草ときのこと花と
さー晩御飯も食べ終わってゆうちゃんと連絡も取って準備万端!! ゆうちゃんは今日はパーティ組んでる人が居て自由行動できないって。だから明日の夕方に街の図書館前で集合することになったよ。ゆうちゃんはもう次の街までのエリア攻略のためにいろいろしてるんだって。なんかすごいね。私にはまだまだ先の話だよー。
えっとまずはユキ姉呼び出さなくちゃね。えっと召喚魔法から召喚を選択して、ユキ姉の召喚魔法書を選択……で……これでーっと〔召喚〕ー!!
「ユキ姉おいでー!」
「にゃおーん!!」
わわっまたユキ姉頭の上だー。召喚陣が頭上に現れたのはユキ姉がそこに出てやろうって思ったからなの? えーっとそんなに頭の上が気に入ったのかな? 前もずっとここにいたしね。
「えっとユキ姉今から図書館行ってくるね。だからしばらく遊びに行っててー。用事終わったら図書館の横の広場でポーション作ってるから。」
「にゃーお」
「行ってらっしゃーい!!」
さーてユキ姉も遊びに行ったし図書館でいろいろ調べるぞー!! おー!!
「あら、また来てくれたんですね」
カウンターのお姉さんはさっき来た時と同じお姉さんだった!! 知ってる人だとちょっと嬉しいよねー。
「はいー。えっと今回は植物図鑑とかを探しに来たんですけどー」
「はい。植物図鑑ですね。図鑑はコード1でここからまっすぐ正面に行った奥側となります。植物図鑑はコード1-1になりますよ。」
ふむふむ。カウンターから見て正面奥方向……あっちの方だね。
「ありがとうございます!!」
「いえいえー。」
えーっとコード1-1……ここか。で、植物図鑑のわかりやすそうなの……これは分厚すぎだし……こっちはあいうえお順で調べにくそう……あ! 始まりの町周辺の植物の図鑑!! これがよさそうだねー!! じゃあまたどこか座れるところ……あったあった!! 今回もちゃんとメモ取らないとね!!
ふぅ……ひとまず手に入れた植物は全部載ってたね。よかったー。
まず、緑色で葉っぱの先っぽがとげとげしてる草は食草。生で食べるとすっごく苦いけど、塩を入れたお湯で茹でて灰汁を抜けば美味しくいただけるみたい。栄養もあるみたいで、すり潰して一口大に丸めた物は携帯食にもなるみたいだ。作り方も書いてあったから後で塩を買って作ってみよう。でも草の塩ゆでだけだから美味しいのかな? 調味料もうちょっと欲しくなるかも。
次に、濃い緑で葉っぱが全体的に丸っこい草は薬草。薬草見つけれててよかった!! これを使ってポーションが作れるみたい。詳しい方法は載ってなかったからそっちは調合や錬金の本に載ってるのかな? 後でこれも見なきゃね。
それから、黄緑で細長い葉っぱは滋養草。薬草などの回復効果に継続回復効果を付けてくれるみたいだね。一定時間経過するまで徐々にHPとかMPとかを回復してくれるのはいいかもね。これはポーションと別系統の薬になるから同系統物質の再使用規制時間にも引っかからないみたい。ボス戦の時とかは役に立ちそうな気がするね。
それで、赤茶色で触るとかさかさしてた草は火薬草。火をつけるとよく燃えるからこの名前になったんだって。火薬や燃料の代用として使われてきたって書いてあるね。調合や錬金の素材にもなるみたい。後、火属性の魔法と相性がいいって書いてあるね。
えーっと、茶色のノーマルな感じのきのこはミラン茸。食用。乾燥させたものは出汁に使われる事も多いってなんかまんま椎茸じゃない? まあいいけど。これも後で食べてみたいね。椎茸はバター焼きにするのが好きなんだよねー。味はそのままじゃないかもしれないけどせっかくとれたてなんだからバター焼きにしたい!! 後でバターも買うぞー!!
えー……うんと、赤色でなんか黄色のつぶつぶがついてるやばそうなきのこはオルグ茸。案の定毒キノコ。食べると美味しいけど数時間後に毒状態になるみたい。食べると美味しいと言われても食べたくないねぇ……最初に食べた(って設定の)人よくこれにチャレンジしようと思ったな……これは調合とか錬金で毒薬とか毒消しの材料になるんだって。毒消しにもなるのは毒を持って毒を制すとかいうのかな?
そいでー、青色でぼんやり光ってる怪しいきのこはシエリ茸。毒はないけど食べるのには不向き。食べられなくはないけど味が薄くて地味にまずいらしい。ほんと誰が食べたんだこんなやつ……。えーっとそれは置いといて、主に観賞用として使われる事が多いが一部の調合や錬金の材料にもなる……だって。いろいろ材料になりそうで調べるのが楽しみだね!!
んで、外側が薄桃色で内側にいくにつれて白色のグラデーションになってる花は浄化花。毒とかと混ぜるとそれの対抗薬になってくれる……と。毒消しとかじゃなくて毒にかかりにくくなる薬みたいだね。薬というよりはワクチンみたいな感じかな? 毒にかかっても効果が軽減されるのもワクチンと似てるね。ただし混ぜた物質の毒にしか効果はないから注意する必要はあるみたい。1回毒を採取してからでないと作れないっていうのは不便かな? 事前準備で特定の物に対して対抗薬が作れるってのも一長一短だね。
それからそれから、オレンジ色で花びらがすっごく多い花は魔力花。MP回復用のポーションの材料になるみたい。他にも魔力関係の物質の材料にもなるんだって。これの使い方も詳しくは載ってなかったからまた別の本で調べないとね。
最後! 白色の綿毛みたいなふわっふわな花は増幅花。いろいろなものの効果をちょっとだけ増幅してくれるみたい。ポーションなら回復量増加とか毒消しなら強い毒でも消してくれるとかみたい。錬金や調合の途中に加えることで効果を発揮する……っと。
ふー全部メモにまとめるのは疲れたねー。でもまだポーションとかの作り方もメモしないとだめだからもうひと頑張りしなくっちゃ。さーてと、またお姉さんに場所聞きに行こうかな!!
TIPS:スキルのラーニング
スキルに該当する行動を続けている場合、パッシブスキルと複合スキルはラーニングできる場合がある。但しかなり時間がかかるので時間に余裕がある人向け。アクションスキルはラーニング不可能。