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セカンドライフ 〜勇者の物語のその後〜  作者: 丸目まる
第2章 〜赤黒き邪眼、白き希望〜
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第十一話 〜希望、そして〜

壊滅したモスタラーダの上空に輝く光

それは希望の光に思えるほどに優しく、そして神々しい光だった


【聖龍神........だとぉ.......まぁ良い.....貴様を殺せば大量に絶望が来るだろう!】

【死ねぇい!死滅魔法よ奴を包め!】

死滅神の全身から黒い霧が現れ、聖龍神を包んでいく

【ふはは!何が希望だ!こうなっては何も.......?】

霧から光が漏れ、死滅神を突き刺していく

【なにぃ!】

「我は光、我は希望!」

「この様な霧で隠せると思うなぁ!」

【グ......ならば!より強い絶望を取り込むだけだ!】


黒い霧がストラナへと向かっていく、それは絶望の再来とも思える光景、だが、人々はもうそれに絶望することはなかった


「また霧が来るぞ!」

「大丈夫に決まってる!オレ達には神の守護があるんだ!」

「そ、そうだ!もうあんな病気になんてかかりゃしねえよ!」


霧が人々の光によって掻き消されていく

そしてその光はまた聖龍神へと集い、力となる


【バカな......何故だ!何故絶望しない!】

「もう分かるだろう.......人々はただ死ぬだけの絶対的な絶望よりも、死に争う希望を選んだんだ!」

【ぐ........貴様ァァァ!】

【死滅の鎌よ!奴を切り裂けェェェェェェ!!!!】

死滅の鎌と名付けられた鎌が分身し、多数の刃となって飛ぶ

「.......ならば、我が全力で応えるのみ!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

聖龍神の手より剣が現れ、それを構える

【シネ!死ね!死ねェェェェェェ!!!】

鎌が聖龍神の身体に突き刺さっていく

「ぐ.....!」

【ハハ!そうだ!もっと絶望に沈んで行けぇ!】

「我は.......負けぬ!」

【!光が増した......?!】

聖龍神に光が流れ込み、その源流を死滅神王は探す

【!アレか!】


そしてその源流を見ると

「頑張れー!」

「そんな邪神倒しちまえー!!」

「オレ達の希望だ!」

「神様ー!」

【バカな.....ますます光が強くなるだと!】

「忘れただろう、死滅神よ」

【な、何をだ!】

「神が果たすべき役目は、神の独断で決めるものでは無い!」

「神の役目は!人の想いに応える事だ!」

【ぐ......!ならば....ならばァァァ!神も人も!全てを殺すのみ!】

死滅神の黒い霧が空を覆い隠すが、それさえも光がかき消し


「消えるが良い!神としての役目を忘れた邪なる者よ!」

聖龍神の剣が光に包まれーーー


【聖なる光よ!我が剣とともに!龍神の名の下に敵を斬れ!】

【そして希望の光よ!絶望を振り払い!未来へ続く道となれ!】

「聖光希龍斬!」




【ぐ....ご.....がぁぁぁぁ!!............ば.....か.....な....我が......オレが........光に......!....】


ーーー死滅神の身体が光になっていく


「.....終わったか......」

【ふ.......ふふ.......最後に.........教えてやろう........】

「何....?」

【絶望は......死だけから生まれるものではない.......】

「.........」

【そして..........】

死滅神が喋ろうとした瞬間

上空より飛来する赤黒い影、それはーーー


「そして....?」


『すまないが、その先を聞かせるわけにはいかないんでね』


ーーー月光神のチカラを奪った邪神の化身だった


「なっ!」


モスタラーダ跡地に立つ赤黒いローブの男


『ふふ.....これが死滅神のチカラの結晶、死滅の鎌........』

「っち!お前は逃さん!」

聖龍神がそれに向かい翼を広げ急降下する

『ハハ、バーサーカーに死滅神まで失ったのに殺されちゃたまんない』

『じゃあね、勇者クン』

聖龍神が地面に達した頃にはーーー

「クソ.......逃したか.......」

ーーー赤黒いローブの男は消えていた


そして、聖龍神はモスタラーダ跡地に立ち、光の粒となって消えたーーー


「ふぅ.......」

「日輪神の手助けをもらえたのは良いが....」

「月光神に死滅神のチカラを奪われるなんて......」

《ふむ......まぁそちらは今は大丈夫じゃろう》

「なんでだよ爺さん」

『代わりに説明してやろう、そもそもそれで何かするつもりなら聖龍神が出て来る前に死滅神のチカラを奪ったのではないか?』

「え......あー......まぁそうか、その時が最強だった筈だしな」

『つまり最強を奪いたかったわけではなく、あくまで我等の本気を見てから奪うつもりだった、という可能性があるかもしれんの』

「ふむ..........」

《まー今は大丈夫ってことじゃ!まずは復興作業を手伝わんとな!》

「はいっ!」


彼等は再び平和を取り戻した

だが、その活躍を周りに知らせる事はせず、ただ生き残った幸運な冒険者として復興作業に参加した

そして、冒険者達は束の間の平和を楽しんでいた




『ふー......これで準備は完了かな.....後は.........』

赤黒い眼は、静かに輝いていた

まるで、喜びに震えるかの様にーーー

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