回れ右して姉弟喧嘩。
さて、もう冬だ。
冬といえばとても寒い。とても。大事なことなのでもう一度いおう、寒い。
別に朝になると規則正しく起こしにきて布団という名の防御壁を引っぺがしに来る魔王に不満があるわけではない。
別にこのクソ寒い中、中々布団から出て来れないわたしを狙ってくるド変態に不満があるわけでもない。いややっぱあるけど・・・。
「たださぁ、ストーカーはどうかと思うよ、ロキくん。」
「じゃぁ一緒にお風呂入りましょう?」
「嫌だよ君セクハラしてくるもん。」
「どこからつっこめばいいのかな!?」
流れるボケにツッコミを入れるとは、来るとこまで来たな綾斗!
GJと親指立てたら流された。オイ、寂しくて死んでもいいのかオイ。
「なに!?ストーカーなんてしちゃってんのお前!」
「想うあまりの行動ってやつです。」
ちょっと深い事いいました的なドヤ顔はどうかと思うよロキくん。
さすがに振り返ると誰かいるみたいな状況はちょっと怖いよ本当。
「いーじゃないですか。将来の伴侶ですよ?」
「もはや伴侶とまで言うか。近頃の若いコは想像力が豊かでいいね。」
了承した覚えが全くねぇよ。
大丈夫なの?将来の王様がこれでいいの!?
「~っ、姉貴は誰にもやらねぇよ!!」
「お前にその決定権はないよ!?」
しまった勢いでつっこんでしまった。
はっとしたときにはもう遅く、泣きそうな怒ったような表情の綾斗。
「姉貴の馬鹿ー!!」
「成績2と3しかないくせに何言ってやがるヴァーカ!」
さすがに腹立つぞコノヤロウ。
叫び去っていく綾斗の背中に向かって叫び返した。
「お姉さんお姉さん。」
「なに?」
「一緒に寝てもいいですか?」
「だが断わる。」
綾斗はこの10分後には謝りに来ます。
そしてこの小説に出てくる分かりにくい漫画ネタ全部わかった人・・・私と親友になれます( ´ー`)ドヤァ