カーダの街と仕事
カーダの街に入った
最初にやる事は仕事だろう、何の仕事しよう、こうゆう時は冒険者ギルドだ。日銭は稼げるだろう、ショーンに聞いて、冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドは酒場と併設していて飲み食いも出来るらしい、昼間なのに酔ってる大人が多い、俺は受付っぽい所に向かった。
「すみません冒険者になりたいです。」
「あらー君はいくつ?」
「6歳です。」
「冒険者は10歳以上じゃないとなれないのよ。」
俺はショックだった、だけど考えてみれば小さい子に冒険者は危ない仕事だ、どうしよう仕事が無い、て言うか今日過ごす宿も無ければ金も無い、手持ちの食料売る事は出来るかな?
「すみません買取はして貰えませんか?」
「そのキラーラビット?2匹で銀貨1枚よ」
買取して貰えると言う事は動物狩ってれば生活は出来るのか、俺は一安心した、しかし毎回この手を使うのは怪しまれるな、ちゃんとした仕事探さないと。
「あとこの木の実買取出来ますか?」
「うーんこれなんの実だろう?お姉さんには分からないわ、ギルマスに見せるからちょっと待っててね」
俺は掲示板見ながら待った、気持ちが一気に沈んだ、字が読めなかった、これじゃ何も出来ないじゃないか!
森のユズルの所に戻るか?早すぎるしちっとも格好つかないし土産話も残念なのしか無いじゃないか!どうするか途方に暮れてたら、受付の人が戻って来てギルマスが会いたいと言う。孤児院でも預けられちゃうのかなってビクビクしながら受付の人に続いた。
「俺はギルマスのマイケルだ、ちょっと話したくてな、付き合ってくれないか?」
「はい」
「名前を聞いて良いか?」
「瞬です、よろしくお願いします。」
受付の人がお茶とケーキ持ってきて下がった。俺はビックリしたしドキドキが止まらない、って言うか怖い...何でケーキが出てくるの?怖いよー。
「まぁ食ってくれ、なんかビクビクしてるようだが一息つけて話そう、悪い話しじゃない」
ケーキを1口とお茶を飲み干して少し落ち着いて頭も回るようになった。悪い話しじゃないって言ってるんだ、ここを乗り切るぞ。
「ほう、良い顔するな、瞬って言ったな、この木の実どこから持ってきた?」
俺は考える、カーダの森とは言えない!ユズルに迷惑かかる可能性がある、上手く乗り切るしかない。
「村を出る時に持たされました、腹が持たなかったら食え、金に困ったら売れって言われました。」
「これはな、神聖樹の実で食べれば病は治り、寿命が伸びるって物だ、売れば王都に爵位持ちで家が持てるほどだ。外交にも戦争にもなる物だ、お前ただの村人ではあるまい、顔つきも違うし何か隠してるな。」
俺は危険だと思ったら魔法を駆使して逃げようと考えた、バレないように聖魔法で体に薄い膜の結界を張った、これは物理、魔法を通しずらくする魔法で即死は避けれるからだ。
「これはお前..瞬が持ってろ、金か何かに困ったらここの辺境伯にでも売れ、俺が一筆書いてやる」
「マイケルさん...」
俺はこの人なら信じれる、裏切らず良い人だと直感で感じた。
「瞬、金に困ってるんだろ?その身なりじゃ宿も無いんだろ?世話してやろうか?」
俺は嬉しかった、生まれて初めて感じる人の親切だった。
「マイケルさん、僕は魔法使いです。」
「魔法使い..ときたか、何の属性が使える?」
「全属性使えます。」
「ふっ..近衛魔法師団にも入れるってか?その歳で、笑わせるせ」
俺は何も言わずただ真剣に話しを聞いた。
「俺の兄が男爵で10歳の娘が居て、優秀なボディガードを探してるんだ、今年からカーダ魔法学院に入るんだ、瞬!面接とテスト受けてみないか?」
俺はやる気と希望に心燃やした。