回れ右してさようなら。
突然だが、コタツに蜜柑は最強な組み合わせだと思うんだけどどうだろう。
今だ弟が帰ってきていない状態なのになんだコイツはとか思わないで欲しい。
「という訳で凛々、蜜柑買ってきて。」
『・・・はぁ?』
今日は凛々がうちへ遊びに来ることになっている。
ちなみにこちらに帰ってきて早くも3ヶ月経ったので今は冬だ。
弟は完璧留年だなと思った。
「という訳でヨロ。」
ブチッ、
「さてと。」
凛々が来るまでにちょっくら部屋を片付けようかとコタツから出る。寒い。
なんだか近頃よっこいしょが口癖になってきたな・・・本気で年かもしれん。
とりあえずベッド上の余分な布団を片付けようとクローゼットを開け、閉めた。
「ちょっと姉貴!?」
「わたしは何も見ていない!クローゼットの向こうに草原が広がっていたなんてわたしは見ていない!!」
それバッチリ見てんじゃん!という綾斗の叫びは無視した。
ところがまぁわたしの腕力なんてたかが知れているのであっさりと向こう側から開けられた。
「もうちょっと感動の再会しようぜ!」
「・・・・・・・・・実はこんなんだけどすっごく寂しかったよ我が弟よ!!」
「嘘くさ!!」
妙な間もあったせいか全然信じてくれなかった。まぁいいんだけどね。
「で?なにこれ。」
「切り替えはやいな!まぁいいけどもう慣れたけど・・・」
ぶつくさ言いながらも説明してくれた。
なんでもあの白髪蒼目がこっちとあっちを行き来する扉を作ったらしい。何ソレすごい。
「まぁそれでも綾斗は留年だけどね。」
「・・・・・。」
もう止めてあっちに定住すればいいのに。
でも勇者ってもういらないらしいから実質無職だよなぁ綾斗。
「姉貴ちょっと行こうよ、みんな会いたがってるよ。」
「だろうね。」
なんせ突然消えたもんだから心配くらいするでしょ。
というかさりげなく綾斗話題変えやがった。
家の玄関をくぐるように何の抵抗もなく、クローゼットの向こう側へ足を踏み入れた。
なんとなく懐かしい色たちに目を細めて、笑いかけた。
「 」
とりあえず終了です。
えーこれで終了かよーなんていう文句は受け付けません(`・ω・´)キリッ
最初から最後まで勢いのみでやってきた連載です。
せめて最終回くらいはいい感じで終わろうとしてなんとなく最終回っぽくいい感じにしてみた。
タイトルはさようならって書いてあるけどどこがさようならだよって感じでした。
仕方ないだって勢いだったんだもの。
とりあえず番外や後日談をいくつかあげて完結したいと思います。
とにかく、勢いのみで書いた作品でしたが最後まで読んでくださりありがとうございました。