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『ルーシー・モードの思い出』

作者: 詩織




1874年11月30日、


プリンスエドワード島の大西洋岸に住んでいた、

商人だった父が32歳のとき 母20歳と結婚し

翌年 私、(ルーシー・モード)は、生まれた。


母は、わたしが2歳の時に結核で亡くなり


父は母を亡くした悲しみに耐えかねず

わたしを祖父母に預けてカナダへ行ってしまいました。


厳格な祖父母に預けられ、


両親の愛情も知らず育てられ

さびしくなかったといえば嘘になりますが、


自然豊かな美しい島で、わたしは、

妄想の旅にでることで慰められたのだと思います。


深いトウヒの森、


枝をわたる風のため息、


花嫁衣装のように咲き誇る桜


歌うようにながれてゆく小川


月の光にきらめく夜の海、

碧くひろがるセントローレンス湾





わたしは おとなになって、


自身が経験したことをもとに、


生まれ育った美しい島を舞台に


物語を書きたいと思いました。。。




みなさんは、

この物語の主人公をご存知ですか?


はい!どうぞ♪


「◯◯!」


そうですね♪


さすがです。




では、ここはどこでしょう?

はい!どうぞ♪


「◯◯◯◯ー♪」


なかなかやりますね♪

ありがとうございます。




この物語は最初

『みどりの切妻屋根のアン』

"Anne of GreenGables" 


という タイトルをつけました。


そしてこの美しい自然を

たっぷり描きこみました。



物語の中にでてくる

〔かがやく湖〕も〔よろこびの白い道〕も

〔恋人の小道〕も〔幽霊の森〕も、

〔ドリュアスの泉〕も〔スミレ谷〕も


全て私の暮らしたキャベンディシュや

その近くにちゃんとあるんですよ♪


あっ!物語の中では

”アボンリー”という名前にしましたが、、、



わたしの物語は世代を超えて


様々な影響を世界中の人たちにもたらしたと聞いています。


アンの部屋の手づくりのキルトや家具たちは


カントリーという

新しいブームを作ったのですってね?


わたしも とても嬉しいです。



物語の中のお料理やお菓子たちも

それらが食べられるレストランやケーキ屋さんもあって、


料理本も出いるんですってね、(汗))))


でもおいしいんですよ、


ほんとうに、



”土曜日の朝は早く来て、

お弁当をつくるのを手伝ってね。

とびきりおいしいものを作るつもりよ・・・

わかるでしょう?


春にぴったりなものばかり、


小さなゼリーのタルト、

細くて軽いフィンガービスケット

ピンクや黄色のアイシングで飾ったクッキー

カップケーキ、


それにサンドイッチもいるわね。


あんまり詩的じゃないけれど。”


〔アンの青春より〕




たくさんのファンレターありがとー。


”これでもかと起きる困難に独特の価値観で乗り越えてゆく

アンの生き方にも感動しました。”


なんて、書いてもらったりして

恐縮しちゃいました。



でもね


みなさん、


なんと言っても!

この物語は、


ここ!

プリンスエドワード島の自然の中だったから


世界中の人々から、

こんなにも愛される物語に

なったんじゃないかと思う


私です。








かわいらしい小さな家々は

白、ピンク、ブルー、クリームと

パステルカラーでカラフルに


白いレースのカーテンは風と語らう


どの家の窓辺も春を謳歌するように

美しい花鉢で彩られ


庭にも花いっぱい


真っ白な桜やクラブアップルのアーチが

頭上にひろがり


ライラックが芳醇な香りをまき散らす。


一歩、町をでれば


見わたすかぎりいっぱいの野原で


色あざやかなルピナスや

タンポポ、ひなぎく、キンポウゲ、

可憐な野の花が風にゆれる♪


頬をなでる爽やかな空気


小川を流れる水のきらめき


満天の星々のシャワー


遠くから聞こえてくる

海のつぶやき………。


太古のむかしから変わることもなく

うちよせる白い波………。


                                          

挿絵(By みてみん)


紅葉のプリンスエドワード島


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― 新着の感想 ―
[良い点] ルーシー・モードの視点で描かれた作品ということ、茶目っ気のあるモードのキャラクターが新鮮でした。 モンゴメリの描くプリンスエドワード島の自然描写が大好きなので、思い返しながら読みました。
[一言] 恥ずかしながら「アンの青春」と聞くまで誰だか分かりませんでした(^-^; でも、書の力って凄いですね。 文化を生み出したり自然の素晴らしさを伝えたり、 もし、物書きになるのであれば、そん…
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