表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/8

優雅なデート ★テーマ「優雅な休日」

ほろ酔いで書いてみたくて。

前回と同じテーマで酔っ払い版。

※閲覧注意

 背伸びして買ったワンピース。いつもは履かない9センチヒール。指の先まで気合いを入れて、オトナの女になろうと思う。


 だってあなたの隣に並ぶなら、これくらいしなきゃ釣り合わない。


 好きって言ったのは私から。付き合おうといったのはあなたから。

 あなたはずっと大人だから、気持ちを伝えるだけで十分だった。だけど、あなたは意外なことに、私の言葉に頬を染め、掠れた声で応えてくれた。




 今日はあなたと初デート。


 付き合う前に聞いたあなたの休日は、穏やかで優雅なものだった。だから、私も大人になって、あなたの世界に染まりたい。


 だけど、私は不安なの。


 あなたが隣にいるだけで、あんなにばくばく胸がなるのに優雅になんて過ごせるかしら?


 あなたが隣にいるだけで、あなたしか目に入らない。

 あなたが隣にいるだけで、あなたの声しか聴こえない。


 あなたが隣にいないとき、いつもあなたを考えている。


 だって、どんなに取り繕ったって、お子様な私はあなたのように立派な大人になれないの。



 待ち合わせ場所に現れたあなたは、いつもと違うラフな姿。こんな格好も素敵だけれど、見慣れなくってくすぐったい。

 休日も(おんな)じような格好をしているんじゃなかったの? だって、私は覚えているの。あなたの話は、なんだって。


 あなたの方も驚いた? 目を見開いて、見つめるあなた。 


 こちらはいつもラフだから、あなたも意外だったでしょ?

 

 ちょっとだけ、今日の私が特別と、自惚れたって良いかしら。




 だけれど、そうね? 喫茶店でも入らない?


 そうしたら、二人で過ごす休日をゆっくりのんびり語りましょう。


 私はそうね、あなたの選んだティーシャツをどう思ったか話してあげる。

 だからあなたは、少しでも私がきれいか教えてくれない?


 それだけで、もう十二分にデートだわ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] リア充すぎて眩しくて見れません [一言] このリア充が!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ