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Aerial Wing -ある暗殺者の物語-  作者: ちゃーりー
バレンタイン家の聖域
101/119

―新たな依頼―



『もしもし、レイちゃん? そっちはどう? エリシアちゃんは大丈夫?』


 難民キャンプ襲撃のニュースが報じられた翌日。帰り支度をしていた俺に、一足先に王都へと帰還し、そのまま王室に匿われたマスターから連絡が来た。


「……エリシアは、塞ぎこんでるよ。よっぽど堪えたみたいだ」


『……無理も無いわ。今、各国が連携を強化して、二度とあんな暴挙に出させないように対応を検討中よ。なんの慰めにもならないけれど、現地に各国から医療スタッフと支援物資、護衛部隊が集結中よ。これでしばらく、アルデバランは大きく出られないはず。


レイちゃん。エリシアちゃんのそばに居てあげて。彼女を頼んだわよ、いいわね?』


「……イエス、マイ・ロード」


そんなこと言われなくてもわかっているが、俺は頭を抱えていた。エリシアの落ち込み具合が半端じゃない。今にも泣き出しそうだし、顔を合わせても俯いたままだし、話なんてほとんど上の空。そして何かに突き動かされるように、俺の離れでスキラの資料を読み漁っていた。


「あー、エリシア。えっと……何か目ぼしいものは見つかったか?」


「うん。どれもこれも、すごい資料だよ。どれを取っても、叡智の結晶とも言うべき貴重な資料ばかり。これじゃあレイが読めても理解できなくて当然だと思う。私も、シェリルが居てくれないとさっぱり理解できなかったと思う。本当にすごい人だったのね、スキラさん。是非とも、直接お話して見たかったわ」


スキラとエリシアか。結構気が合いそうだな、主に俺をおもちゃみたいに扱って楽しむ方向で……。


 俺は頬杖を付きながら、資料を読み漁るエリシアを見つめる。エリシアの表情は硬いままというか、仮面のように感情を押し殺し、無表情なままだった。


「……気に入った資料があったら、持ってかえっていいぞ。俺んちに返してくれればいいからさ」


「うん、ありがとうレイ。すごく助かるわ。狼人族の魔法はエルフ族の魔法原理とも大きく違う部分があるから、フローラ様も行使できなかったのかもしれないわね。……ううん、それ以前に、一人の魔術師として、決して盗み見てはいけないと思ったのかもしれない。


スキラさん自身が残した研究ノート。例えばこのノートを一冊、魔法学会に提出したとしたら、魔法学会に衝撃が走るでしょうね。このノート全てを理解でき、全て行使することが出来たなら、この国に六つ目の賢者の席が用意されることになると思う。だから本来ならば、魔術師としても駆け出しの私じゃ、この資料を手にすることすら烏滸おこがましい事だとは思うよ。でも──」


 エリシアは真っ直ぐと俺を見つめ、無表情ではあるものの、決意を秘めた瞳で見つめながら続ける。


「──でも、どうしても必要なの。私は、もっともっと学ばなければいけない。マスターが自由に動けない今、私も守られてばかりじゃいられない。私が、レイを守れるくらい強くならないといけないの。


だから私は、あなたと、スキラさんに約束するわ。スキラさんの残した資料で得た知識を、決して私利私欲の為に使ったりしない。レイ、あなたの為に使う。あなたと、あなたの大切なものを守るために」


 俺はその言葉に、思わず苦笑いを浮かべてしまう。だってそうだろう? 本当は泣き出したい癖に、それを必死に堪えながら、俺を守るだなんて決意を口にしてるんだ。なんだか痛々しいほどに健気で、嬉しくもあり、切なくもあった。だから俺はため息を付きながら、エリシアを後ろから抱き締めてやる。


「おまえさ。もう少し肩の力を抜けよ。……甘えたって良いんだぞ? 俺は彼氏なんだから」


「……ふふふ、じゃあ早速甘えちゃおうかな」


「ん? あ、ああ。何でも甘えていいぞ? 俺は何をしたらいい?」


「うん。じゃあこの棚とこの棚の資料、箱詰めお願いね」


 そう言って、エリシアは、本がぎっしりと詰まった本棚を二つ指差した。俺はしばらくあっけに取られ、フリーズしてしまう。


「──え゛」


「よかったぁ、今日中に出来る限り必要になりそうな資料を揃えなきゃって思ってたから、すごく助かるわ。ごめんね、私も自分の荷物も纏め終わってないの。ここ、あとよろしくね? レイならあっという間でしょ?」


「ええ~???」


 俺はちょっと釈然としないまま、ため息を付きながらダンボールに資料を詰め込む。おや、これはスキラの料理本だ。これはあいつにとっては必須だな。やれやれ、まったく。


っというか、甘えるって、もっとこう……。抱きしめ合うとか、そういうのじゃないか? 変に期待した俺が馬鹿だったのだろうか? そう。ハグとか、キスとか、もうちょっと先の事とか……。って、何考えてんだ俺は。グレンじゃあるまいし。


「はぁ~……」


自分の荷物すらまとめ終わっていないというのに、さらに余計な仕事が増えてしまった。俺はとぼとぼと離れから段ボール箱を運び出し、トラックへと積み込む。そして俺の荷物も全て適当にバッグに詰め込み、そのバッグもトラックの奥へと投げ込む。そして武器の入ったケースを丁寧に積み込んだ。


 「ああそうだ。帰る前にばーさんに顔を出しておくか……」




 俺は屋敷の中へと戻り、ばーさんの書斎の前に立った。そして扉をノックしようと思ったその時だった。部屋の中から、ばーさんとばーさん以外の気配を感じた。


「それは賛同しかねるわ、エリシアさん。仮にあなたがその選択肢を取ったとしても、現状としては何も変わらないでしょう。いいえ、寧ろ状況はさらに悪化すると言っていい」


 エリシアの名を聞いた俺は、とっさに神隠しの法を使って姿を隠し、扉へぴたりと耳を当ててしまう。そして注意深く、部屋の中で交わされている会話を盗み聞きしてしまった。


「希望を失い、瓦解してしまった国が、あなたと言う希望を抱く事になれば、もう一度立ち上がる力を得る事が出来るでしょう。ですが、アルデバランの攻撃は、さらに苛烈に、残酷になるでしょうね。その希望の花を奪い取らんと、猛攻を仕掛ける事は明確です。


……そして、あの子はきっと、どんな犠牲を払ってでもあなたを守ろうとする。そう、あの夜のような、修羅と化して。


あの姿を画面越しにみた私達全員が、あれが本当にあのレイなのかと、目を疑ったわよね? でもゼクスは違った。ゼクスはあの映像を見てこう言ったわ。


『やっぱ鈍ってるなぁ。あと100人は殺さないと、全盛期には戻れなさそうだなぁ』とね。


あんな物じゃないのよ、きっと。アレは、レイの中に眠る修羅が、ほんの少し顔を出したに過ぎなかったのでしょう。レイの強さは、アサシン部隊に居たころよりステータス的に上昇しているという事は、データとしてちゃんと残っています。それを踏まえても、鈍っているとゼクスは感じた。レイの中に眠る修羅が完全に目を覚ましてしまったら……。私や、あなたの知っているレイは、──二度と戻って来れないわ」


 ばーさんのその言葉を聞いたエリシアは、一体どんな顔をしたんだろう。聞き耳を立てているだけの俺には、部屋の中にいるエリシアの表情を窺うことは不可能だ。ただ、エリシアの気配が、とても不安定に揺らいだ気がした。どうやら、酷く動揺してしまっているのが伝わってきた。


「エリシアさん。私達賢者も、出来る全ての事をするつもりよ。今は辛いでしょうけど、私達を信じて貰えないかしら。アルデバランの蛮行は、この大陸に住む全ての人々の問題よ。これ以上、彼の好き勝手にさせないと約束するわ。そして、あなたがオーディアの民の為に出来ることも、必ず見つけて見せるわ。今は、辛いでしょうけど辛抱してくださいね」


「……はい。ありがとうございます、フローラ様。どうか、よろしくお願いします。失礼しました」


退室するエリシアを、ばーさんは黙って見送り、俺も姿を隠してしまった手前、声を掛ける事が出来なかった。仮に、姿を隠して居なかったとして、俺はなんと声を掛けられただろう。


「──盗み聞きかしら? レイ。全く、骨の髄までアサシンが染みてるわね」


「──チッ」


 俺は神隠しの法を解き、ばーさんの前へと姿を現してやる。俺の神隠しの法は完璧だったはずだ。シルフィードマントがないとやはり、ばーさんクラスの妖怪になると感づかれてしまうらしい。


「……『私が皇女に戻り、オーディアを守る事は出来ませんか? これ以上、オーディアの民が傷つくのを、ただ見ている事は出来ません』ですってよ」


「けっ。お優しいこって」


 俺はそばにあったソファーに深く腰掛け、天井を仰ぎ見る。


「あら、怒ってるの?」


「呆れてんの! 踊らされてる事にも気づかず、目先の利益だけをチラつかされただけで、後先考えずに自分の家族を追い詰めたアホな連中だぞ? そんな奴等相手に、よくもまぁあんな風に胸を痛められるもんだ」


「……そうね。きっとあなたの様に、『ざまぁ見ろ』とか『自業自得だろ』。酷くて『畜生共が! 地獄で後悔しやがれ!』なーんて思えれば、あの子もあんな風に苦しまなくて済むのでしょうね。いっそ勧めてみたら? 『あんな薄情な国民見捨ててしまえ』と」


「ぐっ。言える訳ねーだろうが」


「ふふふ。でしょうね。それに、そんな優しい彼女だからこそ、あなたは彼女を愛しているのでしょう?」


「……るせーなぁ」


「ふふふ。案外素直なのね。あなたが、誰かを愛する日が来るなんてね、レイ。──あなたがアサシンになると言い出し、この屋敷を飛び出した時を、よく覚えてるわ。ごめんなさいね、レイ。あなたには本当に苦労をかけさせてしまったわ。


結果的に、ロキウス王子は王となり、セイラは彼との新しい命をその身に宿し、エリシアさんをあなたは守る事が出来た。


それでもよ? それでも、私はあなたに、もっと穏やかな日常を送って欲しかった。トーマスやお母様が望んだような、誰もが手にする当たり前を、あなたに与えたかった」


 ばーさんの悲しそうな瞳が、俺を見つめていた。胸の奥が少し締めつけられるけど、俺は、この道を自ら選んだ。ただ、ばーさんを納得させられないまま、俺は飛び出してしまった。なぜ分かってくれないんだと、反抗期真っ盛りの俺は、ただただ不満に思うばかりだった。


だけど、今なら分かる。この人もまた、俺を家族として愛してくれていたのだ。


「……ばーさん。不出来な孫で、ごめんな」


「──全くです! ……きっと、本当のお母さん。クリスティーンに似たのね。クリスティーンもお転婆な女の子でした。トーマスはいつも、『ちょっと厳しく叱り付けたら、すぐに家出をしてしまう困った子に育ってしまった』と嘆いていたわ」


「……そっか」


 クリスティーン。本当の、俺の生みの親。そうだよな、じいさんと交流があったんだ。もちろん、母さんと面識もあったんだろうな。


「……一枚だけ。トーマスが送ってくれた写真があるわ。クリスティーンが18歳の頃の写真よ。いつか、あなたが見たいって言ったら、見せるつもりで居たの。あなたの中で、母親はスキラさん一人だろうし、トーマスの事を思い出させてしまうから、中々言い出せなかったのだけれどね。今のあなたになら、話してもいいと思ったの」


ばーさんは、ゆっくりと机の中から小さな箱を取り出した。


「レイ、この箱の中にその写真が入っているわ。開けて見る?」


「……ああ」


 俺はゆっくりと、箱を手に取り、その蓋を開ける。そこには、一度しか会えなかったが、忘れる事の出来ないじいさんの姿と、やさしく微笑む黒髪の女性が写っていた。


ああ、そうなのか。俺のこの黒い髪は、母さんから引き継いだ物だったのか。……じいさん、白髪頭だったから分からなかったな。


「……流石、俺の母親だ。中々美人じゃないか」


「ええ、そうね。私もそう思うわ」


 俺は蓋を閉じ、ばーさんの机の上に置いた。


「持って帰らなくていいの?」


「ああ。一目見られただけで十分だよ」


「そう……。じゃあ、引き続き私が大切に預かって置くわね。あ、それともエリシアさんに渡しておきましょうか?」


「やめろよ、余計な事しなくていいよ。あいつ絶対余計な事言い出すから!」


「はいはい。冗談ですよ。それよりあなた、帰る仕度は済んだのかしら?」


「ああ。粗方終わったよ。他のやつらが仕度終わったら帰るよ」


「そう……。気を着けて帰りなさいね」


「ばーさんも、風邪引くなよ。じゃあ──」



 またな。と、口にしようとした瞬間だった。



「奥様! 奥様大変です! 結界前に! お屋敷の結界の前に、アルビオン氏が! ゼクス=アルビオン氏がいらっしゃっています!」


 ノックも忘れ慌てて飛び込んできた使用人の言葉に、ばーさんの表情は険しくなった。もちろん、使用人が思わず取ってしまった無作法な行動を責めている訳ではないことは明白だ。いや、そんな事よりも……。


「なんで、ゼクス隊長がここに……」




―屋敷前ロータリー―


「やぁやぁ、エアリアルウィングの皆さん! ハッピーニューイヤー! ってあれー? みんな表情がっちがちじゃん! 俺もしかして招かれざる客ぅ?」


「ええ、当たり前でしょう? フローラおばあちゃんは一言も、あんたに招待状を出しただなんて言って無かったわよ、ゼクス!」


 オリビアはあからさまに殺意を剥き出しにして、杖を構える。そしてオリビアをサポートするように、グレンが彼女の前へと躍り出て、腰を深く落として構え、臨戦態勢となっていた。


「……相変わらず冷たいねぇ、オリビア=クリムゾン。流石は氷の女帝。おっかないなぁ、やめてよー。殺し合いに来たんじゃないんだしさ? 君は、グレン=オルタナだね。くっくっく、いい構えだ。隙が全く無い。君を殺る(と)には苦労しそうだ」


「殺し合いしに来たじゃないだと? ならふざけてんのか? 今にも暴れたいって貌してるぜ? 殺気だってビンビンに振りまいてるじゃねぇか。さかってんのか? 蛇が!」


 ああ、なるほど。良い例えだ。あのじわじわと絞め殺してくるような、殺気を孕んだプレッシャーは、まさに蛇だ。俺も最初は、隊長を邪竜か何かじゃないかと思ったっけ。


「グレン、オリビア、止せ。隊長は何時もああなんだ。悪気は無い。相手が強いと、どうしてもやっちまう悪い癖なんだ。で、こんな辺境の地までめんどくさがりのアンタが一体何の用だよ。ゼクス隊長」


 グレンとオリビアを右手で制止しながら、俺は二人の前に立ち、ゼクス隊長と対峙する。ゼクス隊長はいつも通りのへらへらとした顔で、俺の問いに答えた。


「いやー、実はちょっとのっぴきならない厄介な事になっちゃってね。ちょっと協力を仰ぎたいんだ、エリシアさんに」


「は?」


 隊長の言葉に、一斉に全員の視線が、一番後ろに居たエリシアへと集まる。


「……私?」


 エリシアは青ざめながら、戸惑いを隠せないようだ。


「ちょっと待ってくれ隊長。なんでわざわざエリシアなんだ?」


「そうだな、いきなり結論から述べると余計混乱するだろうから、順を追って説明するとしよう。


事の発端は3日前だ。カトレアはアルデバランのある兵器研究施設へと侵入し、まんまと新兵器の情報を盗み出した。しかし、カトレア引きいるアサシンの一人がヘマしてね、潜入が露見してしまった。


結果的にカトレアはオーディア方面への撤退を余儀なくされた。友軍に合流する最短ルートは、オーディアを突っ切って、レオニードの軍と合流するのが一番手っ取り早いからね。


 しかし、どういう訳だか、カトレア達の居場所が完全に相手に割れててね、待ち伏せと追跡を繰り返され、交戦を繰り返すうちに、アヴェンジャーまで出てくる始末。


 しかも、敵の中に強力なエクソシストが居るらしくてね。あのカトレアが負傷したらしい。


 相性の問題だとは思うけど、カトレアは手持ちのゾンビ兵を殆ど消された上での負傷だ。仲間達に引きずられながら撤退をした。


 問題はそこからなんだ。


 四方から追い詰められたカトレア班は、一度何人かに分かれ、一斉に散って、相手を撹乱しつつレオニードの国境付近を目指すという方法を選んだ。


 だが、敵はカトレアを執拗に追い続け、カトレアはある遺跡に追い込まれたんだ。そこで、カトレアも、仲間のアサシン達も、そしてカトレア達を追っていた敵の軍勢も、全く予想出来なかった事が起こった」


「予想出来なかった事?」


 俺が隊長に訝しげに問いかけると、隊長は両手を天秤のように持ち上げ、やれやれと言わんばかりにため息を付いて言った。


「カトレア以外の人間が遺跡に入ろうとした瞬間だった。強力な結界が発動して、遺跡の外へとはじき出されちゃったんだとさ。


 一緒に居たアサシン達は慌てて別の方向に逃げたらしいんだけど、カトレアの傷は浅くない。遺跡の奥へ逃げる姿を最後に、連絡が途絶えてしまったという事さ」


「ちょっと待ってください! そんな、どうして……! どういうことなの?」


 後方から、エリシアの狼狽する声がして、俺達は一斉に振り返る。見れば、エリシアの貌は顔面蒼白となり、わなわなと震えていた。


「エリシア?」


「どうしたのよエリシア。顔色最悪よ?」


 オリビアがエリシアへと寄り添う。エリシアは、オリビアに支えられながら、ゼクス隊長に問いかけた。


「ゼクスさん。今の話は本当なのですか? 私の知る限り、そんな強力な結界が張られているオーディアの遺跡は一箇所しかありません。


 バレンタイン皇家の血を濃く受け継ぐ者と、その者の縁者しか足を踏み入れる事が出来ない絶対聖域……!」


「ああ、嘘じゃないよ。まさにその通りだ。だから俺は君にお願いをしに来た。エリシア=バレンタイン皇女。


 バレンタイン皇家の先祖が代々眠る皇家の墓、『バレンタイン大聖廟』。


 そのどこかにカトレアが居る。エリシアさん、あなたにはカトレアの生存を確認して欲しい。どうか引きうけてはくれないだろうか?」


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