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5%の冷やした砂糖水  作者: 煙 うみ
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0. 空白

今年の春は、嫌なことがいくつかあった。



始まりは、例のウイルス。



次に、楽しみにしていたイタリア旅行の中止。


卒業式の中止。


親友と一夜を過ごした。その後連絡を絶たれた。


追い討ちをかけるように、小学校の同級生の一周忌。



私はたくさん泣いて、泣き止んだあとは誰にも会わずにしばらく引きこもって、


4月が来たら空き瓶が転がり紫煙が漂う部屋から這い出して、


抜け殻のように不安定な心を抱えたまま社会人になった。



胸の空白を埋めてくれる何かを探しながら。


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