3人集まればもんじゃの知恵
ギルドマスターの部屋
コンコン
「瞬です。」
「おう入れ。」
「忙しい所すみません。」
来客が居た、冒険者っぽい格好している。
「瞬」
「キース様!どうしてここへ、冒険者っぽい格好はどうしたのですか?」
「考える事は皆一緒って事だ?」
沈黙....
「兄貴、俺、瞬がいるんだ。戦争でも勝ちに導けるだろう?」
「戦争のが良い、敵を倒す事に集中出来る。」
「僕は6歳です。軍略はこれから学びます、孫子の兵法に興味があります。」
「あれは今の時代にも精通する物がある、そうゆう所も考える事は一緒ってか。」
「時間が無い本題に入るラウラだ。」
「開始早々すみません、マイケルさんと食べようと肉串を2つ買ってます。キース様マイケルさんでどうぞ。」
「敵に塩を贈るってか?受け取る受け取らないのやり取りが面倒臭い、1金貨で買う。」
「じゃ俺も1金貨。」
キース様マイケルさんから金貨を貰った。主導権を金で買う当たり手段を選ばないのだろう、敵には回せないと思った。
ラッシーナさんがお茶を持って来た。
「ラッシーナ、お茶か水を氷入れてポットで持ってきてくれ、長くなる、俺達でやる。」
「かしこまりました。」
ラッシーナさんがポットを持ってきて退出した。その間無言だ、皆頭の回転早いし無駄な事は言わない、情報整理だろう。
最年少の僕からだ。
「仕事を続けたいですがラウラお嬢様の事を考え免職になるなら仕方ありません。」
「それは愚策だ、瞬お前は天才だ、やって来た運を棄てるなんて男爵としてあるまじき、それにな、ラウラは6人蹴散らしたのだぞ、7人目のお前が費用対効果を頂点まで持ってきた、私情を抜けば俺はお前に期待している。」
「ラウラお嬢様と一緒に暮らすのは正直難しいです。なるべく遠くへ、無理なら隣の部屋でお願いしたいです。」
「現実的には隣の部屋にと考えている。」
「兄貴、瞬を屋敷以外で居を構えたらどうだ?プライベートな時間は大切だぞ、ラウラ以外は皆安心だ。」
「同意見だが誰がどうやって説得するんだ。」
「僕がやります。」
「瞬お前から離れたがらない、不可能だろう。」
「兄貴、兄貴の言う事を聞かず、意見してくるラウラが唯一耳を貸すのが瞬だ、瞬に何か策を授けよう。」
「この話は最後だ、瞬、次だ。」
「使用人の方々に敬語を使わせるのは止めさせます。使用人の方々も知人友人になり得ると説得します。」
「その通りだ、昨日は上手くやってたじゃないか、ガスターから聞いてる、共に教え合えると、そうゆう関係はとても大切だ、頼むぞ。」
「はい、そして執事長の事ですが少し距離を置いて接するのはいかがでしょう。ラウラお嬢様は嫌ってますが、頭の回転が早く計算高い執事長はとても大切だと思います。」
「コーネリウスには今まで何度も救われた、絶対に首にはしない、身内同然だ、俺から言おう。それにな、コーネリウスは人を使う、又は人を育てる達人だ、瞬に冷たく当たったかも知れないが結果は費用対効果を頂点まで持ってこさせた。コーネリウスも孫子の兵法愛読してるぞ、機会があったら教わると良い。」
「兄貴、瞬、一通り終わったな、残った居を移す事を考えようか。」
俺は皆に冷えたポットのお茶をついだ。
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