優雅なデート ★テーマ「優雅な休日」
ほろ酔いで書いてみたくて。
前回と同じテーマで酔っ払い版。
※閲覧注意
背伸びして買ったワンピース。いつもは履かない9センチヒール。指の先まで気合いを入れて、オトナの女になろうと思う。
だってあなたの隣に並ぶなら、これくらいしなきゃ釣り合わない。
好きって言ったのは私から。付き合おうといったのはあなたから。
あなたはずっと大人だから、気持ちを伝えるだけで十分だった。だけど、あなたは意外なことに、私の言葉に頬を染め、掠れた声で応えてくれた。
今日はあなたと初デート。
付き合う前に聞いたあなたの休日は、穏やかで優雅なものだった。だから、私も大人になって、あなたの世界に染まりたい。
だけど、私は不安なの。
あなたが隣にいるだけで、あんなにばくばく胸がなるのに優雅になんて過ごせるかしら?
あなたが隣にいるだけで、あなたしか目に入らない。
あなたが隣にいるだけで、あなたの声しか聴こえない。
あなたが隣にいないとき、いつもあなたを考えている。
だって、どんなに取り繕ったって、お子様な私はあなたのように立派な大人になれないの。
待ち合わせ場所に現れたあなたは、いつもと違うラフな姿。こんな格好も素敵だけれど、見慣れなくってくすぐったい。
休日も同じような格好をしているんじゃなかったの? だって、私は覚えているの。あなたの話は、なんだって。
あなたの方も驚いた? 目を見開いて、見つめるあなた。
こちらはいつもラフだから、あなたも意外だったでしょ?
ちょっとだけ、今日の私が特別と、自惚れたって良いかしら。
だけれど、そうね? 喫茶店でも入らない?
そうしたら、二人で過ごす休日をゆっくりのんびり語りましょう。
私はそうね、あなたの選んだティーシャツをどう思ったか話してあげる。
だからあなたは、少しでも私がきれいか教えてくれない?
それだけで、もう十二分にデートだわ。