執事長
俺は宿に帰り休んだ。依頼は期限が2週間、まぁ大丈夫だ、後で一気に片付けよう。
次の日朝、荷物を纏めラウラお嬢様の所に向かった。俺はちょっと自信が無かった、ラウラお嬢様は俺を料理人として向き合うつもりだろうか、俺はどう立ち回りすれば良いか考えた、この段階でやる事は様子見ともっとラウラお嬢様を知る事だ、敵を知り己を知れば100戦危うからず、ラウラお嬢様との距離を縮めようと思った。
9時45分
キース様屋敷、昨日のボディーガードに挨拶する。
「おはようございます!今日からよろしくお願いします。」
「おはよう瞬、俺はガスターだ、そのままガスターって呼んでくれ。」
「ガスターさんは体格が良いと思いますが何か武術されてるのですか?」
「子どもの時空手って武道を教えて貰ったんだ、今も毎日練習してる、師匠は無くなってしまったがな。」
空手?日本人か?同じ転生者か?でも死んだのか。
「今度手が空いた時、僕に稽古付けて頂けませんか?お金は払います。」
「ばっか金なんか取れねーよ、それより火の魔法教えてくれ、火は何かと役立つし、風呂の時火をぶち込めばすぐ沸くだろ?喧嘩の時も火の魔法使いってだけで相手がビビるじゃん、逆に俺が金払うからさ。」
「ではお互い教えあって高め合いましょう、週に1回位は時間作って無理はせずタイミングが会う時に。」
「それが良いな、実はよ、亡くなった師匠に遺言で言われた事があってさ、良い人で才能があると思った人に空手を受け継いでくれってさ、瞬は俺が見ても頭良さそうだから才能を感じる、良い人かどうかはこれから付き合えば分かるさ。」
「ありがとうございます、では今後もよろしくお願いします、失礼します。」
キース屋敷応接間
絵も描いてみるかな、絵描き紹介して貰えないかな、絵が描けるならマンガも作れるだろ、羊皮紙は書きずらいな、紙のマンガ...王都図書室で俺のマンガ...料理マンガは皆見るだろ、この世界はマズイのばかりだからな、醤油作れないかな?大豆から発酵?どうやるか分からんな、ある物で美味いの作ってみるか、前の世界の日本は世界一グルメな所だからな、知識は多少ある。
「瞬様おはようございます。」
「コーネリウスさんおはようございます、その様付けは止めて欲しいです、僕は子どもでお付ですから。」
「ちょっと試してみました、すみません、同僚ですからね、実は私の方が席順は高いのですよ、これからは瞬君と呼びます、私の事は執事長とお願いします。どこでおおやけの場になるか分かりませんのでそのように、瞬君は大丈夫だと思いますが同僚方にも礼節を忘れずに、良い人間関係が良い仕事のコツです。」
俺は執事長が機械的な人間と思ってたけど人情味も大事にするんだなって思った、でも試す事は何か考え計算してるのだろう、この人を敵に回すのは愚策だ、馴れ馴れしくも駄目だ、少し好感度が良い位の関係を作ろう、そう思った。
「さて瞬君、君の仕事は何ですか?」
「お付とボディーガードでお世話させて頂き守ります。」
「では今日は何しに来ましたか?」
「.....入学支度の準備。」
俺は考えが浅かった、何するかは具体的には言われてない、その場その場で分かるだろうって思ってた、執事長にまた試されてる。
「入学支度の準備とは具体的に何をするのですか?」
「大変申し訳ありません!わかりません、前言を撤回します。」
「ふむ50点及第点です。君は頭が良く要領が良いとキース様は仰ってました。仕事の予習復習、自分で仕事を見つける事が出来れば高得点でした。君は言葉が詰まり逃げに回りました、無得点です。しかしすぐ謝罪し、可能な手を打ちました。失敗は誰でもします、その後どう立ち回るかが成功の可能性を変えます。確かに君は良く気が付くようですね。これからに期待できます。」
「すみません、ありがとうございます。」
執事長に怒られてるのか褒められてるのか分からない、分かるのは執事長はかなりキレもので計算高いと言う事だ。
いいね、コメント、誠にありがとうございます!モチベーション上がりました。今日頑張ってもう1話書きます。
外寒いね、なろう小説を暖かい部屋でポカポカ読む、最高です。皆さん炭酸系は飲みますか?僕はコーラが飽きてファンタが飽きて今ジンジャエール飲んでます。
コーヒー?ブレンディ無糖です(*^^*)