ラッシーナ
「こんにちはマイケルさん。」
「その顔は決まったみたいだな、ラウラは気が強いだろ?」
「ちょっと困りましたが、真っ直ぐな所が好きです。」
「ラウラは可愛いからな、ラウラと瞬の将来が楽しみだ。」
「そうゆう事は考えてませんよ、僕はまだ6歳ですよ」
「貴族は早い奴は12歳で婚約者が決まる、お前もそう遠く無いだろ。」
「マイケルさん僕は貴族ではありません。孤児に近い庶民です。」
「全属性魔法使いの孤児か、物好きだな。そうそう、この前のポーションの礼だがこれだ。」
カードを渡された。
「すみません僕は字が読めません、これなんですか?」
「お前は優秀なんだから字位すぐ覚えろっての、まぁ良い、推薦冒険者カードだ、ランクはG。冒険者カードは10歳以上しか作れないが、この推薦冒険者カードは誰かお偉いさんの推薦が認められれば作れる、俺が出来るのはここまでだ、依頼こなしてランク上げな、C以上の高ランク者は色々優遇されるから皆目指す、瞬は魔法使いだそれもとびきりの、10歳になる頃にはC以上になってるかもな、それとその推薦冒険者カードは10歳になったら普通の冒険者カードになるよう手配した、まぁ頑張んな、字が読めないんだろ?この冒険者ギルドの受付のラッシーナにお前の面倒見るよう言っといた、ラッシーナは良い奴だ、頼りな」
俺はマイケルさんに感謝しまくった、ここがマイケルさんじゃ無かったら俺は動物を狩って生活していたかもしれない。神聖樹の実だって二束三文で叩かれたろう。
「何から何までありがとうございますマイケルさん、何でここまで親切にして頂けるんですか?」俺は初めて会った時から気になった事を聞いた。
「細かい事はどうでも良い、お前の顔つきと雰囲気、きっと大物になると思ってな、気に入った、それだけだ。」
俺は大物になれるかは分からなかったがマイケルさんに認められる人になろうと思った。
「ありがとうございます、では失礼します。」
受付のラッシーナさんに挨拶しなきゃ、どの人がラッシーナさんだ?可愛いと思った受付の人に声を掛けた。
「こんにちは、マイケルさんの紹介の瞬です、ラッシーナさんは居ますか?」
「私がラッシーナよ、可愛いわねぇ、ギルマスの紹介なんて君凄いんだね。」
俺はドキドキした、猫耳、クリックリの目、シッポ、そして豊満な胸、一目惚れしてしまった。
「第一印象からラッシーナさんに決めてました。」
「うふっ今が正に第一印象だから適切ね、15歳位になって気持ちが変わらなかったらまた言ってね♡」
可愛い...俺が15だとラッシーナさんの見た目からしてその時は28位かな?待ってくれるかな?この世界の普通で考えると結婚してそうだけど...
「はい!ラッシーナさんが結婚しててもまた言います、その時はよろしくお願いします。」
「あら、強気なのね、考えてあげる」
気持ちがポカポカした、シッポ、ギュってしてみたいな〜
「瞬君は冒険者の依頼受けるんでしょ?説明するわね。」
「よろしくお願いします。」
「依頼は自分のランクから上下1つ違いまで受けれるわよ、瞬君の今の依頼はF以下まで受けれるわ、依頼受けて期限は2週間、過ぎると依頼主に迷惑掛けたって事で特別な理由がない限り罰金よ、高ランクは難しい依頼が多いから期限がずっと長い事もあるわ、瞬君の受けれる依頼のほとんどはおつかい系や荷物運び、薬草採取とかよ、パーティ組んで効率良く進めるのがお勧め、高ランクパーティに入って高ランクの依頼一緒にする事も出来るわ、だけど7割の新人冒険者は死んでるわ、冒険者は自信過剰は死ぬわよ、リスクマネジメント考えてね、聞きたい事はある?」
「1番稼げて効率良くランク上げれるのは何ですか?」
「ちょっと言いにくいけどギルマスのお墨付きだから教えるわ、ゴブリン討伐よ、討伐時死体から魔石を拾ってカウントよ、20体位倒せばランク昇格審査受けれるわ、魔石の買取と討伐報酬で一体大体2銀貨位稼げるわ。」
「ありがとうございます、それでお願いします。」
「他の依頼見ないで決めるの?」
「僕は字が読めません。」
「そうだったわね、早く覚えた方が得よ、冒険者で字が読めず計算出来ない人とか結構いるけど、自分が何していくら稼ぐか位分かった方が良いわ。」
「では失礼します。」
「行ってらっしゃい、無理はしないでね。」