ラッパー
「ラウラお嬢様おはようございます。」
「ラウラで呼び捨て敬語も止めて、分かった?」
ラウラお嬢様の態度がガラッと変わった、花取って来たのは正解だったか。
「ラウラ、執事長に怒られちゃうよ。」
「手は打つわ、瞬行くわよ。」
手は打つわだと?キース様に近い物を感じた。既成者の娘も既成者、人の上に立つ者か、俺は嬉しさとドキドキと不安でなんか良く分かんない状態。
「どこに行くのラウラ。」
「お父様よ、私の言う事を無視しないわ。」
キース様の執務部屋に来た。
コンコン
「お父様、入るわよ。」
「ラウラ、朝からどうした?一大事か?瞬は出てろ。」
「はい廊下でラウラお嬢様をお待ちします。」
「瞬、ここに居て、お父様、瞬に冷たくしたら私は瞬と家を出るわよ。」
ラウラは何するつもりだと俺はビクビクしながらラウラの後ろに立った。
「瞬は優秀だ、冷たくする訳無いだろう、どうしたんだラウラ?」
「何で瞬が優秀なのか教えて、適当に言ってるならお父様を無視するわよ。」
「済まなかった、優秀かどうかはこれから次第で6歳で魔法使いなのは普通では無いな、ズバリ天才だ、見た事無いから接し方も分からないんだ、ラウラが本気で言ってくるのは何年振りか?俺もちゃんと聞くから、言いなさい。」
「瞬の部屋を私の隣にして。」
「あそこはメイド長?の部屋だろ、お前の世話をいち早くするんだぞ、難しい。」
「じゃあ瞬を私の部屋で大きいベッドに変えて。」
「............」
「私は自分の事をなるべく自分でやる、出来ない事は瞬にお願いする、社交ダンスも瞬とやる、瞬の字の勉強も私が教えるわ。」
「ラウラ、瞬が好きなのか?ちっこいのって一昨日言ってたじゃないか。」
「瞬は素晴らしい人よ、瞬以上の人なんて絶対いないわ。」
ラウラが暴走してる、一時の気の迷いかな?止めたら泣きそうだし最悪刺されるかもしれない、こうゆう時は決まってる、様子見だ、2kmのラウラと俺の距離が体の関係は無いから1mまで迫ってる、100mまで離したい、玉子焼きの頃よりかなりマシだけど、これはこれで面倒くさい。
仕事辞めるか?でもそれはラウラに絶望を与えてやはり刺される。瞬以上の人なんて絶対いないわだよ?これを言わせただけでも俺の人生意味があったな、ムフフ。
「ラウラ少し考える時間をくれないか?」
「まだ用事あるのよ、纏めて考えて。」
「分かった、言ってみろ。」
「使用人は全員、瞬に敬語にさせて、コーネリウスは首にして、瞬はもう来ないと昨日言ったのよ、矢の集中砲火浴びせたいわ」
俺は昨日斜めに刺さる雨の集中砲火浴びたよ〜
「瞬は仮お付は終わったわ、正式にお付き合いするわ、魔法学院の寮は瞬と同じ部屋、授業も全部一緒、社交ダンスは瞬以外とは踊らないわ。」
「お前の要望は分かった、考える、夕食の時にまた話そう。」
「私は本気よ、お父様なら分かって貰えるわよね、お願いします。瞬行くわよ。」
「キース様失礼しました。」
キース様がすんごい目付きで俺を見た、ビクッ。
ラウラを部屋へ送った。
「ラウラごめん、昨日雨に打たれ過ぎてちょっと体調良くないんだ、自分の部屋で休むね。」
「瞬!私のベッドで休んで、お医者さん呼ぶわ、水も持ってくる、あっラッキーライラック水に入れて飲んでみて、効果抜群よ、私凄い幸せになった、瞬も必ず幸せになるわ、その...口移しでも私は大丈夫よ、瞬はどうしたい?」
ラウラはラッパーなのか?すげー口回るな、ラッキーライラックは違法ドラックじゃないよな?ここじゃ無理無理無理、1人で考えねば。
「ラウラ、君に風邪移したら僕は首になるかもしれない、離れ離れなんて嫌だろ?1人にしてくれ、今は様子見て、体調が良くならなかったらお医者さん頼むよ、俺のお願いきいてくれるか?」
「分かったわ、凄い心配だけどこんな時でも私を気遣うのね、コーネリウスは必ず首にするわ、ゆっくり休んでね。」