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不幸のハジマリ

焦げ付いた臭いに目を覚ました。先程までいた洋館のはずなのに真っ暗な中にどうしているのかが、幼い俺には分からなかった。少しずつ目が馴染んできたのか薄暗い中にいるのが分かったので、回りに、母がいないか母親を探すために声をあげた。「おかあさーん。どこにおるとー。おかあさーん。」声をあげながら少しずつ薄暗い中を進んで行くと、何かに足をとられ、転んでしまい手を地面着くとヌルッとした感触に手を確認した。「何かな、生臭い臭いがする。」手を見えるところまで近づけると赤黒いものが、確認できた。「これって、血みたいだな。臭いも血みたいな臭いする」ふと、足下を見ると人の手が見える。「おかあささん?そこにおると?」その手を確認すると、母親ではない事が分かる男の人の手だった。「さっきのおじさん?」近づくと血だらけの知らないおじさんだった。「おじさん、大丈夫?どげんしたとね?」返事がない、もっと近づくと、服装が今の時代の服装ではなかった。そして今まで以上に見えるようになり、俺は驚きと恐怖で、地べたに尻餅を着く。「な、な、なんなーこれ、ひ、人いっぱい、沢山重なっとるとー。みんな血だらけや、おかあさーん、おかあさーん、恐かー、恐かよー、どこにおるとー、助けてよー、おかあさーん」、壊さで鳴き声になりながら叫んだ。早くその場から逃げたいと思って、はいながらその場から逃げ出した。そして火の明かりを見つけ、助けを求めた。「誰かー助けてくださーい、あっちで沢山の人が血だらけで倒れとらすとー、お願い、誰かおらんとねー」壊さで、鳴き声の声すらまともに出ないながら、明かりへと近づくと、そこには銀色の長髪を一束ねした着物のような明るいオレンジ色の金の刺繍を施した紋付き袴をきた、若い女性が木で出来た長椅子みたいな物に腰掛けていた。よく見ると右手には時代劇で見かける刀を持っていた。「おねーさん、助けて下さい。向こうで、沢山の人いっぱい血だらけで倒れとらすと」そう泣き声で叫ぶが、その人には、まったく聞こえていない。そしてその若い女性が持っていた刀を自分の首筋に当てて叫ぶ「神はなぜ、このような試練を我に与えられるのですか?どうして我々をお助けくださらないのですか?我々は、只、神の子として、人として生きたいだけなのに、許していただけないのですか?

貴方の子として沢山の人が死にました。それは、

只、生きたいと願って生きてきたものに、生きる希望を今までお与えくださったのでは無いのですか?私は貴方の子として沢山の人々を生きる希望与えて導いて来たのに、何故ですか?このような仕打ちをお与えくださったですか?神を信じ、生きたいと願って生きてきたものに、私は絶望を与えてしまいました。私はもう涙すら出ない、渇ききってしまいました。私はもう誰も不幸にしたくない、神の子として生きる事を辞めます。そしてこのような仕打ちをお与えくださった神へ、悪、悪の者、そう、「悪魔」として復讐します。私の声を信じ死んでいった人々を救うために、この身を、悪そのものして捧げ、必ず復讐します、この「天草四朗時貞」が!」そう言って、首筋に当てていた刀を引いた。首筋からおびただしい血を吹き出し、前へと倒れた。俺は慌ててその若い女性に駆け寄った。「おねーさん!おねーさん!しっかりして!どうして、どうして、なんでこがんことするとね!」首筋から出ている血を押さえようとするが、切れた部分が深く沢山溢れてくる。その若い女性は、虚ろな目を俺に向け、俺に弱々しい声で語る。「ああ、悪の者が私の願いを聞いてくれたのですね。私は、アナタです。貴方自身です。今はわからないと思いますが、私の願いを成就するために、貴方へ私の全てを移します、貴方の不幸は、私の願いを成就するために起きるでしょう。そしてその時、貴方は私になり神への絶望と言う復讐を果たすのです。この神を信じ、生きたいと願って生きれなかった者たちに、またこれからの生きたいと願って生きれなかった者たちがでないために、貴方の死をもって私たちが神へ、復讐するためにお願いします。「悪」になって下さい、お願いします、ね・・・」と言って俺の左手をつかみ、その若い女性は目を閉じて声を初声なくなった、その途端、女性に掴まれた左手から、どす黒い物に包まれながら、俺は意識を失った。

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