番外:何事も程々にしましょう。
突然だが、素質うんぬんではなく本当にショタコンだったようだ。
「わたしはショタコンだったようだ・・・。」
いわゆるゲンドウポーズで弟にそう告げる。
ちなみにその弟である綾斗はシラけた目をしてため息を吐いた。
「姉貴、それもう五回くらい聞いた。」
「どうしよう・・・どっかでそうかもしれないとは、思っていたんだ・・・・まさか本当に・・・・そうだったとは。」
「うん、それももう五回くらい聞いたから。柄までっていうのもわかってるから!言わなくていいよ!!」
「サーバー追加されてはいったが最後だった。
お前がプレイしてた横で『お前ホモだったのかwwwていうかこの人達髪長いw絶対邪魔でしょwwww』とか言っていたあの頃の私を殴りたい!!
皆かっこいいよ!かわいいよ!愛してるよ!!」
最近どハマったゲームに対する熱が収まらず弟にその熱を吐き出しに現在魔王城、その弟の部屋にいる。
ちなみにそのハマったゲームで好きになったキャラが案の定ショタキャラだったわけで。
ていうか、お前だってハマってたじゃん!なんでそんなシラけた目で見てくるんだ姉は悲しいよ!
「えっ・・・・君ってショタコンだったの。」
「ノックくらいしような!」
気がついたら背後に魔王がいた。
怖いよ、気配なかったよ。
「したけど、気がついてなかったしまぁいっかなって。
それより君ショタコンだったんだね。嫁ぎ先が決まったようで安心したよ。」
真顔でとんでもないこと言ってやがるこの王様。
待って、それロキ君の前で言おうものなら冗談じゃ済まされないからな。
最近あの子のあれ(求婚)本気だってわかってちょっと慄いてるんだからな!
「待って、それロキ君のことですかそうですよね。安心してくださいそういうこっちゃねぇですから。
あとショタコンなのは二次元限定の話です。
ロキ君と結婚するくらいなら・・・・結婚して下さいルーベルさん!」
言った瞬間魔王が固まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕の名前知ってたんだね。」
「そこ!?
あと、え、待って姉貴!そんなのオレ認めないから!」
綾斗がつっこんでくれたけど魔王の驚きもまぁそうだろうと思う。
だってわたし魔王の名前呼んだこと無いし。
というか綾斗、冗談だよ・・・冗談の通じない弟が姉ちゃん少し心配。
「とりあえず落ち着きなよ、綾斗くん。」
「気安く呼んでんじゃねぇバーカ!オレは魔王が義兄だなんて認めねーからあああああぁ!!」
バーンと扉を開け放ち飛び出していった。
走り去る際綾斗の目元にきらりと光ったのは・・まぁ、心の汗だろう。
そして魔王からの冷たい視線が痛い。
「ちゃんと後で謝りなよ。」
「・・・うん。」
あれおかしいなコイツわたしより年下。
本当はロキ君も登場させようかと思ったけど、余計収集つかなくなったのでやめました。_〆(・ω・` )
あと登場人物欄・・・何をどう誤ったか魔王の分類が魔族になってるけど、魔王・・・ 人 間 な。
忘れがちだけど人間ね。ちゃんと4話目で言ってるじゃん私の馬鹿!ってなった今日このごろ。
読み返してみてハッとなったすみませんでした!修正します!!