【閑話】試食会
キース様屋敷キッチン
「アレク、そっちはどうだ?」
「良い感じに焼けました。」
「こっちも良い感じに味が染みた、出すぞ」
キース様屋敷食堂
「すみませんお待たせ致しました」
キース様、ラウラ、マイケルさんが座って待っている。
「定食屋出すなんて酔狂だと思ったよ、どこだって変わらないじゃないか?」
「兄貴、瞬が自信があるんだ、期待しよう。」
「瞬は何でも上手くやるわ、必ず成功よ。」
配膳した。
「では食べるぞ、料理の説明してくれ。」
「主菜は鯖の塩焼きです。醤油、黒い液体をかけてお召し上がりください。白いのは米で出来るご飯です。御一緒にどうぞ。汁物は豚汁です、味噌と言う調味料で出来てます。丸いのは味付け玉子です、僕は玉子が好きですがこれがTOP3に入ります。」
「この汁物凄い濃厚だな、初めて食べるぞ、美味い。」
「兄貴、魚の塩焼きなんて何とも思わなかったが、この黒いのかけると全然変わって美味いぞ。」
「瞬の玉子料理に間違いは無いわ、茶色の玉子、中がトロってしてて美味しいわ!」
「ありがとうございます、お品書きは増やして行くつもりですが今はこれで勝負しようと思ってます、いかがですか?」
「値段はどうするんだ?」
「他の定食屋と同じ位の価格帯でと思ってます。」
「酒は出すのか?」
「出す予定です。現段階で商売になると皆さん思いますか?」
「「「いける」」」
「こんな美味いもんカーダの町中探しても無いぞ、いけるぞ。」
「玉子も黒いのかけた魚も酒にばっちり合うぞ。」
「私はこの玉子毎食食べたいわ。」
「瞬の店だ、何かと物入りだし人出もかかるだろう、俺が世話する。」
「俺は冒険者ギルド中に宣伝するぜ、必ずハマるぞ。」
「私は出来る事は何でもするわ、瞬、お菓子は作れないの?友達と行きたいわ。」
「皆さんありがとうございます、ラウラ、あれもこれも出来ないよ、今は定食屋でお願い。」
「瞬が料理するのか?忙しくて難しくないか?」
「料理長はこのアレクにやらせます。アレクは仕入れもするので他に料理出来る方1人欲しいのですが。」
「うちの料理人の誰か持ってけ。」
「ありがとうございます。料理を運んで雑用できる人も欲しいです。」
「うちはメイドが遊んでるだろう、好きなの持ってけ。」
「あと仕入れなのですがアレクは東洋人に東洋にある物、珍しい物を買い占めるよう言ってます。なので毎日の魚や肉、野菜を仕入れる人が欲しいのですが。」
「コーネリウスに言っとく、誰が派遣させよう。」
「後はどこに店舗を出すかなんですが。」
「うちのギルド保有の良い所がある、商店街の良い立地だ、中は広い、兄貴の所で料理人はもう少し派遣して貰いな、雑用は孤児じゃ使えねーか、冒険者じゃ高く付くな。」
「孤児、その手がありましたね!料理人と会計は専属にしますが、雑用や運ぶ人は孤児にします。明日、見てきます。」
「スラム街は南の方だ、1人じゃ危ない、ガスターを連れてけ、言って置く。」
「ありがとうございます。」
孤児で大丈夫かな?ちゃんと見た事無いし、出来るかな?まぁなるようになるさ。




