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deep sea
暗闇の中、ただ一点に向かって腕を仰ぐ。私は魚、何処までも泳ぎ続ける。塗りつぶしたような黒に浮き出た己の腕が視界に入っては消えた。息は、吸っても吐いてもいない。苦しくは無かったし、恐怖も無い。そのまま、ただ深く深く沈んでいく。それだけ。もう音も光も届かないというのに、私は何かを目指して泳ぎ続けた。その先には何かがある様な気もするし、無を求めているのかもしれない。それは私にも分からない。
…。
…。
…。
聞こえる。
暗闇の中、ただ一点に向かって腕を仰ぐ。私は魚、何処までも泳ぎ続ける。塗りつぶしたような黒に浮き出た己の腕が視界に入っては消えた。息は、吸っても吐いてもいない。苦しくは無かったし、恐怖も無い。そのまま、ただ深く深く沈んでいく。それだけ。もう音も光も届かないというのに、私は何かを目指して泳ぎ続けた。その先には何かがある様な気もするし、無を求めているのかもしれない。それは私にも分からない。
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聞こえる。
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