなさそうですので、これより追跡を開始します」


「──了解しました。あなた後で覚えておきなさい? たっぷりと言ってあげたい事があるわ!!!」


「気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い!!! お願いですマスター、もう音声止めてください! 私さっきから寒気が止まりません!!!」


 任務最優先とかどの口が言うんだか……。こちとら敵地に立った独りで潜入して、二人も国家的要人を救出しなきゃいけないんだぜ? 手段なんて選んでられないだろうに……。真面目に仕事してるのに、何で変態扱いされなきゃならないんだ。


「よし、ここから西に40m。エリシア皇女の魔力反応を感知。ん? でもここって……。それにこの反応は……」



 その時だった、わずかな空気の揺らぎと、鋭い殺気を感じ、頭を右へと傾けた。


 耳元で何かが高速で突き抜けて行く風切音。


 それは、俺の頭があった場所を通り過ぎ、深々と壁に突き刺さった。


 漆黒の矢が、壁に突き刺さったままびぃんと震えていた。そしてその矢からは、強烈な毒の気配。この毒には、覚えがある。


「ほう? 流石はアサシンと言った所か」


「……そういうお前はアヴェンジャーか? こんな場所までご苦労な事だな。いや、違うか。待ち伏せてたんだな?」


 カーテンの裏に潜んだそいつは、骸骨の仮面をつけた細身の男で、手にはショートボウを携えていた。


 男はショートボウを床に投げ捨て、形状からして毒が仕込まれていると思われるダガーを二本、両手に構えた。


「ちょうどいい、お前に少し質問がしたい」


 俺は壁から放たれた矢を引き抜き、その独特で歪んだ矢尻に注目する。


「この矢、結構珍しい形だな。特に矢尻の部分、妙に癖のある形だ。これは毒を注入しやすくしつつも、貫通力を失わない極めて合理的な形だ。これは市販される矢ではないよな? なぜならこれを流通させるには戦場規定法に引っかかってしまう点がいくつか存在する。特にこの矢尻だ。この矢尻に使われてる金属が厄介だ。突き刺さった時点で体内で変形し、治療を困難にする。よって、コレはオリジナル作品だ。お前が作ったのか?」


 とたんに、骸骨の仮面の下で男は高らかに笑い声を上げ始めた。


「これはこれは! 流石だよアサシン。敵とはいえその矢を賞賛される事はうれしいものだね。いかにも、それは僕のオリジナルだ。いい形だろう? この矢を扱えるのは僕だけなんだよ。その矢に仕込まれた毒も、僕が特別に調合したものなんだ。それは僕の芸術作品とも言えるものだ。気に入ってもらえたかな? それで仕留め損なったのは残念だがね」


 ──こうもあっさり自白してくれるとはな。ま、隠すつもりもありませんってか?


「お前だな? ディムルットじいさんを殺ったのは!」


「──ああ、やっぱり死んだ? 元騎士団長が聞いて呆れると思わないか?」


 ディムルット爺さんの体へと深々と突き刺さり、内部から傷を広げ、治療を困難にし、毒によって治癒魔法の効果を半減させ、ゆっくりじわじわと彼を死に至らしめた根源。それがこの矢だ。そしてあの両手のダガー。波状の刃には細かいノコギリのような刃までついて、あんな物で切られたら傷は乱雑なものになる。何より、その刃に毒を残すには合理的な形だ。決まりだ、この男は、人がゆっくりと死に絶える方法を好む快楽殺人者だ!


「彼の抹殺任務はネブラ将軍から依頼されていた。彼は絶対に外部の人間に妃と皇女の救出の手はずを整えるように動くはずだとね。困るんだってさ、妃ならともかく、皇女をアルデバランに明け渡す約束だったらしいからさ。


 だけどね、僕はネブラ将軍に雇われた身でもあるが、同時にアヴェンジャーでもある。彼が行き着く先は、おそらくロキウス王のところだろうと思ったよ。


 そしてもちろん、送られてくるであろう人間は少数。だがそれを確実に行える人物。そう、アサシンだ。そうしたら君が来たってことさ」


 俺は一瞬考え、奴が本気でそんな事を言っているのか、その真意を探ってしまう。


「つまり何か? アサシンを呼び出すために、わざと手負いのまま泳がせ、力尽きるのを待ったと?」


「そう怒らないでくれよ。彼も君たちの所へ辿り着き、使命を全うしたんだろう? 本望だったんじゃないかなぁ? 騎士として最後の花を持たせてあげたんだよ、僕は。しかしあの爺さんも馬鹿だとは思わないか? 途中で治療したなら、生き延びることは出来たのに! あの体で国境を越えたって? そりゃ死ぬよ、アハハハハハ!」


 もう我慢できない。吐き気がする。目の前のこの男を今すぐに、そして永遠に黙らせよう。


「マスター、聞いてましたね? 構いませんよね」


「いちいち聞かないで。本当に、心の底から不愉快です。今すぐ黙らせて」


「イエス、マイ・ロード。それとマスター。残酷なシーンになりかねないので、先に行って偵察をお願いします。まぁおそらく、行きついた先に何もなかったりして困惑すると思いますけど、俺を信じて待機しててください。そんなに時間はかけませんから」


「わかったわ、油断しないでね、レイちゃん」


 許可は下りた。さぁ、殺ろうか?


「さて、おしゃべりもお仕舞いかな。楽しかったよ、もし来世で会えたなら、友にでもなろうじゃないか」


「友ぉ? 笑わせるなよ。お前みたいな下衆は、地獄に叩きこんでやるよ」


 俺は双剣を抜刀し、奴のダガーと斬り結ぶ。奴は両手のダガーで素早く攻撃を繰り出し、俺はその刃を、すべて防ぎきった。


 骸骨の仮面の裏からも、まるでそのにやけ面が浮かぶような奇声を上げながら、さらに切りかかってくるアヴェンジャー。確かに、速さだけでいうなら、並の兵士の比じゃない。手数、立ち回り、技の鋭さ、どれを取っても一流と位置づけて差し支えないだろう。だが──。


「もしかして、その程度でアサシンに勝てるだなんて、ほんとに思ってたりするのか? だとしたら、お前、誰が来ても死ぬ運命にあったと思うぞ」


 なぜなら、アサシン隊の入隊試験に、ギリギリ合格できる程度の実力しかないからだ。こんなやつに神速の法を使うまでもない。俺は少しずつこちらから繰り出す技の数を増やして行く。奴がダガーを振り下ろす手前で弾き返し、すかさずもう一方の双剣で切りつけ、奴は慌ててその刃をもう一方のダガーで防ごうとするが、防御し切れない。


 奴は傷を負いながら一歩後退したその瞬間。俺は鋭く腹部めがけて蹴りを繰り出し、奴が痛みでよろけたと同時に、無数の連撃を繰り出した。だが、奴もまた必死に痛みを堪えながらも、ぎりぎりで刃を合わせてガードしてきた。ならばと、俺はさらに加速し、一方的に攻撃を繰り出し続ける。やがて、その特殊な形状ゆえに、耐久性に問題があるのか、奴の獲物であるダガーは、バキバキと音を立て刃が無惨に欠けだした。


「終わりだ」


 このまま、そのダガーごと両断して終わりにしてやる。


「──まだだ! これでも喰らいやがれ!」


 奴が懐から取り出し、俺に向かって放り投げた紫色の水晶玉のようなものが弾け、辺りに紫色の煙のようなものが充満する。


「──チッ。毒か。しかも強烈な猛毒だな」



「ひ、ひひひ。僕の仮面や装備は特製でねぇ、防毒効果が施してあるんだ。これはヒュドラの毒袋から抽出した毒薬だ。ちょっと吸っただけでも肺は焼け爛れ、呼吸が出来なくなる! くっくっく、そんなちんけな覆面で防げる代物じゃない。くっくっく、さぁ苦しめ! 僕に命乞いをしろ! 殺虫剤をかけられた虫みたいに、もがき苦しみながら死ぬがいい!」


「──ほんと、毒が好き見たいだな。実に奇遇で、これっぽっちも嬉しくはないが、俺も実は毒に自信があってな。俺にもちょっと披露させてくれよ」


 俺が動けずにもがき苦しみ出すだろうと油断しきっている奴の太ももに、俺は特別製の二本の毒針を投げつけ、奴の敗北という運命を確定させた。


「痛っ!? 貴様、いったい何をした!? 何を打ち込んだ!? いや、まて、何故動ける!? とっくに毒がお前の肺を……っ!? なん、だ。体が……」


「早速効いて来たか。今お前の体に2種類の異なる毒を打ち込んだ。お前は毒に詳しいだろうから、あえて成分は伏せておくが、仮に毒薬AとBと呼称しよう。まず、毒薬Aは、体の自由を奪い、解毒魔法や解毒薬を自分で使わせないための麻痺毒だ。そして毒薬B、これは、免疫力を低下させ、その人間が持つ毒への抵抗力を極端に下げつつ、幻覚効果を与える神経毒。さてさて、ここからがアサシンマジック。体内で毒薬AとBが混ざると、ある化学反応が起こり、ある毒が出来上がる。それが毒素Cだ。これからお前は、一つ一つ感覚が失われていく。まず、平衡感覚が失われ、立ち上がる事が出来なくなる。次第に体に力が入らなくなり、指もまともに動かせなくなる。ほら、もう立っていられない。あと数分で視力は失われ、次に聴覚が消えて行く。そして最後に息ができなくなり、お前は死に至る」


「た……て」


 毒が身体中にまわり、神経系をズタズタに蝕み、奴は床にのたうち回る。それこそ、殺虫剤をかけられた虫けらのように。



「ああそれと、なんで俺が動けるかって聞いたな? 残念だったな。俺は過保護な育ての親のおかげで、すべての毒に耐性があるんだ。──いや、ひとつだけ。どういうわけだかアルコールだけは耐性が無くてな。消毒用のアルコールですら肌が(かぶ)れちまう。だというのに、こういう猛毒の中でも、平然としてられるんだ。残念だったな」


「だ、けて。じに──ない」


「助けて死にたくないってとこか。いいぜ、助けてやるよ。命だけはな。許可は出したクセに、殺したら殺したでマスターが嫌な顔を見せてくるからな。もうお前はこの先、武器を握る事はおろか、歩く事すらままならなくなる。ほら、薬だ」


 俺は懐から解毒剤のカプセルを取り出し、奴の口の中へと入れてやる。


「吐き出してここで人生をやめるか、不自由な体で贖罪に生きるか、好きな方を選ぶといい。俺はやる事があるから、これで失礼させてもらうが、年のため、貴様が死ぬ事を選んだ時の為に祈っといてやるよ。せめて君の眠りが、安らかであらんことを」



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