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セカンドライフ 〜勇者の物語のその後〜  作者: 丸目まる
第2章 〜赤黒き邪眼、白き希望〜
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第五話 〜赤黒き執念の炎、対するは白き神の光

ぼうぼうと

あかくもえるいえ

ぼうぼうと

あつきかぜがほほをなでて

ぼうぼうと

ほのうのなかで、叫ぶ者


とうさん

かあさん

いもうと

そのどれも

その赤黒い目に


「!...........くそ..........」

また、夢を見た

オレが家を失ったあの日

オレが神より使命を渡される前日

オレがただの村人だった、最後の時

「............そう、だな、そうだ」

やる事は、ただ1つ


「エディルズ.......か」

「...........」

「............ユウト、まさかとは思うが......」

「ああ、こいつらを叩き潰す」

「それまでには.....トライトの様な恐ろしい敵も居るだろう..................リリィも、ドヴァーズも、ついてこなくたって大丈夫だ」

「.............バッカやろう」

「え....?」

「バカ野郎って言ってんだァ!」

「だ、だが、コレはオレの復讐だ........」

「.....オレはな、強くなるためにここまで来たんだ」

「それに、エディルズって奴等は悪い奴等なんだろう?なら叩き潰すのに手伝うしかねえだろ!」

「.........私も、手伝います」

「リリィ......」

「私の実家も.....エディルズに襲撃されたんです」

「な......!」

「.......家に血で、この目が書かれていました」

「私も......戦いたいです!」

「........2人とも........すまない.......!ありがとう!」


「取り敢えず、クエストこなして奴等からの接触を待つしかないな」

「ああ、そんなところだろうな」

「あ、あのっ!それでクエスト見つけて来たんです!」

「これは.......」

ドラガーニャにあるダンジョン、その奥地にある古代の魔法の遺物

「それを見つけてこい、ってか」

「まーオレも故郷に帰れるって点でも賛成だ」

「良し.......荷物纏めて行くとするか!」


【ドラガーニャ国】

龍族が多く住むだけあって、どの店や家も大きく、頑丈である

この国にあるダンジョンは古代龍族が造ったナニカである事が多く、古代の遺物や鉱石、謎の物体すらも有るとされる

龍族の起源があるとさえ.....


「コレが.........ここのダンジョン、か」

「おお..........」

「白くて綺麗........」

3人で鉱石を採り、地図を作り歩く

それだけでも、これからの恐怖に対する幸せになった


「この扉の先だな......」

「ま、その前に」

「ゴーレム....!?」

『ゴォォォォン!!!!』

「っち!」

ゴーレムは古代龍族、ご先祖様のサンドバック役だったらしく、そのどれもが硬く、強い

ま、これがサンドバックならトレーニングは1週間に一回で良いだろうな!

「うっし!新技行くぜェェェェェェ!!!」

「龍!」

敵に体当たりを当て

「地!」

敵を吹き飛ばし

「剛!」

敵に向かって飛びかかりーーー

「斬ッ!」

ーーー斬る!



「さっすが....」

「っし、オレも久々の本気だ.........!」

「空......!」【身体上昇】

脚を強く

「覇!」【剣身強化】

剣を鋭く

「ッ斬!」【風烈魔法付与】

風と共に敵を斬る!

『ゴガァァァァァァァァ?』

「決まれば敵は斬られた事に気付かない、ってな」



「2人とも....凄い.....」

「あ!見てる場合じゃないや....!」

「ユウトさんから教わった技に....私のオリジナル.....!」

「幻!」【幻惑魔法】

敵を惑わしこっちに注目させない!

「海!」【龍水魔法】

水弾魔法を溜め!

「だぁぁぁぁぁん!!」【高速射出】

高速で水を打ち出し貫く!


「ふぅ.......ゴーレムは動きが遅いから新技の良い練習台だな!」

「そうだな.....」

「凄い........」

「良し.....扉を開けるぞ........」

この奥にある遺物

それの回収が依頼......


鈍い音を立て扉が開くと、光が目に差し込みーー


「......剣........か?」

台座に刺さった剣に歩を進める

「白い.......剣........」

手が、吸い込まれるかのように剣に触れる

台座から、スルリと抜けて行く

「コレが.....遺物.......」

「すげえ.....」

「ええ......魔法力が強く込められています...........」


重い足音が

扉の開く音と共に鳴る


『ああ、そしてソレは』


赤黒い鎧に身を包み

本来眼すらない部分からは、青い光が灯っている


「!」

「おいおい......早速か.....!」

「っ........!」


その者、血に濡れた大剣を担ぎ


『我が神に捧げるべき、神の作りし剣だ』


冒険者へと対峙する


「トライト........!」

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