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6.最強の男

「成る程な、その作戦なら異世界人に勝てる可能性はある。しかし実行するには少々仲間が足りないのではないか?」


俺の作戦を聞いたタイガー将軍は即座に実行する価値があるかを判断し、足りないところを指摘した。流石、王城の守護を任されていただけはある。


「ああ、この作戦で必要なのは数ではなく質の高い仲間だ。将軍以外に出来ればあと三人強力な奴が必要だ。一応二人までなら心あたりも無くはないんだが三人となるとな。」


「それに強力な仲間以外にもある程度の貴族、大臣の協力も必要ですね。」


松田もこの作戦に足りない点に気づく。


「山崎殿、俺は政治には詳しくなくてな。大したコネもない。しかし強力な仲間なら一人心当たりがある。恐らくそいつも異世界人をよく思っていない。」


「本当か? それは助かる。かなり有難い情報だ。将軍、そいつを仲間にすることは出来るか?」


「絶対にできる。これは約束できる。山崎殿には別の二人と貴族や大臣を頼みたい。」


「わかった。多分貴族や大臣は簡単に仲間にできる。残り二人も簡単ではないが勇者には恨みがあるはずだ。説得してみるよ。」


打ち合わせを終えた俺たちは将軍と別れたスラムを後にする。


「それにしても先輩、よくこのスラムにタイガーさんがいるって分かりましたね。それにまだ当てがあるなんて、たった一日街で情報収集しただけなのに凄いですね。」


「松田、俺が昨日何人から話を聞いたと思う?」


「さぁ?30人とかですか?」


「残念、一人だ。」


「一人⁈そんな人数でどうやって情報を集めたんですか?」


「いいか、覚えとけ。情報ってのは何人に聞くかじゃない、誰に聞くかだ。俺は昨日街の至る所を、俺が異世界人だと分かるように歩き回った。暫く歩いていると声をかけてくるフードの男がいてな、結論から言うとそいつは情報屋。俺はそいつから知りたい情報を全て知った。」


「そうだったんですか。先輩やっぱ凄いですね。少し尊敬しました。」


松田は感心したようだ。


「それにしても良く情報屋から情報を聞き出しましたね。先輩この世界のお金持ってないじゃないですか。」


痛いところをつかれた。


得意げに語ったせいで墓穴を掘ってしまった。


「松田、先に謝っとく。ごめん。」


「どうしたんですか急に?」


「実は情報屋から情報を買うときな、金の代わりに異世界の便利なアイテムを要求されてな、お前の携帯渡しちゃった。本当悪かった(笑)」


「はぁぁぁぁぁぁ⁈ はぁぁぁぁぁぁ⁈」


「落ち着け、松田。な?」


「これが落ち着いてられますか⁈(笑)じゃねえよ! 笑えねーよ! 返せ、僕の携帯と尊敬の眼差しを返せ‼︎」


俺は尊敬から一転激怒する松田をなだめる。


これは情報を得るためには仕方ない犠牲だったのだ。


え? 俺の携帯? 馬鹿野郎、俺の携帯には結構ハードなR18の夢が入っているんだ。

手放せるわけないだろ。


そんなこんなで二人は城へ戻る。戻るとそこには四人の弟子が待っていた。


「「「「師匠、アニキ!おかえりなさい」」」」



「おう、ただいま。何、なんかよう?」


「ハイ!今しがた城の雑巾がけが終わったので次の修行をつけてもらおうと思いまして。」


「もっかい雑巾がけしてこい。」


「またですか⁈一体いつになったら雑巾がけが以外の修行ができるのですか?」


流石に三回目の雑巾がけ命令にタケルが疑問を抱く。まあ関係ない。


「いつになったらだと?それはお前らがこの修行の意味を理解するまでだ。理解できないなら一生雑巾がけだ。分かったらいけ。」


「なんと、分かりました。必ずやこの修行の意味を理解してみせます。待ってて下さい!」


そういうとタケルを筆頭に四人とも雄叫びを上げ城の中へ走っていく。


可哀想になる。雑巾がけの意味なんて俺も分からないのに、まあでも本人たちは楽しそうだしいいか。

なんか走り続けたランナーが時折なると聞くランナーズハイ的な状態になっているのだろう。


雑巾ハイ、なんか嫌だな。


そんな事を考えていると


「先輩、僕もう切り替えました。そうですよね、せっかく異世界チートを倒せるんですから携帯の一つくらい安いもんですよね。」



松田がなんかやる気になっていた。こっちは 携帯無くなっちゃたぜハイ のようだ。もうわけわかんねぇな。


「先輩、貴族や大臣への根回しは僕に任せて下さい!」


「いいのか?」


「ハイ、先輩にばっかりいい顔させるわけにはいきませんからね!」


「そうか、じゃあ頼む。」


俺はまだこの時、松田の提案の本当の意味を理解していなかった……。


………………………………………………



一方その頃山崎、松田と別れた将軍はとある酒場に来ていた。


「よう、シュラン。やっぱりここにいたか、また飲んでたのか?」


「ああ?なんだお前か、タイガーどうした、何か用か?」


「ああ、お前の力が必要だ。俺たちの仲間になってくれ。」


「いまいち話が見えねえな。まあいい、夜はこれからだ。時間は幾らでもある。」


「まあ、そう言う事だな。詳しく話そうか?」


「ふっ、要らねえよ。ゴチャゴチャした理由なんてヤギにでも食わせてろ。俺に協力して欲しいってんなら……分かってんだろ?」


「ああ、飲み比べ勝てって言うんだろ?早速やるぞ。マスターこの店で一番強いのを頼む。」


「ご注文ありがとよ。ほら、ウォッカ、原液だ。水で割るかい?」


「いや、いいよ。そのままで。」


「ちょ、ちょっと待ってくれ!おいタイガー流石に一杯目からこれは無いんじゃないか?やっぱ最初はウーロンティーとかにしないか?」


「それじゃ飲み比べになんないだろ?いいんだよこれで。どうせお前酒弱いんだからチマチマ飲み比べるのも面倒なんだよ。さっさと潰れろ、そんで俺に協力しろ。」


「な、なんだと?じゃあお前から飲んでみろ。頼んだのはお前だからな!」


「はいはい。」


そういうと将軍はグイッと原液ウォッカを飲みほす。


「ほら、お前の番だ。飲め、俺が注いでやる。」


「くっそ、いいんだな? 辞めるなら今のうちだぞ、絶対後悔するなよ。」


そういうとシュランも一気に飲み干しす。


そして即座に倒れる。


「あーあ、お客さん倒れちゃったよ。そこの人、代わりにお会計頼めるかい? 知り合いなんだろ?」


「ああ、もちろんだ。いくらだ?」


「ウーロンティー2杯、ジャスミンティー2杯、お○いお茶3杯、ウォッカ2杯、合計では750プペポンだ。」


「はいよ。」


「どうも、ちょうど750プペポン。毎度あり!またのお越しを。」


倒れたシュランを背負って将軍は店を後にする。


彼こそが将軍の旧友、冒険者ギルドでソロ最強と言われた男であった。


こうしてまた一人頼もしい仲間が増えたのだった。




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