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初めての図書館

 さて。召喚は上手くいった。次にするのは……図書館で精霊魔法のお勉強かな? たぶん魔法一覧みたいな本があるはず。えーと図書館は北だったはずだからまずは移動だよね。


「ユキ姉ー移動しますよー」

「にゃお!!」


 おおう!? びっくりした! ユキ姉が頭の上に乗っかってきたよー。あっでもあったかいしもふもふだしいいかも……。


「ユキ姉しばらくそこにいる?」

にゃーお(はい)

「わかったー落ちないでねー」

にゃーお(はい)

「じゃあ図書館へしゅっぱーつ!!」

「にゃーん!」


 おーこの店は錬金術関係のお店かー。あっこっちは食材売ってる!! 料理もいつかしたいよねー。空腹状態になるとステータス減少とかのペナルティあるみたいだからご飯も食べないとねー。そういえば召喚獣はご飯食べれるのかな? 


「ユキ姉ユキ姉。ユキ姉ってご飯食べれるの?」

にゃーお(はい)

「食べれるんだ!!」

にゃーお(はい)

「おーじゃあまたご飯も作らないとねー」

「にゃおん!」


 にゃんこはなに食べるのかな? お魚とかネズミ……は厳しいから……普通のお肉でもいいのかな? 玉ねぎとかチョコは食べたらダメなんだっけ? そうだ、従魔ショップにはフード置いてあるかもしれないから後で見に行ってもいいかも。あー野良猫とかと間違われないように首輪もつけた方がいいのかな? うーんいろいろ考えることがあるなぁ……まあ図書館で調べてからかな!




 お、図書館ここかな? 本のマーク書いてあるしそうっぽいね。ん? 貼り紙? えっと『従魔や召喚獣は立ち入りをご遠慮いただいています』か。まーそうだよね。じゃあユキ姉は一旦送還して……いや、お散歩してもらっててもいいかも? 聞いてみよっか。


「ユキ姉はどうする?」

「にゃお?」

「えっと、どこかお散歩する? それとも還ってる?」

「にー……にゃにゃっにゃん」

「お散歩?」

にゃーお(はい)

「おーじゃあ行ってらっしゃいー」

「にゃ!」

「あれ? 行かないの?」

「にゃっ! にゃにゃ! にゃお!」


 ん? ちょっと進んで帰ってきて止まって……あっ! 


「集合時間!」

にゃーお(はい)

「じゃあ2時間後にここで集合!」

にゃーお(はい)! にゃっにゃん!」


 さすがにゃんこ。身軽だー。屋根の上までぴょいって跳んでったよ。あ、《回避》スキルは身軽になる効果もあった気がするからそれのおかげもあるのかな? おーもう見えなくなった。じゃあ私も図書館へ行きますか!! 2時間後に集合だからアラームセットしてっと……これでよし! 

 おわー本いっぱい。まずは精霊魔法の本だけど……これは最初に司書さんとかに場所を聞いた方が良さそう……えーっと……あっあそこがカウンターだね! 


「いらっしゃいませ。何か御用ですか?」

「こんにちは。えっと精霊魔法の本を探しているんですけど……」

「魔法関係ですね。魔法関係の本はコード5に当たりますので、2階への階段を上がってから右手手前側に置いてありますよ。精霊魔法はコード5-1ですので、その表記の場所を探してください。」

「わかりました! ありがとうございます!!」

「挫けないでくださいね! がんばってください!」

「……? はーい! がんばります!」


 お店の人でも思ったけどNPCでも生き生きしてるなー。普通の人みたいだー。NPCのクオリティすごいよって聞いてたけどほんとすごいね! 

 えっと、まず階段上がるんだよね。で、右手側の5-1……ここか! で、基礎っぽい本……お、あった! 『精霊魔法の基本』! 読んでみよう! ……座る場所……座る場所……ソファー発見!! では早速……




『精霊魔法の基本』

 精霊魔法はこの世界に住んでいる精霊に呼びかけて行使する魔法の総称です。精霊魔法を使用するためには初めに精霊と契約をする必要があります。各地にある精霊の祠で以下の契約呪文を唱える事で契約完了となります。


火霊契約ラ・エスト・ヴェーレ・ノイン・クォーリ

水霊契約ラ・エスト・クォーテ・ノイン・クォーリ

風霊契約ラ・エスト・フィーネ・ノイン・クォーリ

土霊契約ラ・エスト・レーベン・ノイン・クォーリ


 現在知られている祠の位置は図1の地図を参照してください。

 また、この基礎4種以外の契約呪文は失われており契約することはできません。




 えーっとひとまず最初のあたり読んでみたけどこれは確かに使いづらい……契約必要とか聞いてないよー!! 祠の場所もフィールドのどこかだし!! うわーこれ厳しくない? うう……でも頑張るぅ……気を取り直して続き読もう……。




 えーっとひとまず1通り読んでみた。纏めてみると、



祠での契約呪文

火霊契約ラ・エスト・ヴェーレ・ノイン・クォーリ

水霊契約ラ・エスト・クォーテ・ノイン・クォーリ

風霊契約ラ・エスト・フィーネ・ノイン・クォーリ

土霊契約ラ・エスト・レーベン・ノイン・クォーリ


契約した精霊を呼び出す呪文

火霊召喚ラ・エスト・ヴェーレ・ノイン・ディーゲン

水霊召喚ラ・エスト・クォーテ・ノイン・ディーゲン

風霊召喚ラ・エスト・フィーネ・ノイン・ディーゲン

土霊召喚ラ・エスト・レーベン・ノイン・ディーゲン


契約した精霊を送還する呪文

火霊送還ラ・エスト・ヴェーレ・ノイン・マルフィ

水霊送還ラ・エスト・クォーテ・ノイン・マルフィ

風霊送還ラ・エスト・フィーネ・ノイン・マルフィ

土霊送還ラ・エスト・レーベン・ノイン・マルフィ


初級魔法

火属性

火球コル・ウェスト・ヴェロ・シエーネ

水属性

水球コル・ウェスト・クォット・シエーネ

風属性

風球コル・ウェスト・フィノ・シエーネ

土属性

土球コル・ウェスト・レボン・シエーネ


初中級魔法

火属性

火刃コル・ウェスト・ヴェロ・シュイン

水属性

水刃コル・ウェスト・クォット・シュイン

風属性

風刃コル・ウェスト・フィノ・シュイン

土属性

土刃コル・ウェスト・レボン・シュイン




 こんな感じかな! おおう覚えること多いというかこれ一気には覚えれない……メモとか無いかな……司書さんに聞いてみよう……


「すみませーん」

「はいどうかしましたか?」

「本の内容をメモしたいんですけど書くものとかって無いですか?」

「メモとペンのセットを販売していますよ」

「じゃあそれ1つくださーい」

「はい。100Gになります」


 ううっ……残金400G……しんどい……。でも仕方ない。必要経費必要経費……。


「お買い上げありがとうございました。やっぱり一気に覚えるのしんどかったですか?」

「はい……呪文難しいです……あと祠行くのしんどそうで……」

「ですよねー。そのせいで精霊魔法は不人気なんですよ……」

「うう……でもこれで頑張ろうって思ってるからどうにかがんばります!」

「頑張ってください! 実は私の友達も精霊魔法使いで……なので精霊魔法使おうと思ってる人はちょっと応援してるんです!!」

「わーそうなんですねー! 応援してもらえると余計に頑張ろうって思いますね!! どうにか契約して精霊さんと仲良くなれるように頑張りたいです!!」

「その調子ですよ!! また何かあれば図書館までいらしてくださいね」

「はーい! ありがとうございます!!」

「いえいえ。ではまた」


 よーし頑張るぞー!! まずは呪文と祠の地図のメモからだー!! えーっとこれをこうして……こう書いて……うんこれでいいかな。時間はー……1時間半経過だね。じゃああとちょっと召喚獣について調べてみようかな。


「あっお姉さんまたいいですか?」

「はい。どうなされましたか?」

「召喚獣の取り扱いについての本とかってどこにありますか?」

「はい。召喚獣や従魔の取り扱いに関してはコード8になります。召喚獣はコード8-2にあたるので2階に上がって左奥になりますね」

「わかりました!」


 コード8-2……コード8-2……ここだね。えっと……『初めての召喚』? お、これいいんじゃない? 読んでみよっと。




 ふむふむ。召喚獣は召喚した時に召喚魔法書と繋がるから、HPが0になってもまた魔法書から再召喚できると。送還した時も魔法書に還るから、召喚魔法書を無くしたらアウトってことだね。でも召喚魔法書に自分の魔力が残るから別の人に使役される心配はない。落とした場合は落し物の場所に行ったらいいのかもね? それで、召喚獣とわかるように目印をつける義務がある……。まずいユキ姉に付けてないぞ……あとで買わなきゃ……。残り400Gしかないけどお金足りるかなぁ……? えっと後は召喚獣は一定のレベルになると進化する。このあたり覚えておけば大丈夫かな?


【ピピピピピピピ】


 おっもう2時間経過か! 本戻してユキ姉と合流だ! 次はユキ姉につける目印探しだね!!


 

TIPS:スキル

表記は《》に囲まれたもの

パッシブスキルとアクションスキル、両方の要素を持つ複合スキルがある。スキルのレベルを上げると上位のスキルが生える場合がある。

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