第十五話 〜魔人降臨〜
「どっ.....こらしょっと」
結局、あの事をまだ話せずに数日が経った
「.......はぁ.......」
一体.........どうしろってんだ.......
「よぉ!ユウト!」
「お、そろそろ昼飯か?」
「ああそうだぜ、店戻ろう」
「ああ、すぐ行くよ」
「にしてもよ、復興も大分進んだよなー」
「そうだなぁ.......」
「騎士団がやっと姿を見せるようになったのもあるでしょうね」
《ああ、じゃがそうなると不安なのは邪教団じゃ》
『奴等は絶望が溜まった時来ると思ってたんだがのう......もしかしたらこれ以上の何かを待っているのか......?』
「.................そういえば、そろそろ日食ですね..........」
「日食......ああ、日食か.........」
日食......何年かに起こる太陽が月に消える日
「その時を狙ってるのかもしれないな......」
「.......そういやアレンは?」
「え........」
「アレンの奴どこだ......?」
「っ!探そう!」
「あ、ああ!」
迂闊だった......!オレ達が居ない場所で動かない可能性は無い!
クソ!クソクソ!
「居た!」
市場の真ん中!
「おい!アレン!」
アレンの肩に手をーーーー
顔を、何かがつうと垂れて行く
「え......?」
目の前が、赤黒く染まって行く
「ユ.......ユウト、さん」
「ウソ.......だろ?」
市場の中心を起点に円の様に人が潰れて行く
「うわぁっ!」
オレ達が吹き飛ばされる
「ぐ......ガハッ!」
そこに立っていた者を見る前に、世界が闇に包まれたかのように暗くなっていった
「お、おい!なんだこれ!」
「くそ!何が起きてる!」
「日食......!日食だ!」
「ロウソクでもいい!早く火をつけろ!」
そう市場の誰かが叫び、どこかで灯りが付き始める
「お、おい!ありゃなんだ!」
太陽を隠す月
月の周りに輝く太陽の光のリング
その中心に立ち
此方を静かに見つめる者
「さぁ、最期の時だ」
「我が名は魔人、魔人アルケアス」
「魔人....!?」




