表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君のオレンジなんか救けなきゃ良かった  作者: 綾沢 深乃
君のオレンジなんか救けなきゃ良かった あとがき

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/55

君のオレンジなんか救けなきゃ良かった あとがき

・執筆時の環境について。

「君のオレンジなんか救けなきゃ良かった」は2020年に書いた小説です。

「イエローブースター」という作品を某新人賞に応募して、運良く1次選考を突破して、次の作品を書くぞと意気込んでいました。

 

 当時、東京で働いていた私の毎日は文字通り朝から晩まで仕事をしていて、小説を書く時間はありませんでした。なんとか少しでも書く時間を捻出しようと、1時間早起きをして書いたり、出張や外回り中の昼休みや電車の中でiPadを開いて書いていました。

 そうして「イエローブースター」の後、出来た作品があったのですが、完成してからどうしても出来に納得出来ず、没となってしまい、気持ちは落ち込んでいました。

 ああ、もう出涸らしになってしまったのかなと思っていたのです。

 ですが、それでも諦めずにがむしゃらに動いて必死に書いた作品でした。

 当時は今の私の全てを込めた作品だったので、これ以上はない。

 そして、この作品が面白くない訳ないんだ。

 やっと私も作家になれたんだと勝手に喜んでいました。

 完成した作品を2021年1月に出張先のホテルからこっそり持って来たMacBook Proで応募しました。窓から雪が見えるビジネスホテルの一室の風景を覚えています。


 意気揚々と応募した後、私は紆余曲折あって、会社を退職して実家に帰ってきました。その辺りの事はnoteにありますので興味があったら読んでいただければと思います。(読まなくても作品には全然大丈夫です。環境が書かれているだけなので)

⇨https://note.com/delta004/n/n24f881868706


・今更、あとがきを書いている理由について。

 全てのエピソードを投稿し終えてもう日が経つのにどうして、今になってあとがきを書いているのか。それは単純で作品を見直したからです。

 つい最近、新作を某賞に応募してから私は本当に出涸らし状態となっています。

 正直、こんな事は初めてです。上記で書いた出涸らし時も何かしらの作品は書いていました。

 アイデアの種のような物はいつもの通りに頭にあるのですが、そこから中々膨らまないのです。

 もう小説が書けないのかなと考えた中で今の自分に出来る事は何だろうかと振り返ったところ、この作品を読み返して少しでもおかしい箇所を修正する事でした。


 でもあれだけ見直したし、誤字脱字なんでないだろうな。そう思っていたあの日の私はなんて愚かでしょうか。読めば読むだけ出てくる誤字脱字達。

 読んでるのが恥ずかしくなってくる程です。

 それを毎日、少しずつ修正をしました。

 もしかしたら、まだ出てくるかも知れませんが一応は大丈夫かと思います。


・作品内容について。

 肝心の作品についてですが、この話は1人の高校生がクラスメイトを自殺から救う為に動くというお話です。「イエローブースター」のように特殊能力全開ではなく、あくまで自分達の意志で動いています。

 澄人が主人公ですが、成長という意味では、彩乃の方が主人公ですね。

 当初は他人への関心が殆どなく、澄人の未練作りもどこかやる気がなかった彩乃。

 それが自ら動くようになるまで成長していったのは、書いていて嬉しかったです。

 

 また、今作では意図的に大人対子供で対立構造を作っています。

 子供チームが動く。そんなシーンが書きたかったのです。

 だからこそ、終盤で彩乃が行方不明になった時、澄人は他の大人に協力を頼みませんでした。事情を話せば協力してくれるあの2人でもです。

 加えて正弘という、まさしく敵を象徴する大人もいます。実はプロット段階では正弘とあともう1人いたのですが、途中で彼1人にしました。

 大人2人では、流石の澄人も倒せませんからね。そこはまだ高校生なのです。


 最終的に彩乃の栞がどうなったのか。

 どうやったら栞はオレンジから白へと変える事が出来るのか。

 答えは用意してありますが、作中では明記していません。この方が作品に深みが出るかなという考えからです。もし分かったら、それは貴方だけの事として下さい。



 以上です。


 冬の放課後の乾燥した空気、空いっぱいに広がるオレンジ色の夕焼け。

 その下を走り回る彼らの物語を読んで下さってありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ