断編・その3 弐
【暇潰し程度にして下さい会話】
とあるイベントの日な学校の帰り道での一コマ。
翔「おーい、隼ー」
隼「何だ、実はぼっち」
翔「え?何言ってんだよ、お前俺の親友だし。俺はぼっちじゃ」
隼「いや違うけど」
翔「え?」
隼「え?」
翔「…あのさ、隼。俺ら親友じゃないの?」
隼「え?知人だろ」
翔「え?そうなの?」
隼「まぁ、友人と言っても過言じゃないかもな」
翔「え?ほんと?」
隼「まぁ、嫌いじゃないと言っても過言ではないかな」
翔「……ま、まさか、隼…俺のこと…好き、とかじゃ」
隼「いや、俺の好みには合わないから、もう付き合うのやめようか」
翔「待って待って!友達で!友達でいいから、止めないで!!」
隼「まぁ、冗談はさておき」
翔「冗談か、良かった…あ、何?」
隼「いや、呼び止められたんだけど、もう行っていいな?」
翔「待った!用があった!すっごくあった!!」
隼「さっさと言え。三秒以内。三、」
翔「えっ?えぇーっと、あのs」
隼「零。よし、俺もう行くわ」
翔「えぇ!?二と一は!!」
隼「お前が喋っている間に言った。心の中で」
翔「聞こえてないぞ!?それに、それ言うなら頭の中だろ?」
隼「…知らないのか?心って脳にあるんだぞ?だって考えるのって頭だし。だから俺は、相合い傘の上にもハートじゃなくて脳みそを描かなくちゃいけなくて面倒だと思ってる」
翔「え、そうなの?脳みそかぁ…ごちゃごちゃして描きにくそうだね」
隼「だが、その苦難を乗り越えてこそ、怨念が篭るのさ」
翔「怖っ!!怖いよ!?」
隼「それが人間ってものだ…って誰かが言いそうだよな」
翔「誰だよ!」
隼「さぁなぁ…想い敗れた者達の遺言だったりするとかしないとか」
翔「だからさっきから怖いって!!何なの、機嫌悪いの?」
隼「ほう、良く分かったな。お前にしちゃ大したも…あ、今日は俺こっちに用があるから。じゃ」
翔「えっ」
隼「俺、お前のホワイトデーのお返しを考えんのなんて真っ平だからー」
翔「え、え?…え!」
隼「じゃなー…せいぜい悩むがよいわ、絶滅的リア充絶滅しろ…」
翔「え?ま、待てよ隼〜!頼むから!」
隼「……」
翔「速っ!!」
俺はこうして平穏な家路へ着いた。ふはは、後は一ヶ月間どうにかして奴を巻きまくるぜ!
隼と翔は小学生からの付き合いで仲は決して悪くないが、隼は時々(イベント時期とかに)無性に他人になりたくなる。
何故なら、いろいろと巻き込まれるからさ!
それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました。