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秋の桜子詩集

もういいかい、ちかづくよ、夜の闇

作者: 秋の桜子

 もういいかい まぁだだよ


 声がする 立ち止まる 耳すませ 声がする


 もういいかい まぁだだよ


 闇の中 密やかに 声かかる 夜の闇


 もういいかい まぁだだよ


 息をのみ 歩きだす 逃げようと はやあしで


 もういいかい まぁだだよ


 声が追う 背後から 笑み含み 声が追う


 もういいかい まぁだだよ


 息ひそめ 逃げなきゃと 走り出す


 もういいかい まぁだだよ


 闇の声 近くなる 嬉々とした 声が来る


 もういいかい まぁだだよ


 目を閉じて 耳押さえ 振り向くな 駆け出した


 もういいかい まぁだだよ


 近づいた ぬうらりと 生ぬるい 息かかる 首すじに 息かかる すぐそばに……



 もういいかい まぁだだよ


 夜の闇 誰一人 だれひとり もういない 夜の闇


 










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