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セカンドライフ 〜勇者の物語のその後〜  作者: 丸目まる
第2章 〜赤黒き邪眼、白き希望〜
10/30

第八話 〜希望と絶望、前編〜

夢を見た

「なぁトライトー、お前カノジョとか居ねえのー?」

「急になんだよレン.......」

まだ、オレとトライト、それに戦士のエガン、魔法使いのアランの3人で冒険していた頃

「お、なんだなんだ?」

「またくだらねえ事やってるのか.....」

「......居るわけ無いだろう」

「イケメンなのにかー?勿体ねえなぁ」

「うるさいな、僕は誇り高き騎士だ、少なくとも任務じゃない限り恋なんて出来る訳ないだろう」

「こういうのがゴタゴタで有るんだよなぁ(ヒソヒソ)」

「まぁ本でも良く見る話ではあるな(ボソボソ)」

「そこ!どれだけ僕を恋沙汰に巻き込みたいんだ!それならそこの2人はどうなんだ!」

「んー?俺か?そうだなー........告白して30人に断られた話と、1人だけ付き合えたと思ったら浮気してた話、どれがいい?」

「エガン........お前......ああ、オレは恋沙汰は特に無いな、まぁ本が恋人みたいなもんだ」

「あー言うのが隠れて彼女作ってんだよな....(ヒソヒソ)」

「だから僕を恋話に巻き込むなと.........」

「あーあ、本当女っ気ねえパーティーだな本当」

「まったく......じゃあ君はどうなんだい」

「ん?オレは..................」


「!.........はぁ.......」

まだ、何も疑わず魔物を殺せた頃

「.............エガンにアラン、あいつらも......エディルズに?........」

「............クソったれ...........」


《おーい、朝だぞー》

「んあ.......もうちっと寝かせてくれよ、爺さん.....」

《爺さんとはなんだ爺さんとは!》

「アンタ龍族の祖だろー?........別に良いだろ.........」

《全く............今日も良い天気だと言うのに》


いつもの朝

その瞬間だった

ソレが起きたのは

「........!」

何故だか分からなかったが、何かのビジョンが浮かんだのだ

『...ハハハハハ........全ては闇に包まれ』

『そして我が創り上げた望む世界となる.....!』

そこで、跳び上がるようにオレは起きた

「........夢か......?」

どうやらみんな食事中らしい

階段を降りて話すか......


《ふむ.......まぁただの夢じゃろ》

「そうなのか?」

《奴.....邪神エディタルは創るチカラはない、何処まで行っても邪なる行動しか出来んよ》

「.....そうか、安心した」

「所で今日はどうするんだ?」

《うむ.....魔物の国の方にお主らにチカラを貸したい神がおるらしい》

「マジか!」

《ああ、大マジじゃ》


魔物の国、か.........


魔物の国、モスタラーダ

前大戦で敗戦した魔物が集った国とはいえ、人間に対しての闇は特に無いようだ


「そしてココがその神の住む場所か....」

《そう、ちなみにのう、ジンジャ、とも呼ばれるらしいぞ?》

「ジンジャ?なんだそりゃ.....?」

《おそらくじゃがここの神にまつわるんじゃろうな......ま、行けば分かるじゃろう》


「っち!神の住む場所なら敵は居ねえだろ!」

《多分あやつらが寄越した試練じゃろうな.....ま、我は手を貸さん、頑張れ》

「ええ!?マジかよ爺さん!ったく!」

そうドヴァーズが吠えながら影の魔物を切り裂いて行く

「影なら.....私が!」【天照魔法】

太陽の様な光が洞窟を包み込み、影の魔物が消えて行く

それと同時に笑い声が聞こえた気がする

「なんだこの笑い声......」

《行けば分かるじゃろ》


洞窟の奥、そこにはーーー

『我が名は太陽の神、天照大神』

『我が名は月光の神、月読』

「おお........」

『ま、肩苦しいのは良しにしてだ、本題にしよう』

『姉さん.....もうちょっと神らしさを見せても良いんじゃ.....』

『うるさいなもう、別に良いだろう?面倒なんだよアンタの言うことは』

『なにぃ!アンタだって急に引きこもったりするじゃ無いか!』

『う、うるさいわ!アレはスサノオ奴が悪いわ!』

『じゃあなんでココでも引きこもるんだよバカ!』

『うるせー!我が居なきゃ月光も出せねー癖に!』

『お?お?姉さん今禁句言いやがったね?』

『言ったよこの暗がり野郎』

『うるっせーよこのピカピカ女ァ!』

なんと言うか........

「......神で良いのかこれ?」

《良いじゃろ別に》


『ーーーと言う事でだ、我のチカラを貸してやろう、そこの暗い奴は貸さんそうだがな』

「え....な、何でですか?」

『別に龍神と太陽神がいりゃどうとでもなるでしょ、基本的に僕満月の時しか本気出せないし、しかも月をどうにかするしか手段ないし』

「あー、じゃあ仕方ねえな!」

ドヴァーズの元気な答えのせいで月読が益々暗くなった様な気がする.....

『と言う事でほれ、日輪の盾じゃ』

「あ、ありがとうございます」

『ふむ......お主ら我等が他の神と少々違うのが気になっとるじゃろ』

「え、ええ」

『我らはの.....本来ココの神じゃないんじゃ』

「え?」

訳が分からん

『実は元々太陽神と月光神がおったらしいんじゃがな......それが邪神のせいで消えたっつうんで元の世界から引っ張られたんじゃ』

「え、えええ?」

スケールが違いすぎて訳が分からなすぎる

「も、元の世界は大丈夫なんですか?」

『大丈夫じゃろー、太陽神だけで覚えきれないほど居るし』

「なんだその世界......」

『それに神は信仰さえあれば其処に【有る】からの』

『言って仕舞えば太陽があるなーって想いだけで神として居られるんじゃよ』

「お、おお.....」

『ま、行くがよい行くがよい、我らは応援しておるぞ』

「は、はい!」


「まぁなんと言うか.....」

「凄い話ばかりでしたね.........」

「ああ........」


その時

一瞬だけ見えた剣の様な黒い物

それが、洞窟に入って行った様に見えた

そしてーーー


「!」

《今のは!ヤバいぞお主ら!全力で逃げよ!》

「え?」


ーーー洞窟が、爆発した


「うわぁぁぁっ!」



体の節々が痛む、骨は折れては居ないが立つのに時間がかかる

「.くっ......!」

なんとかチカラを振り絞り、洞窟があった場所を見ると、其処には.....


「コレで、1つ、月光の杖入手.....ってね.......」


赤黒いローブを着て、月読の首を持ち上げる男が居た


『ぐ.....!』

「何故そんなにも強く?、そう考えてるだろ?」

「1つだけヒントをやろう......魔物の国を見て見ると良い」

オレは岩に隠れながら、国の方向を見る


『な......!』


燃える国

空より落ちる隕石

崩れ行く城


「そうさ......邪神は希望ある信仰からは強くならない......深く、暗く、重い、そんな美しい絶望で神化して行く........」

『きさ.....まら.......!!』

「しかも今は昼...キミは僕.....エディタルの化身たる僕に勝てないのさ」


そう言い放つと、月読の身体が変化し杖となる

「ふふ.....じゃ、あとは宜しくね」

赤黒いローブの男の隣に、それよりも大きな身体を持つ男が降り立つ

「ゴミ掃除宜しくねー、」

「エガンくん」


え?

『オ......オオオオオォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!』

雄叫びを上げ、こちらに突進する狂戦士

その斧は

その構えは

その目は


「エ..........エガン?」


そう呟くと共に、斧がオレに振りかぶられていた

オレは、何も出来なかった

できる訳が

無かった

そしてーーーー

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