私の守護精霊くろこさん
平凡な会社員の大向千秋(おおむかい ちあき)は、いつものように自室のベッドで眠りについた。突然のまぶしさに目を覚ますと、地球の神様が現れ言った。「他世界の神との賭けに負けた代償に、異世界で奉公してもうことになった」と。スキルも魔法も持たず身一つで飛ばされた千秋。しかし餞別に、日本の役立つものを授けてくれたらしい。おそるおそる周りを見渡すと、小さな物体が目の前にあわられた。それは真っ黒な装束を身にまとった2頭身の゛黒子(くろこ)”であった。あり得ない事の数々に、呆然自失で立ち尽くしていたが、神様は数年後には帰れると言っていたことを思い出した。その言葉を信じ、千秋は黒子と一緒に足を進めていく。