巻き込まれてこんにちは。
暑い日だった。
コンビニに行ってアイスを買って食い歩きしていた最中だった。
・・・・でだ。
何故わたしは白髪蒼目の美形さんに刃物を首に当てられ二年ほど前に失踪したはずの弟と対面せにゃならのだ。
まぁ白髪蒼目の美形というのは一瞬しか目に入っていないのでもしかしたらわたしの妄想かもしれんがね。・・・・・・・・・いや、ぶっちゃげそこまで末期ではない。
対面つっても、わたし寝てるフリしてグデンと美形の腕にもたれかかって前向いてないけど。
いや、なんかシリアスな雰囲気だったから、邪魔しちゃ悪いだろ!?
「あ、ねき・・・?」
おう、見紛うことなき姉君だ。
二年もたっちゃって忘れたのかな?おいおいそれは非常に残念な頭の出来をしておるなぁ我が弟ながら。
なんて軽い冗談も言えるほど肝は据わっているんですよ、あてくし。
「そうだ。大人しくしてくれないかな。僕だって無関係な人を巻き込みたくはないんだよ。」
僕?ぼ く と。はー、斜め上を行く一人称ですねー。以外。
なるほどこの人いい人だ。わたしの中の評価がちょっとだけ上がった。
それとこの人の声あの方に似てる!オカンとか片目とか綺麗なお父さんとかの声やってる人!!・・・・たとえがマニアックでわからないね。
「離せよ、人質なんて卑怯だぞ!」
弟よ、負け犬の遠吠えにしか聞こえんぞ。
まったくけしからん。卑怯だろうが非道だろうが勝ちは勝ち。負けてしまえばそんなのは言い訳にしかならんよ。
「話を聞きもしないで切りかかってきた君にとやかく言われたくないな。」
話し合いって大事ですよねー。
まぁいいや。というかいい加減この姿勢辛い。眠っているフリって結構辛いもんがあるぞコレ。
「お、れは・・・国のためにここまで来たんだ!お前を倒してみんなのところへ帰らないといけないんだ!!」
「へぇ・・・?」
ぷつりと、頭のどこかでなにかが切れた。
ノリで書いた。短編集のほうに投稿しようと思いましたけど長くなりそうなので連載。
姉はこういう性格なんじゃなくて突然のファンタジーな展開により変なテンションに陥っているだけ。