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少年と少女の日常

プロローグ 『隔たり』

『はじめまして』とノイズと共に声が響く、純白と見紛う柔らかな銀髪。

目までかかった銀髪の間から覗く硝子細工の様な肌と、誰が見ても分かる端正な顔立ち。

真冬の吹雪のように痛い程の冷たさをお帯びた、夜空より暗くはなく、青空より明るくなく何とも形容し難い蒼く透き通った双眸。

これが平和と自由を掲げたディリシア共和国の作り上げた自由や平和とは無縁の怪物。

私は彼の映し出されたモニターに目を向ける。

『はじめまして、No.02』きっとその時私の声はあからさまと言っていいほど冷たく尖っていただろう。でも彼はそんな事は気にする素振りも、なんなら気づいても無さそうなほどの無関心さがモニター越しからから伝わった。


第1章

カツカツと革製の厚底ブーツが歩を進め、深い瑠璃色の軍服。鈍い光を帯びた黒色の髪を揺らしながら軍司令本部の廊下の静寂を切り裂きながら進む。ピタッと一際大きく目立つ【執務室】と書かれた扉の前で静寂が少しの間戻った。

『第四部隊アーティ指揮官ヴェナリティ・ラビアです失礼します。』と重々しくも小鳥囀りのような声がノックの音に続いてドアに投げる。

『入れ』と小鳥の囀りとは真逆に近い獣の唸りの様な低い声が応えた。

ギーと言う音が響き無駄ひとつ無い洗礼された動きで天女と見紛う程の美くも堂々たる風貌の少女が敬礼を済ませる。

『今回はどう言ったご用件でしょうか、アーデ中将』また小鳥が囀る。

『ラビア中佐、アジル最前異能特殊部隊レイピアへの移動の件だ』間を開けず声が飛んでくる。『先日も言った通りその件お受けします。』アメジスト色の瞳が燃える血赤の覚悟を帯びながらアルデ・アーデ中将の一点を見つめる。

『それが君の答えで覚悟ならばもう何も言うまい』低い声が嘆息を零した後に言う。

『ご理解感謝します。』先程から一度も揺らがなかった声音が絶望への覚悟と未来への期待を帯びた声音に変化した。

アーデは懐かしがるように微笑み口を開く。『リティお前は昔からその頑固さだけは変わらないな。』急な昔話に困惑を隠せず先の重々しさは何処へやら『えっ…』と16と言う歳相応の声が口から零れる。それにアーデはフッと少し笑いに声を乗せて続ける。『友達と喧嘩した時も最後まで謝るのを渋っていたな。』など昔話を始めた口を遮るように『このあと用事が控えていますので、失礼します』と言葉を残し、足早に執務室を後にした。黒色の髪の間から赤みがかった耳が覗かせながら。


『シンア!!』鈴のなる様な明るく活発な声が森に響く。目立つ桃色の短い髪を揺らしながら森を駆ける。

その後ろから続いて声がした。さっきの声とは打って変わってそよ風の様な落ち着いた声がゆったりと深い青紫色の長い髪を揺らし、足を進めながら鈴の声を復唱する。

『あ〜!!シンアいた!』とさっきよりも大きく鈴の声が森に響く。『アシャ五月蝿い』と中性的な声が呆れまじれに言った。そこにはやけに古びた本を手に17程だろうか。少年が芝生にゴロンと体を枝や葉の隙間からキラキラと降る木漏れ日を浴びる様に寝そべっている。

シンアと言う少年の言葉に少し頬を膨らませて声の次は顔を五月蝿くして少女がそっぽを向く。その後からアシャと言う少女より少しばかり背が高く大人びた少女がヒョイと悪い笑顔共に顔を出す。『セラお前が教えたんだな。』と分かりきった様に言葉を投げる。するとセラは大人びていたさっきとは変わってイタズラが成功して喜ぶ幼子の様に笑みを浮かべて言った。『何の事かしらシンアくん』それに対してシンアはため息を零しながら言った。『誰だ。』『フィーダくんよ』とセラが答える。

シンアはノシっと華奢な身体を重々そうに起こした後何回か服を叩き、その後何も言わずにその場に背を向け歩き出した。

初めて小説(?)を書いてみました!初めてなので変なところがあるかもしれないけど、温かい目でスルーでお願いします!試作段階なので、もうちょっとまとまったら第1章、次話など出して行こうと思います!!

アドバイスあったらください!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました、またお会いしましょう!


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