学食改革
季節は過ぎ、暖かくを通り越して暑いと感じ出す夏、瞬はラウラの勉強を見てやりつつ、魔法の授業では講師をし、1組の学期末魔法テストを全員楽に合格させていた。日々勉学に励んでる中、瞬は校長に呼び出されていた。
「コンコン、瞬です。」
「どうぞお入りください。」
「失礼します。」
「あぁそこにお掛けなさい、相談がありましてお呼びしました。とその前に1つ聞きたいのですが貴方は将来何になりたいのですか?」
「僕はグレイアムス王都魔法大学を目標にしてます。その後の事はその後で。」
「グレイアムス王都魔法大学ですか。貴方にピッタリですね。貴方を見てますと魔法使いにも料理人にも商売人でもその気があれば貴族にもなれそうで注目してましたよ。」
「僕は貴族になる気は無いですよ、自由に広い世界を見て、自分の成すべき事を考えて行きたいです。」
「ふむ、まぁ良いでしょう。貴方を呼び出したのは学食の事です。うちの学食は量はあるが味に無頓着でして。」
ほぼ学食を利用しない俺は仲間と大体自慢亭で食事していた。
「私も色々考えまして、学食の味を向上させれば生徒達の日常もより良くなると思いまして、可能でしたら瞬君を頼らせて頂きたい。」
「出来る事はしますがうちの味は日々研究を重ねて提供してますのでおいそれと教えるのも多少不都合がありまして。」
「勿論ただとは言いません、貴方のやりたい様に致しますし何か願い事があるなら1つ叶えましょう。」
これは恩を売った方が得策だなと俺は計算した。
「分かりました。自慢亭から料理人を2人出しましょう。料理はその2人にさせます。学校の料理人は雑用をお願いします。材料はうちから全て買ってください。身内価格にしますので良心的ですよ。手始めに明日は昼食はカレーにします。校長も是非お楽しみください。それと願い事は今は保留と言う事で、何か困ったらよろしくお願いします。」
「分かりました。瞬君の言う通りに致します。カレーですか、1度食べましたがあれは素晴らしい。楽しみにしてます。厨房の責任者には言っておきますので、瞬君が自由に使ってやってください。」
学食に目を付けるとは校長も頭良いなって思った。食は必ず必要でそれが向上すれば全て向上するからだ。
その日の夜には学食が変わるぞって学校中話し持ち切りになった。
自慢亭からも料理人2人呼んで来て厨房は任せた。
次の日
朝、ユーリとミユとラウラで自慢亭に向かおうとすると、厨房から「瞬様おはようございます。」と挨拶があった。
あぁそうか、今日から自慢亭の味が学食になるのかと思い学食に変えた。
皆でA定食を頼むと鮭の切り身、味噌汁、漬物、納豆、ご飯がきた。
それを4人で食べる。
「うんうんこの味この味。」
「学食で味噌汁飲めるって最高。」
「ちゃんと少量だが醤油もある。」
「納豆があって嬉しい。」
俺達は満足した。
生徒達も思い思いに学食を楽しんでいる。
そしてメインのお昼、食堂。
「カレーだぞ!お昼にカレーだぞ!」
「「「わぁぁぁぁ」」」
食堂は大盛況、生徒も先生も皆笑顔
俺はやって良かったなって思った。




